Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ル・コルビュジエの家

2017-03-16 23:07:47 | 映画 ら行
       
2009年/アルゼンチン/103分
原題:EL HOMBRE DE AL LADO
監督・撮影:ガストン・ドゥブラット / マリアノ・コーン
出演:ラファエル・スプレゲルブルド、ダニエル・アラオス
ストーリー:椅子のデザインで世界的な成功をおさめたレオナルド(ラファエル・スプレゲルブルド)は、近代建築の巨匠として有名なル・コルビュジエが設計した南米唯一の邸宅に、妻子と共に生活していた。ある朝大きな音で目覚めた彼は、隣家の住人ビクトル(ダニエル・アラオス)がレオナルド宅に向けて窓を作るべく、ハンマーで壁に穴を開けていることを知るが……。~シネマトゥデイより

スペイン語の映画が見たいと思ってTSUTAYAの棚を眺めていて見つけた1本。
隣人との壁に「窓」を開ける、開けないのトラブルがきっかけになって、次第に追い詰められていく(と主人公が勝手に思い込んでいる)様子が南アメリカ大陸にある唯一のル・コルビュジエ設計のクロチェット邸を舞台に描かれる。
これをブラック・ユーモアと呼ぶかどうかは見方によって変わると思う。少なくとも私はブラックだとは思ったが、果たしてそこにユーモアがあるかどうか、微妙だと受け止めていた。唯一ほっとしたのは、不思議でちょっとなまめかしさを漂わせる指人形のシーンだった。
のどに呑み込めない何かを残しているような後味の悪さが残るラスト・シーンとエンド・ロールのしゃれた感じが或る種の悲しみを感じさせ心に残る。
しかし、癖のあるアルゼンチンのスペイン語をずっと聞いているのはなかなか興味深くて、先ずそのアクセントの強さというか流れるリズムがたいそうイタリア語っぽいのが面白かった。
コメント
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