lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

abstract: Breaking the Antinomie. (反定立が両立するという矛盾を媒介して矛盾を成り立たせる。)

2007-05-06 04:14:02 | Science
カントによれば、数学的二律背反と論理的(力学的)二律背反は区分されるものですが、論理命題を数学的に転写し、かつ数学的に定立と反定立が「重なり合う」ように成り立つ空間がアーキテクトできないだろうか。試料としては、無限級数、論理密度、様相論理学及びユニタリー行列の概念を用いる。制約プログラミング、プロセス工学における非線形代数方程式系の応用をステップとして参照する。思索的要素として、クリプキの「プラス・クワスの懐疑論(plus/quus hypotheses)」(論理体系の局在性、哲学の非普遍性)、また、カントの二律排反という概念が、ヘーゲルによって「悟性的思惟」として退けられていることも念頭に置く。

[ex.]
A→Bという論理展開において、Bに至るまでの論証の手順は無限に考えられる。A→(1→)(2→)Bという道筋もあれば、A→(1.05→)(2.01→)(C→)Bなど、記述される論理的手続きが、「記述されるたびに」数式全体として真性を保持する為に、フレームを変える。それは、あらゆる論理性が導く論証の様相について固有の「定性的な」形状を持つかもしれない。



[可能性]
思弁的論理性の可視化の一般化。
観念的対立条項の計算による解決。