Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

エル・グレコ展@東京都美術館

2013-03-18 00:22:26 | 展覧会・建築・器
エル・グレコ展 El Greco's Visual Poetics
会場:東京都美術館
会期:2013年1月19日~ 2013年4月7日(月曜休館)
   9時30分~17時30分(金曜のみ~20時まで:入室は19時30分まで)

没後400年を迎えるスペインの画家、エル・グレコの作品が1点をのぞいて(といってもその1点もグレコだと言われてきたけれど、多分違うだろうという作品)上野に集結!といった感のある充実した展覧会だった。
肖像画、宗教画がずらっと静かに、でも威圧的に感じたりもしたけれど、並んでいるのは壮観そして圧巻だった。
行きの電車の中で「スペインの歴史」の本を読んでおり、丁度セルバンテスが活躍した箇所だった。その為、会場内に入る前からすっかり16世紀の気分になっていて、色々その時代背景を思い浮かべ想像しながら見られたような気もする。その上、宗教画のところではいやでも今の季節、復活祭前、ということを思い出したりしていた。勿論、そういうこととは関係なく興味深い展覧会であった。
しかし、やはりこれだけ大規模にエル・グレコの絵を見られる機会はそうはない、ということで観客は相当多く(行ったのが平日だったにもかかわらず)、見ようと思う絵の後ろに並び前の人々が動くのを待ってようやく絵を見られる、という状態だった。

記念に購入した絵葉書・・・
 「白貂の毛皮をまとう貴婦人」1577-79年頃
これをあのエル・グレコが描いたの?!と思わず感じてしまったこの肖像画。こちらを向いている貴婦人のきっぱりした美しさに息を飲んだ。
 「無原罪のお宿り」1607-13年
有名なこの祭壇画。そこに描かれた多層な世界を一つ一つ眺め、そして見上げて圧倒され厳粛でいて喜ばしいような不思議な気持ちになる。
天上で天使たちが手に持つ楽器に、そこで奏でられるであろう音楽を想像するのは愉しい。
コメント
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