lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Ravenous Note.

2006-07-22 00:46:37 | Science

□ "A Posteriori"

Ω空間内で発現したある事象Aは、Aも含めた
標本空間Ωの全事象を以って、
Aとその外部環境の関係性を、必然の共変位のもとに
アーキテクトする。

Aに対するA以外のもののリアクションが、
空間内の様相を構築するのだ。Aは何者か、
"A Man"、あるいは"Anomaly"か。

事象の行為者を、時間差制約を設けずに事象の『経験者』と
同義的に捉えると、経験者と外部環境の間に働いた
「因果」は、事象事象の継ぎ目に溶け込んで消えてしまう。

諸種の人間のパラダイムで捉えうる「目的・理由」は、
時空間に重畳的に築かれた関係性のネットに離在し、
(これは星々に星座を読み取るのと似ている。)
各々を超越したパースペクティヴに捉えられる時、
あらゆる「経験者」の心理的・主体的動機は
論理性という支配的効力を失う。



□ "Ambivalence"

美はある種の論理性を伴っているが、それ故に結果として不条理を引き起こす。「ある人の美しさ」は、本能を揺さぶり、理性を狂わせる。「私」の欲望は、その美しさによって露呈され、ある意味で不条理にコントロールされている。愛憎一体はここに現出する。美しさに惑わされた「私」は「かれ」の持つ支配力に、自己保存本能から「危機」を感じ、同時に「かれ」に対して忌む感情が発生する。人を動かす根源的な動機は「権力」ではなく、「保存」であり、「保存」は事象の必然的な慣性である。「自己の保護力」として束ねられる、基底的下層部のベクトルが、「制御・行使」を行う上位層の構造を自身の円環の内に縛り付け、支配しているのだ。



□ 「エロく生きよ」と彼は言った。

「日々のエロなくして、人は成り立たず」

と、誰かが言いました。

というのは、変な意味じゃなくて(否。変な意味も含めて)
たとえば性交渉(笑)一つとっても
一人一人にとって理想や嗜好(or偏向)があるわけで、
そういったイデアと現実との接合点を追求する
衝動をエロティシズムだとすると、そこには
現実でおこっていることをワンクッションおいて
自身の中で概念化するフィードバックがあります。

性的な意味に限らず、概念化されていく現実を
自身の理想型を近づけていくことに、
人はあらゆる場面で快楽を感じることが多いように感じます。
物事の表層や刺激だけに翻弄されず、自身で世界に対して
「エロティック」に関わると、もっと快く生きられるのかもね。
だってあっちにしたって、「日々のエロ」がないといざという時
何も出来ないでしょう(笑)ある意味当たり前のことなのだけど。

大切なのは、理想も現実も互いに影響しあって
変わって行くこと。何事も淫ってばかりでは
進歩はないのです。