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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Missing Link.

2006-05-31 23:08:24 | Science

□ 不完全な核膜を持つ未知の微生物 東京医大グループ発見

http://www.sankei.co.jp/news/060531/sha090.htm

これまでに知られているどの生物の分類にも当てはまらない、不完全な「核膜」を持つ微生物を、東京医大神経生理学講座の小塚芳道兼任講師らの研究グループが、伊豆諸島南方の深海底で発見した。現在、すべての生物はDNAを包んでいる核膜やミトコンドリアなどを細胞内に持つ「真核生物」と、これらを持たない原核生物の「古細菌」「真正細菌」の3つに分類されている。発見された微生物は原核、真核の中間的な特徴を持っており、原核生物から真核生物への進化の過程を明らかにするための重要な手がかりになるという。
 この微生物は、明神礁近くの深さ約1300メートルの海底で平成12年に採取された泥の中から、ゴカイの仲間のウロコムシに付着している状態で見つかった。大きさは1-数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)だった。電子顕微鏡で調べたところ、連続しない不完全な膜がDNAを囲んでおり、真核生物と同様の、ほぼ完璧(かんぺき)な形のミトコンドリアを細胞内に持っていることも分かった。

 真核生物の核膜は細胞表面の細胞膜が内側に巻き込まれる形で発達し、DNAを包んだと推測されている。だが、原核生物と真核生物の中間の特徴を持つ生物がこれまで全く見つかっていなかった。

この地球上で「生命」と定義され、現存するものは分類学上大きく3種類にわけられますが、これはその「第4」の存在に代わる発見。原核生物から真核生物への系統発生のミッシングリンクを繋ぐものの可能性があり、太古から生き残った生物かもしれないという説も。私は、「生き残り」とするにはまだ判断が早いのではないかと思うけど。あくまで現在地球上で確認されている生物は暗数の0.01パ-セントにも満たないこと、地殻内に存在するといわれている菌類などの膨大な種類の生物種の存在が予想されていることを考えると、今後の追跡調査の結果で生息分布、実態が掴めむことが先決です。