Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

眠らない空港

2017-12-22 23:08:02 | 旅:バルセロナ紀行(3)
初めてターキッシュエアラインズを利用してバルセロナに行った。
乗り継ぎ空港は、イスタンブール・アタテュルク空港。
ここは24時間眠らない空港。
夜中過ぎに行き帰りとも到着して夜明けに乗り継いだのだけれど空港内にいる限り一体今は何時なのかわからなくなる。
国際便の乗り継ぎ客がひっきりなしに往来し、その通路の真ん中にもお店がある。

大きな免税店が幾つもあり、化粧品、酒類、たばこ類の他にトルコの名産品も並んでそれを眺めているだけで楽しい。
ナザールボンジュウがどっさり並び、トルコ陶器もずらり、見るからに甘そうなロクムも平積みされている。

たいそう色のきれいなゼリー菓子のような、そうゼリービーンズのようなお菓子が並べられたお店。
ぱあっと花が咲いたような・・・。

しかし、日本に戻ってテレビのニュースを見ていたら、アメリカのトランプ大統領のイスラエルの首都はエルサレム、という一方的で極めて暴力的な宣言によって中東地域は勿論、全世界で反対運動が起こり、私がこのアタチュルク空港にいた日も空港の外、イスタンブールでは大規模な抗議デモが起こっていたことを知って衝撃を受けた。
ターキッシュ・エアラインズは快適で提供される食事も美味しかった。手元のタッチパネルを操作すれば好きなものが見られるが、特にその画面で興味を引かれたのは今飛行機がどこを飛んでいるのかを表す地図だった。そこにはいつでもメッカの方向を指す矢印が示されていて、イスラム教徒にとってごく自然に大事な場所としてこの矢印が飛行機の中にある意味の重さ、生活にどれ程宗教が密着しているのかということを改めて感じたのだった。
何のための、誰のための宣言だったのだろう?ただただ疑問だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする