非国民通信

ノーモア・コイズミ

核武装論は続きますが・・・

2006-11-07 23:03:16 | ニュース

非核3原則の「持ち込ませず」 笹川氏「見直し論議も」

笹川氏が「北朝鮮は核を持つことを志向するだろう。その場合の対応として、『持ち込ませず』ということで日本の安全は守れるのかという議論も出てくるのではないか」と発言。

 だそうですよ。核保有国であるイスラエルもインド、パキスタンも中国もロシアも国境紛争を抱えているのですが、たぶん知らないのでしょう。世界最大の核保有国にして実戦で核を使用した実績を持つアメリカにしてさえ、その核兵器がUSAマ・ビン・ラディン一派を恐れさせることはありませんでした。USAマ・ビン・ラディン氏による攻撃はテロに分類されることも多いですが、アメリカ大統領は「これは戦争だ」と断言しました。大統領が言うからには戦争なのでしょう。核兵器を持っていても攻撃されるときはされます。笹川君はもう少し社会情勢を勉強した方がよさそうですね。

同連絡会では核保有論議の必要性を主張し続け党内外から批判を受けていることについて、中川昭一政調会長が「お騒がせしております」と陳謝する場面もあった。

 安倍総理も表向きは非核三原則の保持を掲げておりますが、周りにはずいぶんと好き勝手に言う人が多いようです。前任者は自分と意見の違う人を片っ端から粛正して強固な中央集権体制を築き上げましたが、後任の安倍氏は周りから舐められているように見えます。相手が弱いときは威勢がいいものの、相手が強いときはかなり気弱そうなお人ですからなぁ。麻生とか中川政調会長あたりに強く出られると抑えられないのでしょうか、意見する部下を片っ端から追放する輩もアレですが、部下の暴走を抑えられない指導者もどうかと。本当に安倍氏が信望ある指導者であれば、党内の核保有論者はマスコミを通じて国民の恐怖を煽るのではなく、安倍氏を中心として党内で議論を深めるものでしょう。

一方、中川政調会長の発言に関し、久間防衛庁長官は7日、国会内で「個人として言っているわけで、党としてそれを正式に議論の場に出しているわけではない。黙って聞き流していればいい」と記者団に語った。

 大本営では威勢のいい声が聞こえてきますが、比較的現場に近い防衛庁の長官は否定的な対応。まあ、少しでも軍のことがわかっていれば核兵器で国が守れないことぐらいはわかるわけです。 

 しかし非核三原則の「持ち込ませず」を見直してどうするのでしょうか。「持ち込ませる」に変更しますか? 誰に? 従来この「持ち込ませず」の主語は「何者にも持ち込ませず」だったはずです。これをどう変えるつもりでしょうかね、「持ち込ませる」に変更したところで、その主語は? 北朝鮮に? 中国に? ロシアに? いったい誰に核を持ち込ませたいのでしょうか。どれを選んでも余計に不安を煽る結果になることが目に見えています。それともアメリカでしょうか。もう既に持ち込んでいるという疑惑もありますが、日本各所に軍隊を配備し、首都の喉元に基地を構えている国に核兵器を持たせるとは、なかなか度胸のある選択です。自分の店にたかってみかじめ料を要求するヤクザに、ピストルを持ってくるように頼むような発想です。これが親米売国右翼の発想という奴なのでしょうか、とてもついて行けません。他の国は危ないが、アメリカだけは大丈夫、アメリカなら日本に核兵器を投下したりはしない、そう確信しているのかも知れませんが、そいつはどうかな? 核を片手に思いやり予算というみかじめ料の増額を迫られても、そのときは笹川氏のポケットマネーで払ってくださいね。


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