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Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Peter McCowan / "In The Dark"

2006-07-11 03:10:43 | music3

(7/11 22:17…歌詞追加)

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□ Peter McCowan / "in the dark"

Pit of Despair
Moontribe
Coming Back to Life
Blu on Blu [Chill]

Release Date; 04/ 7/2006
Label; Experimental Division
Cat.No.;PM 001
Format; mp3

>> http://www.experimentaldivision.com/

>> tracklisting

1. Pit Of Despair
2. In The Dark
3. Real Ones (feat.Alex A)
4. Morning Missed
5. Moontribe (feat. Amara)
6. When It Rains It Pours
7. Energiss
8. Roll With It
9. Saturday Strut
10. Getting Away
11. Coming Back To Life
12. Blu On Blu Chill (feat. Nathan Carlton & Jennifer Grimm)
13. Coda

Peter McCowan(=Alucard)のデビューアルバム。プロッグハウス・エレクトロニカの先鋭レーベル、Experimental Divisionからmp3形式でのリリースで、ほぼ全てが新曲。最近のZehavi & Rand / "Paroxetine"のリミックスも素晴らしかったですが、同様にディープでサイファイな最先端のサウンド・コンストラクションを聴かせてくれます。

主にプロッグ・トランス方面で名を馳せているPeter McCowanですが、Experimental Divisionレーベルの趣旨に沿ったのか、ヒップ・ホップ、ジャズ・エレクトロニカ、アンビエント、ダウンテンポetc...と、一枚のアルバムの中で、様々な音楽的要素に実験的なアプローチを試みています。

アルバムタイトル調に、ダークでエスニックなイントロとなる"Pit of Despair"、Peter McCowanの真骨頂であるカッティング・エッジなプロッグ作品"In The Dark"、グルーヴィなサンプリングドラムが重くのしかかる"Real Ones"を経て、蒼穹に氷片を散らしたかのような、「真夏に降り注ぐ雪」とでも形容したい涼しく爽快感あふれる"Morning Missed"、"Moontribe"の流れ。

"When it Rains it Pours"と"Energiss"は再びドライヴにギアが入るプロッグ。"Roll With It"では前半ムーディなイビサ・チルアウトから、アヴァンギャルドでイリーガルな展開部が待つ後半部のカオスが堪らないです。往年のディスコ風サウンドとソウルヴォーカルのサンプリングが異彩を放つ"Saturday Strut"。再び煌く太陽と海の下を渡る透明感・清涼感を持つ"Getting Away"のピアノ、ギター、アトモスフィアを受けて、壮大な氷と光の世界を、効果音と抒情的なストリングスで描く"Coming Back to Life"へ。

そして最後、Alucard名義でのブレイクチューンで、アルバム全体のエピック要素を凝縮しているとも言える"Blu on Blu"のチルアウトヴァージョンとの再会。光を想い続けた闇の彷徨は、"Coda"の静かなオーケストレーションで、仄かな希望と安らぎの内に幕を閉じるのでした。

2004年に発表した"N.E.T.(Never Enough Time)"のヒットで一躍注目を浴びた彼は、Alucard、The 49th Lane、Sonar Methodsといった別名義でSomatic Sense Future Soundsに代表される様々なレーベルから活発なリリースを続けてきました。最近ではイスラエルの急先鋒、Hydroidなどとコラボレーションしながら、積極的にリミックスワークをこなしています。

その特徴的なサウンドはどれも浮遊感溢れるパッドと、インテリジェンスと重厚感を併せ持つベースに彩られています。音に立体感を演出する数々のサウンド・エフェクトをビートに噛み合わせ、スペーシーなウワモノとアトモスフィアで表層をコーティング。各階層の音が複雑に組み合わさっているのに、それぞれが驚くほどクリアに、ハーモニックに共鳴している不思議。そして何よりもトラック毎のシーケシングが類を見ないほどドラマティック。この手の音使いに関わるセンスと才能は、他のDJの追随を許さないキレを持っています。聴くだけで未来や別世界のヴィジョンが脳裏に喚起されるようなドラッグ性の高い音です。

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Blu on Blu

Blue on blue...
Caught in a whirlwind
Devoured by the sun
I still don`t see you..
I only see the blue on blue..
The unseen horizon..
Between me and you..

Heart when you quicken
With each passing wave
Clarity finds you
Slowly turning blue on blue
Into a feared horizon
Night comes for me and for you...

Caught in a whirlwind
Showered by the sun
Now I can see you
Slowly turning red on blue..
Into a clear horizon
To take me away from here..

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どこまでも蒼く…

吹き抜ける風
じりつく太陽
まだ見ぬあなた…
見えるのはどこまでも続く蒼だけ…
水平線もわからない
わたしとあなたとの間では…

あなたの呼び起こす想いが
波をさざめかせるから
ハッキリとあなたがわかる
蒼は蒼へとたゆたう
何かが待つあの水平線へと
夜はやってくる 私とあなたのために

吹き抜ける風
降り注ぐ日の光
今はあなたが見えるわ
ゆっくりと赤と蒼とにわかれていく…
あの澄んだ水平線へと
わたしを連れて行って