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lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

rubbish talk_14.

2011-01-23 02:55:40 | Science
□ rubbish talk_14.

□ my twitter log storage.

□ 高校の頃に読んだ物理学者、Steven Weinbergの著書の中に、「哲学に反して」という章が設けられていた。要は科学が「定量性」という質において、哲学から独立した存在であるということが主張されているわけだけど、それに感銘を覚えた私は、大学の哲学講義で論を展開してしまった。


言うまでもなく、哲学の教授からは猛反発を浴びたのだけれど、些か争点が食い違っていたことに今になって気付く。彼は科学の骨子である数学自体が数理哲学に基づいていると反論して来たが、だとすると、地球外生命や人工知能の記号体系において、それぞれの存在を支える哲学がある筈と言うことか。



人間にとって哲学はルールだろうか。ルールの解釈ではあり得るかもしれない。しかし数学はルールの記述そのものだ。一方、科学哲学は推量に基づく点で、哲学や数学とはそもそも住み分けが違う。そして「哲学に反して」は科学哲学そのものだった。


もう一つの乖離は、哲学を出自とした科学が、今は母体を離れた時間構造に自律していると認識したのに対し、哲学側にとっては、数学が今も絶え間ない哲学的思考の励起によって存在し得るものだと言うスタンスの違いから生じたものだ。この対立には単なるポジショントーク以上の意味があるかもしれない。





□ 私は、自分が享受するあらゆる表現物・価値体系について、任意の水準を設けた「質の高さ」と言うものを認めていない。自分にとってどれだけの負荷が働いたか、どう言う「出会い」であったかを述べるだけである。更に言うと、「価値があるもの」自体より「価値を感じる主体性」の方に力点を置いている。


そう前置きした上で、凡ゆる文化圏の中で、ある程度の偏りと分布を持った「客観的な価値水準」の使役は認めざるを得ない。絶対的な優劣の肯定というわけではなく、「現状の力学」を俯瞰するという効果において





□ 人間は常に思考している生物ではない。むしろ雑多な思念の群がりであり、外界に誘因される思考現象はもっと単純な生物よりもアンコントローラブルだ。

思念、衝動、行動、誘発。それぞれの過程に移るアクティベーションの閾値。情報化文明における書記行動は、思考のバンクというよりも、思念から誘発過程への指数関数的なバイパス増築現象と言える。







Could GLORY help break the climate debate gridlock?

2011-01-16 21:46:54 | Science
Atrain
("A-Train" : Aqua, CloudSat, CALIPSO, and Aura. Glory, GCOM-W1, and OCO-2)


□ The New Road To Glory (InsideScience.org)

>> http://bit.ly/gnfT50
>> http://glory.gsfc.nasa.gov/misison_details.html



いよいよ来月、Taurus XLによって打ち上げられるNASAの地球観測衛星、Glory。地球温暖化議論が行き詰まりを見せる中、この衛星による探査が一つの突破口を見出すのではないかと期待を背負っています。

総放射照度モニター (Total Irradiance Monitor)とゾル偏光測定センサー (Aerosol Polarimetry Sensor) の二つの装置から得られるデータを評価して、近年、温暖化問題のミッシングリンクとして議題に上がっている『太陽活動周期と気候変動の関連性』を測定することが主要任務。


太陽光として地球に放射されるエネルギーと、実際に地球が大気中に吸収している照射量との齟齬を解明しようと言う狙い。さらにグローリーは、最終的に7台の衛星が参加する同一軌道上の一斉探査プロジェクト"A-Train"に同列し、気候変動モデルを構築する為のデータを提供する予定。


太陽活動周期とエアロゾルが与える温室効果の関連性は、実は気候変動問題の急所というか、最も理解の進んでない部分の一つでもあるんですよね。特に太陽活動そのものに関しては、温暖化否定論者のほとんどが論拠の中心に持ってきている現状がありますが、実は多数派による科学的評価としては、太陽活動の影響そのものが地球上の気候変動を劇的に主導する事実は認められていません。

(※ 否定論者の中には、そもそも温暖化論者の戦犯としてNASAを挙げている人々も多い)



とにかく、太陽放射量(TSI)とエアロゾルの影響の相対的な評価を可能にする、厳密な意味では初の観測実験となる今件。今までの評価手段の曖昧さに起因した、玉石混淆の気候変動議論を覆う曇天を吹き払い、環境技術や地球開発のイノベーションへの定向性を齎すことが責務と言えるでしょう。



(関連)

□ Nature Geoscience.

>> http://nature.asia/eEHQGR

2100年までに山岳氷河と氷冠は体積の15~27%が失われると予想されることが、今回明らかになった。。。




□ my twitter log storage.

razoralign: Antisense.
人間は対等な存在であるが故に、その身体自体が価値の水準点であり絶対目標を成す。薄っぺらい平等という概念の下ではなく、認知進化を共有する同一の系統種として、凡ゆる個体に対し、その価値がどう扱われようと無関係にである。個の性質は記号的負荷の差異に過ぎない。是を見失った価値観は自壊する。

価値自体が記号の進化の足跡であり、それ自身で「価値の状態」を指すものだ。然るに人にとって、人という記号はアプリオリな価値がある。



□ 「境界」は隔てる為に生じるのではなく、エネルギーの平衡的な広がりに生じる抵抗の偏りの分布によって浮き彫りになるものである。


□ Science.

□ 「動的な人工結晶による全線形時間反転 」: All-linear time reversal by a dynamic artificial crystal: http://ow.ly/1rZThs




□ 「巻き方向の左右逆転によってカタツムリに種分化を引き起こす遺伝子は対捕食者適応を生じさせる」: A speciation gene for left-right reversal in snails results in anti-predator adaptation: http://ow.ly/1rZThH




□ 雷雲上に反物質収束光が観測されたニュース。既知のGRBとは区別されてるけど、元々TLE自体が原理不明 RT @DTNUSA: DTN USA: Antimatter beams discovered above thunderstorms http://bit.ly/ejGHA5


□ NASAのフェルミページに開設された反物質光線(Antimatter Beam) の見解サイトhttp://bit.ly/gnYvPU GRBに伴うγ線が大気中で陽電子になるということらしい。数段階のTLE(一時発光事象)との原理的な関連には言及なし




□ 雪の自己結晶化を数理プログラムで完全に模倣。数億回の計算で成長過程を再現。でも「形」の要因は不明 RT @demonio_laplace: Mathematicians Use Models to Simulate Snowflake...http://bit.ly/eRkMLs




□ 実際の生物学現象に連動するビデオゲーム構想 RT @EurekAlertAAAS: Stanford researcher uses living cells to create 'biotic' video games http://eurekalert.org/e/3scX




GenomeBiology:
Latest from the #BMCblog 'Genome Biology plans 'Exome sequencing' special issue ' http://ow.ly/3CxPr #genomics #exome #sequencing




santelog: Santé log
Un TEST SANGUIN pour prédire 448 maladies héréditaires de l'enfant - Science Translational… http://goo.gl/fb/5hHOc



□ タバコは吸入後15分で遺伝子に損傷を与える(;゜0゜)ナンダッテー RT @santelog: TABAC : 15 mn après l'inhalation, les dommages génétiques sont là - http://goo.gl/fb/Wfebp




yayamamo:
NCBI提供のDB群について横断検索可視化ツール(java)の紹介 Visual Exploration Across Biomedical Databases (PDF http://tinyurl.com/4va44vc ) 「Semantic substrates」を利用。




Tol

popeetheclown:
ウェブ上でざっと探して見つかる中で,これが一番見やすく便利な生物系統樹だった.種Aと種Bがどれくらい近縁だったっけ?と疑問に思った時などに. Wikimedia Commons http://bit.ly/gdrern




DebbieKennett:
Very helpful blog post from @rosemarymorgan on using the new FamilySearch site http://bit.ly/hyTEhk #genealogy




EricTopol:
Here is the link for the consumer genomics paper http://bit.ly/fTlOor


OldCola: Antoine Vekris
Effect of Direct-to-Consumer Genomewide Profiling to Assess Disease Risk ? NEJM http://is.gd/7pSaNA #DTCG


eurogene: keith grimaldi
Direct-to-Consumer Genetic Testing: Summary of a Workshop (IoM) - Nat Acad. Pr. Free 2 read online, or buy http://bit.ly/fXdFnS



eurogene: keith grimaldi
Genetics of eating behavior: established and emerging concepts - taste, quantity, frequency etc http://bit.ly/fZg4Eq




PHGFoundation:
New methods in whole-genome haplotyping http://bit.ly/i4PTwp




GenomeWeb_News:
Illumina Buys Epicentre Biotechnologies, Launches MiSeq Platform: The firm also plans to introduce upgrades for ... http://bit.ly/hQL6dO



GenomeWeb_News:
International Funding Agencies Pledge to Support Open Research Data: read more http://bit.ly/hVrci0




PLoSMedicine:
Sharing research data - blog http://bit.ly/gEcKZw on statement by funders of health research http://bit.ly/fdgFXc




appliedgenomics:
Great paper by Bruce McEwen's Lab at Rockefeller on circadian rhythms, brain & behavior. Wired Science review here: http://bit.ly/emOGBF




portablegenomic:
Apple prépare-t-il un Mac OS version Cloud ? L'entreprise obtient un nouveau brevet .. http://bit.ly/h7pxYY




Dev_journal: Development
Development is one of many journals using the HighWire platform for online publishing. We're currently at their winter meeting. See #hwpw11




AIP_Publishing:
Chaos Focus Issue: Dynamics in Systems Biology http://bit.ly/fYDtGp #AIP_CHAOS #nonlinear dynamical systems




□ 交感神経系の小児がんである神経芽細胞腫に遺伝的にかかりやすいかどうかには、LMO1遺伝子座内の一塩基変異が関連していることが明らかになった。RT @naturejapan: 遺伝:全ゲノム関連解析によるがん遺伝子の発見: http://nature.asia/hMdkil




enodon:
Google、グローバルな学生向け「サイエンスフェア」開催 優勝者には5万ドルの奨学金 - ITmedia エンタープライズ http://bit.ly/hGbqTs Googleが13~18歳の学生を対象とした科学プロジェクトのコンテストを立ち上げた




dritoshi:
ハイパーギア、iPhoneで細菌を数えるコロニーカウンターアプリを開発 iPhoneニュース meet i [ミートアイ] http://htn.to/Tc3ea1




naturejapan: Nature Asia-Pacific
ネイチャー・ジオサイエンス掲載論文です。「月内部の水、彗星から=45億年前の形成直後に-アポロ回収の石を分析・北大など」時事ドットコム http://nature.asia/esrYzx




naturejapan: Nature Asia-Pacific
Nature Video - LEGO版「アンティキテラ島の機械」 http://nature.asia/aBbet5 世界最古の科学計算機として知られる「アンティキテラ島の機械」は、約2000年前に古代ギリシャで製作された歯車式機械である。




Hypios:
Call for Action for Innovation Leaders: Describe and Search: a new Paradigm for Innovation http://bit.ly/ejy8hE




□ ラスベガスで行なわれたInternational CESの模様。タブレットPCはともかく、医療用マニピュレーターは凄いなー。RT @SciNewsBlog: Touch Screen Computers Vs The iPad? http://bit.ly/fQlXjN



□ iPadを用いた光の立体アニメーション。本番は1:40~ RT @SciNewsBlog: Very Cool: iPad light painting: iPad future art http://bit.ly/gV7om6



□ ふつくしい。。でもiPadはそろそろ第二世代なので、がまんがまん(T ^ T) RT @igi3: キタ!RT:独創的なプレゼン・ツールのPreziがiPad版をリリース http://t.co/V2XqO03 via @techcrunchjapan






rubbish talk_13.1.1 -『クオリア補論』

2011-01-14 18:48:15 | Science
Qualiaball



>> lens,align.: rubbish talk_13 - クオリアとパラメータ

人間の意識体験が、全てニューロンの発火パターンに依存して熾るものならば、逆に発火パターンを制御することによって内観に仮想現実、外環境に対しては拡張現実、或はそれらの混在する世界認識を構築することも可能なはずである。


もともと自我と他者、自己と外環境との信号交換は、人の意識体験というアスペクト層で交換可能なインターフェースに翻訳されて成り立っているものである。しかし、自己というフレームワークを取り払った純粋な物理様相としてとらえると、そこで起こっているのは「異種信号の創発的な境界間伝達」ではなく、一様なエネルギー形態の空間内での遷移があるのみ、つまり情報のソースしかない状態である。


これを「パターンの唯物論的プロセス」と捉えることにする。エネルギー準位や帰属次元を構成する共有認識の定義は、主観者の関係する意識活動と記憶化の過程という前提に基づくものだが、そこにあるのは、「自己と非自己」を隔て、「時間存在」を生じる何らかのパターンをトレースした現象であるということは、自己というフィルターなしに成り立つ自明な演繹である。



上では記憶化と言ったが、実は「クオリア」の議論においてもっと根深いのは、それ自体が時間プロセスを含んだ、メモリ共有存在であるという点である。感覚は一元的な負荷ではなく、外刺激に対してニューロンの発火パターンの創発的制御を伴う記憶依存性を有しているという事実だ。

「色」を感じるプロセスと、「感触」を感じるプロセスでは、その時間軸においてクオリアを生じる決定的なパターンの差異があるというわけだ。クオリア自体が複合的な事象のフィードバックだとすると、そもそも単一対象概念としてのクオリアの存在論には無理がありそうだ。


さらに、人は意識的にニューロンの発火パターンを調節することが可能らしいということが、映像制御を行う脳の電極実験で既に示されている。>> http://bit.ly/93P0c2



前回も述べたように、「クオリア」存在論の要は、その工学的応用価値にこそあるとした。もともとクオリアの概念自体、決定論プロセスへのバイパス、実在論の意識的対象としての挿入でしかないと、私は考えている。認知科学としては、かつてはフェヒナーの精神物理学に明るい領域である。


人間の社会制度においてストレス刺激や快楽刺激を顕在する理由。さらに拡張して、生命現象の適応度地形における認知行動個体、集合の振る舞いから抽出できる定向性。

このカオス系に遍在する秩序や均衡の中に生じる、局所的なベクトルの数々が、主観者それぞれの個別のクオリア(感覚質)と言われる事象の投影に置き換えられると言ってもいいだろう。


montage.

2010-10-27 08:05:37 | Science
Rained
(iPhone 3gs; Camera; Cameratan; MoreMono.)




□ my twitter log storage.

AIP_Publishing: Remembering The Father Of Fractals: Measuring the scale of Benoit Mandelbrot's achievements http://dld.bz/3DaT #AIP_ISNS



kristac: Stanford's new stem cell building is amazing. Stem cell researcher Irv Weissman explains why (hint:Art+Science=cool) http://bit.ly/byD25B



AIP_Publishing: Controlling vibrational resonance in a multistable system by time delay http://dld.bz/349H #AIP_CHAOS #nonlinear dynamical systems #physics



AIP_Publishing: New hypothesis about how complex life emerged on Earth http://dld.bz/3hDr #AIP_INSN #evolution



appliedgenomics: The excellent #DNA Exchange reviews SNPedia - what some of you will know as the ‘Wikipedia for DNA’. Check it out at: http://bit.ly/d1HaD1



bioruby: #bioruby 1.4.1 released http://lists.open-bio.org/pipermail/bioruby/2010-October/001507.html



YoshinoriTamada; HGCは(医科研でもいいが)昨日のタイミングでHGCスパコンが日本人ゲノム解読に使われていることをプレスリリースなりでアピールすればよかったのに.スパコンの必要性を世にアピールする絶好の機会だった.世の中ほとんどの人はゲノム解読とスパコンが結びつかない.


efflorescence.

2010-10-13 22:57:21 | Science
Mistsky
(iPhone Camera; iPhoto.)



信号の反復は、共有される記号の意味を強める。
消費は生産に、究明は創造に向かうストラテジーであり、
組み替えられていく記号の真性は、
変幻する事象の意味と根源でつながっている。


故に快楽とは私たちの輪郭を成し、
得難い確信のもとに掻き毟られた傷痕なのだ。

依て愛の対象とは、平伏されざる記号の
イデアルな使役の動態を指向するものとなり、
自己の遍在化過程を、彼我を組成する記号の
遍在化過程として定着させようとする。




□ my twitter log storage.


□ ルイス・カーンの「物質は燃え尽きた光」とは至言であるけれど、実際には物質はなお燃えて輝いてる光そのものなのだ。

光速は客観的に捉えれば、今の大きさの宇宙全体を縦断するのに500億年以上かかるスピードのことだけど、光そのものに主観があるとした場合、相対性理論に拠れば、光そのものが体感する経過時間は一瞬だ。


つまり光速度のパラドックスとして、「光の個にとって彼は何処にでも存在する」そして物質は光である。

宇宙開闢時より、光は自身を一つに結び続けている。時空間上の「個々」を共有する「個と個」の繋がりとは、「個と群」の規模、即ち「時間の差異」とは、光速度の相互作用に要する時間の総和によって与えられる。それは過去に一つにあったものであり、今なお一つにあるものなのだ。



□ イノベーションとは、個別の問題の総和に対して公約数を求め、その「積」を得るに等しい概念だが、もともと解決したい対象が置かれる空間の全事象は、問題の「総和」のみで構成されている。



□ 経営というものは科学と違って、哲学を理論の上にも下にも置けないものである(@ ̄ρ ̄@)



□ 私は愛という感情を1つしか知らない




naturejapan: Nature 今週のハイライト: 進化:複雑性の生体エネルギー論 http://nature.asia/aa1z9z



□ RIP: Benoît Mandelbrot: http://www.math.yale.edu/mandelbrot/ フラクタル理論の提唱者、ベノワ・マンデルブロ氏、逝去。



□ RT OxfordJNLsJapan: 世界有数の規模の電子ジャーナル・コンソーシアムの誕生 (NII発表)http://bit.ly/cRlXSd



□ MaxCalを用いた非平衡力学過程への一般推論アプローチ RT @AIP_Publishing: Maximum caliber inference of nonequilibrium processes http://dld.bz/ze7R #AIP_JCP #Markov



□ RT GenomeWeb_News: Foundation Report Recommends 'Virtual Institute' to Advance RNA Research Across Europe: The European Science Found... http://bit.ly/cVSq6W



□ RT GenesDev:
Novel mechanism of p53 induction after DNA damage & dsRNA formation by p53 mRNA UTR basepairing: http://bit.ly/cbVu6m, http://bit.ly/bo3iNC



□ RT AIP_Publishing : Chaos Focus Issue: Intrinsic and Designed Computation: Information Processing in Dynamical Systems http://dld.bz/x5qP #AIP_CHAOS



□ RT naturejapan : 現代投資理論を生物システムに応用した理論を構築 http://nature.asia/9RdcVH



□ 力学系における情報処理 RT @AIP_Publishing: Intrinsic & Designed Computation: Information Processing in Dynamical Systems http://dld.bz/x5qP #AIP_CHAOS



□ RT @OxfordJNLsJapan: 文献検索に役立ちそうな検索エンジンリンク集 100 Time-Saving Search Engines for Serious Scholars (T) http://bit.ly/ckUsMX



□ 環境の悪化で消滅に向かう個体群は、ある時点で臨界点を通過、それを越えると消滅が不可避となる。今回、消滅する運命にある個体群の成長方程式に、臨界減速(CSD)と呼ぶ点を発見。RT @naturejapan: 個体群が終末に近づく時 http://nature.asia/bVQFx3



□ RT @AIP_Publishing: Paramagnetism in single-phase Sn_(1-x)Co_xO_2 dilute magnetic semiconductors http://dld.bz/w4af #AIP_JAP #applied #physics #research







Biological physics: Filament patterns of Life.

2010-09-04 10:00:56 | Science






Lifemodel
("Filaments band" Credit: Volker Schaller, Christoph Weber and others...)



自走する多くの構成要素からなる複雑系で起こるパターン形成は、広く存在する現象であり、鳥の群れや微生物のコロニー、生細胞の細胞骨格などさまざまな系でみられる。しかし、十分単純なモデルがないため、その機構の統一的説明はなかなか進展しなかった。しかし、今回、こういう単純モデルの候補が見つかった。



□ clip.

生物物理:生命のパターン

>> http://nature.asia/aKNYxs

Biological physics: Filaments band together
>> http://bit.ly/9qMYO6

Polar patterns of driven filaments:
>> http://bit.ly/c9QqOJ

この新しい実験系では、表面に固定されたモータータンパク質によって推進されるアクチンタンパク質フィラメントが使われている。フィラメントは、臨界密度を超えると自己集合して、クラスター、渦、相互連結したバンドなどのコヒーレントに運動する構造体が形成され、持続的に密度調節が行われる。

実験観察とシミュレーションを組み合わせて、秩序構造の集合・組み立てや解離の基礎となるさまざまな機構が明らかになり、弱く局所的な整列相互作用がパターン形成に不可欠であることがわかった。この系は制御可能であり、より複雑な相互作用に拡張できる余地があるため、微視的相互作用から巨視的秩序が出現するのを調べるのに適していると考えられる。





□ my twitter log storage.

□ RT @naturejapan: Nature Photonics: 非線形光学過程における運動量とエネルギーの擬似位相整合 http://nature.asia/cMUK0Q




□ BioGPSとgenomePadが素晴らしい RT @wjjessen: 12 Must-have iPhone Apps for Biomedical Research http://bit.ly/b8rw1f




□ RT @AIP_Publishing: Irregular behavior in an excitatory-inhibitory neuronal network http://dld.bz/suen #AIP_CHAOS #biomechanics #nonlinear




□ RT @BioMedCentral: Reading 'Modern Earth - 460 Million Years Ago' reconstruction of Earth's climate belts http://bit.ly/9XTSpv




□ 温暖化懐疑派のバイブル(笑)「科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている」がウソだと知っている人が「ネット上」には少な過ぎるという現状に辟易する。懐疑論者である著者の講演に集まった人にアンケートした結果が9割だというオチ。それを知ってか知らずか論拠にするエコノミスト




□ ビッグバン仮説の終結点、量子重力論の構築には、「空間」の概念を定義をし直すことが必要ではないかと考えられる。




□ 最も影響力のあるTwitterアカウント RT @AIP_Publishing: Most Influential Twitter Users Revealed and Listed http://dld.bz/s8x8 #AIP_ISNS #twitter #influence




□ Cinefil Imagica シュヴァンクマイエル迷宮短編集「ドンファン」視聴。同氏の作品「ファウスト」でメフィストフェレスをも手玉にとった召使カシュパルのトリックスターぶりが痛快(笑)

舞台装置上において、滑稽で狂気じみた茶番劇を機械仕掛けによって演じさせられている人形たちの中で、このカシュパルだけが特異点として、自動する物語の力学に介入してくる。


『シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック』は、躯の全てがトリックだった男のトリック合戦。そしてそれを写像するこの作品の映像書法自体がトリックであるというメタ構造。

文化的記号を刷り込んだ素材(非生物)と虫の対比など、触感・音感といった生理的な不協和音を際立たせる演出が、表象である以上の奇妙な奥行きを醸し出している。











rubbish talk_9.

2010-09-04 09:58:33 | Science




E=mc^2


相対性理論によれば、質量を純粋にエネルギー換算すると、人間一人当たり原爆一万個分のエネルギーを秘めているという。


このエネルギーが「質量」というフレームに囚われて解放されないのは、それぞれの「物質」が「宇宙」という文脈の中で縛られ均衡を保っているからに他ならず、質量そのものをエネルギーに変換するということは、その文脈からの乖離、つまり、ほどけた局所質量の不均衡が波及する、宇宙全体の均衡に与える閾値ごとの負荷という形で齎されるだろう。


バランスを欠いた負荷。

これこそが、あらゆる次元で不均衡と動態を齎す「エネルギー」の真性である。物理においては重力や電磁力、自然においては食物連鎖、遺伝子の転写、人間の社会においては株価、為替レートといった社会的なレベルから、価値観・思想・芸術行為など、もっとパーソナルなレベルにまで、この原理は、様々なパースペクティブ間で形を変えて働いている。


(※ 相対性理論による、質量・速度に依存する「時間の流れ」の差異とは、言い換えると「エネルギー交換状態」のアンバランスが齎す可視的な状況である。拠って、「光速度の壁」とは詰まる所、存在する物質間のアンバランスの限界・乖離状態の辺縁を意味する。)




人間を縛る原始的な本能の上に成り立つ社会性。個人や集団の振る舞いを制御する秩序は、先に述べた「宇宙の文脈」という均衡が形成するパターンである。この均衡に介入するパターンが、人ひとりひとりの行動原理を為す「価値」を求める動態である。

例えばバランスの欠落から価値(エネルギー)を取り出す行為の最も基本的な動態は、会話であり、闘争であり、性交渉である。


それらは微視的には、予め「秩序」に組み込まれたパターンで顕在化するが、巨視的には局所・要素間の「均衡」を崩す形でクラスタの変成を促して行く。



人間が、それぞれの「主観」を秘匿し、ありのまま共有できない存在であるのは、そうして個体間の対称性が普遍的に破れ続けていることの帰結である。しかし、それに依って人は惹かれ合い、ときに反発しながら秩序たる社会性の文脈を獲得出来るのである。

物質がそうであるやり方で、「人間」とはエネルギーの過渡的な形態ではあるが、「隔離された文脈」、即ち局所時間的には「人間」がエネルギーの文脈に介入していると見て間違いないのだ。








気候変動、懐疑されるべき懐疑論とは

2010-08-06 16:36:00 | Science




科学的不正疑惑としてのIPCC-gateについては、私は「懐疑論者への懐疑者」というスタンスですが、その理由として、彼等が論拠とするウェブ上の文脈は、ほぼ画一的なソースやコピペに偏っていながら、その支持層が殆ど中身を理解できていないという現状に最も拠るところが大きい。

ところがこの「懐疑派バズ」とでも呼ぶべき人々の声は大きく、「批判媒体」としてのネットの特質と非常に相性が良いらしく、検索をかけてみれば解るのだが、もはや「温暖化肯定論」というものは霞んでしまうほど「懐疑派」の主張が検索結果を一色に染め上げてしまう。


もう一つだけ加えると、私は「温暖化否定論の懐疑者ではない」と言うこと。2011年以降、中長期的には温暖化傾向が弱まるという予測も、肯定派自身によって為されています。どなたかの言葉を借りると、これらの議論には、「研究」と「不正の糾弾」との「文脈の分業」が欠損していると言うのが致命的。



懐疑論の大きな軸を占める太陽活動要因説ではアルベドの問題が、スベンスマルク仮説では硫酸粒子の凝固条件が、局所熱力学平衡については下部熱園の励起濃度が、それぞれ未検証のギャップが大きいにも関わらず「これで温暖化は否定された」と拙速になるあたり、自身が批判を繰り返して来たIPCCの態度と如何ばかり違うのか。

大気中の水蒸気量とCO2濃度の相関から計算される分光学分野での温室効果否定は酷く、その複雑さゆえに環境研究者が長年頭を悩ませている問題を、自称「物理屋」の人々が「自分が一晩計算してみたら違った」と主張しネットに点在している根拠の数々は、CO2濃度に依存するマクロな分子衝突と再励起による創発性を見逃している。


また、海洋、大気循環におけるエルニーニョ(ENSO)、太平洋10年振動(PDO)、北極振動(AO)などの統計的取り扱いについても、其れ自体は有意性を議論する価値があるに違いないものの、いい加減な懐疑論者の中には、物理実体のないEOFデータを「自明なもの」として孫引きしている者も既にいるくらい。(EOF自体は、数値的な変動の相関の解析として、正当な文脈においては肯定派にも懐疑派にも相当の論拠となる)


特に北半球の気温上昇や北極の海氷の融解については、北極振動のトレンドを注視することが重要とされているが、海洋の熱吸収や放射熱、既に失われてしまった多年氷などの要素間の因果を吟味し、外部強制を受ける内部変動モードであることを理解しなければならないのに、「振動現象は自然に上下する周期変動だから温暖化の結果ではない」という語り口も、懐疑派の主張の大きな矛盾の一つだ。


懐疑派の大きい誤解の一つに、気象の観測ステーションの設置やデータ補正が、温暖化でっち上げのために不正に行われていた。という主張がありますが、実はそれ不正でもなんでもなくて、立地ごとの測定値と平均予測を出す為の最適化という合理手段だったというオチも。http://bit.ly/a2HbNJ

IPCCの不正疑惑については、内部告発もあることを踏まえて、今後も追及されて然るべきではありますが、明らかな捏造の意図があるかという証拠については、既に3つの独立機関が調査を行い、不正は認められなかったという結果が出されています。



また、気候変動研究のスポンサーとして原発事業が名を連ねていることについての批判は、今でこそ対立軸が明確化しているものの、当時は「脱石油資源」「持続可能性」との一般的な合意があればこそ、公共との利害が一致している以上、これを「癒着だ陰謀だ」と叩くのは潔癖が過ぎるのではないか。その過程で資本主義的な圧力から生じる不正が、一部では動いているのかもしれませんが。


そして同様の理由から「人為起源の温暖化説」が、政治的ダイナミクスに過ぎないと一方的に切り捨てる向きも信用ならない。「温暖化言説がリベラル派の利益になる為」とアメリカの政治偏向を持ち出しておいて、懐疑論自体が保守派の口実として用いられている(今回のClimategate自体に、その疑惑が抱かれている)事実を、自身に不都合のようには思っていない危うさも見受けられる。



ここまで書いて何ですが、私は気候研究者ではない以上、現状で温暖化肯定派という立場も否定派という立場も取りません。寧ろこれまでのIPCCの姿勢や、否定論への不当な弾圧には、懐疑派以上の懐疑の目を向けています。

また、地球規模の政策決定を科学主導に委ねるという点において、民衆が温暖化研究の専門知識を「鵜呑み」にするだけだった旧来の様態に決別をしたという意味では、科学研究の専門領域におけるOpen Access化が押し進められる昨今、大きな「兆し」となる事例となったことは間違いないでしょう。但し、それは肯定派、否定派両者にとって信奉の対象とならないことが条件です。



温暖化或は寒冷化については究明を含め、食糧資源問題などに関わる気候変動への取り組みは推進するべきでしょう。鋭い懐疑派の方の言葉を借りると「誰が語っているのか」が問題。webは武器であり弱みともなる。








rubbish talk_7.

2010-08-03 18:40:28 | Science
人間の「三大欲求」とは俗っぽい分け方になるが、「食欲」「性欲」「睡眠欲」であるとされる。基形として「食欲」は外的対象を指向し、「睡眠欲」は内的欲求の自律解消であるのに対し、「性欲」は、それら両面の機序領域を共有する。


「性欲」の指向するものは人間種そのものの動的形象であり、集団性を持つ人間が人間として振る舞い・デザインされているシステムへの記号接地と、ポジティブ・フィードバック(相互要因)の発現動態である。

「エロティシズム・いやらしさ」とは、言い換えれば、個体の生理反応を誘因する、観念という境界間を通信する信号の「鏡合わせの複雑さ」が生む感情に他ならない。





□ 神と科学

古代より、『神』の概念が有する自然界とのシステマティックな関係は、人の「不可知なもの」への指向性を代替するものとして機能していた。

元来、信仰は「無知ゆえの行為」などでは決してなく、それらに相対する姿勢の過渡的な状態である。そして外環境への適応を軸に、政治や宗教を介在して、クラスター毎の人間の振る舞いの制御に必要な秩序と定向性を齎していたと思われる。


その性質こそ現代の科学に通じるものであり、これらの決定的な差異は、環境への「可干渉性」というパラメータ量に依存する。実質、『考古学』とは、生物学と同様に、人類が思考や活動を通して外環境に刻んだ「信号」の跡をトレースする行為そのものである。





□ twitter log

Roots_of_prairie_plants


RT @GenomeScience:

□ The Roots of Bioinformatics (by Grant Jacobs)

>> http://sciblogs.co.nz/code-for-life/2010/08/02/the-roots-of-bioinformatics/

bioinformatics as a young field that emerged as a consequence of the service needs of the genome projects. I worry that an overly service-oriented view of bioinformatics prevails because of this.*

It’s a topic I touched on in The mythology of bioinformatics. My article doesn’t attempt to give a history of the field, as this series in PloS Computational Biology I am introducing here does, but briefly points to early work whose that could clearly be recognised today as being bioinformatics, and highlights other issues that I felt at that time were leading to misunderstanding.


Related:
>> PLoS Computational Biology
>> http://www.ploscompbiol.org/


バイオインフォマティクス領域の過度のサービス指向への注意。
一方で、PLoSの学術誌としてのコンセプトとクオリティはとても評価されています。私も、cbmi (Center for Biomedical Informatics Center)が開発したiPhone、iPad向けのPLoSアプリにはお世話になっています。


>> PLoS Medicine for iPhone (iTunes Application Store)

>> Plos_medicine PLoS Medicine (Twitter)





□ RT @32nm: RT @iwasakiw: 日本学術会議提言「包括的学術誌コンソーシアム」の創設 http://bit.ly/9sneTb 学術誌による情報流通は海外の学術誌商業出版社へ過度に依存しなければならない状況にあり、学術誌へのアクセスおよび学術誌による発信...





□ RT @32nm:

先日、セミナーでGalaxyの紹介をしたときに、「これはすばらしいが、なんで日本からこういった便利なソフトウェアができないのか」という質問があった。

僕の解答:(1)そもそも分野の人口がすくないこと(2)ヒトゲノム計画周辺の研究者の所属機関がOSSとしての公開を抑制していたこと(3)ソフトウェアは評価されないこと(4)共有物の文化が普及していないこと。

欧米ではHGPとかENCODEとか大型プロジェクトが牽引していた側面があった。日本ではそれも以前は無かったといえる。いまはサイバーインフラストラクチャという視点から状況はかわってきていて良い方向を向いているとは思います。




□ 基礎科学の成果は誰のもの?

□ RT @32nm:

>> RT @enodon:

日本学術会議報告
「科学者コミュニティから見た今後の知的財産権制度のあり方について」


>> http://ow.ly/2kN8x
>> http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-h100-1.pdf

「科学者コミュニティの研究活動の多くは公的資金でまかなわれているため、研究成果を社会(納税者)に還元することが求められている。研究成果が社会に還元されるためには、多くの場合、企業において研究開発に対する持続的な(フォローオンの)投資がなされる必要があるが、

そのためには、基礎科学の 成果が得られた段階で特許権が取得され、知的財産権として独占的に使用できる状態にな っていることが必要な場合もある。このような理由から、基礎科学の成果を特許化するこ とに社会的意義が認められる。」

ってそれほど自明なシナリオで効果のあることなのか疑問なんですよ。「(前略)知的財産権として独占的に使用できる状態になっていることが必要な場合もある[4]。」ってずいぶん甘い理由づけなんだけど、一般論のように展開している。



同感です。
基礎科学と商品特許を同次元で扱っているというか、「基礎科学の成果の還元」が共有によって、更なる展望が齎される分野が試されている。海外や医療分野では先んじて利益相反に関しての活発な議論が行われていますよね。

研究対象の及ぼす企業利益や公共の福祉への効果を計り、マネジメントする為の階層付けが有効なのかもしれない。




Plosglobe RT @PLoS: The benefits exceed the costs in economic model of broader public access to research

>> http://tinyurl.com/returnfrpaa

研究への広範なパブリックアクセスの利点は、経済モデル上のコストを上回る。





Aiplogo_stack_2 AIP_Publishing

Table of Contents for latest issue of JCP: BioChemical Physics http://dld.bz/qb4Z #AIP_JCP





□ イスラエルにおける日本文化論 RT @OxfordJNLsJapan: 【社会学】「日本」のブランド戦略ーポストモダン時代における、海外でつくられた「Cool Japan」のイメージをつかった文化政策の危うさ (T) http://bit.ly/dyw0nH





□ 非線形光学におけるシリカ光ファイバーのロバスト性を利用した、新たな通信技術

□ Nature Photonics:
全光バッファーにおけるビットとしての一次元カー媒質の共振器時間ソリトン

>> http://nature.asia/bYjFmp

共振器時間ソリトンは、連続的に駆動される非線形共振器において持続する光のパケットである。

共振器時間ソリトンはそれ自体で、3つの重要な通信機能、すなわち全光記憶、全光波形整形、波長変換をシームレスに統合する光バッファーにおいて、ビットの理想的な担い手となる。今回我々は、標準的なシリカ光ファイバーを用いて、共振器時間ソリトンを初めて実験的に観測したことを報告する。

より基本的なことは、共振器ソリトンが、局所的な散逸構造であることである。したがって、シリカが純粋な瞬間カー非線形性を示すことを考慮すると、我々の実験は、非線形光学における自己組織化現象の最も単純な例の1つとなる。





□ 8/4、日本上空にオーロラ発生? RT @nclimate_jpn: 一度は見てみたいよね… RT @yu_kubo: [天文学][地球][科学] / asahi.com(朝日新聞社):日本でオーロラ見られるかも 4日夜、北の空に注目 - サイエンス http://htn.to/dnEKoo




□ Twitter批判にありがちな「ステロタイプを仮定した攻撃」自体のナンセンスさはいまさら論じるまでもなく、世の中には「冪集合を定性的に意味付ける」強引な論調が溢れている。twitterのシステムは定性的だけど、 「今この時点で」普及している形態は、用途の違いごとにクラスターを描く





□ Apple Wireless Keyboard. (MC184J/A)

Awkey

>> http://www.apple.com/jp/keyboard/

先日、macbookのキーボードの一部分のキーが故障したので、Apple Wireless keyboardを購入。薄い!軽い!iphoneにもps3にも全方位的に周辺機器に対応。macbookのリッドクローズドモードも試してみたい。

wireless keyboardで使うiPhoneが快適過ぎる。macと同じショートカットが使えるのが大きいし、iphone側のキーボードパネルが表示されないので画面が広く使える。


Nt8

Apple Wireless Keyboard + MacBook

なんと、故障したキーボード部分にピッタリフィット!傾斜と本体の凹が噛み合う為、macbookの生きてるキーにも干渉しない。トラックパッドにも被らない。




Aerial Algebra.

2010-07-26 12:52:11 | Science







「記号」と「信号」は光で結ばれている。
記号は信号を熾し、信号は記号を起こす。
この絶えざる螺旋の火の根源は
転写の齟齬に働くダイアグノーシスであり、
幽霊の如き計算の残滓を散りばめながら、
完全なる悲劇の非対称な揺籠を擁している。





□ my twitter log storage.


GenomeWeb_News:

Danaher Revenues Grow 24 Percent in Q2: The acquisitions of AB Sciex and Molecular Devices helped Danaher's Medica... http://bit.ly/9oG4q6



□ Q2決算におけるDanaher社の第二四半期成長が大幅な伸び。質量分析事業のジョイントベンチャー AB SciexやMolecular Devicesの買収の成果が出ている模様。ライフサイエンス市場に更なる流動性の兆し? http://bit.ly/aMSPV1



□ Danaherに次いで顕著な伸びを見せたCephied社は、医療や食品安全、バイオテロ対策に必要とされる遺伝子解析システムの、多分野で汎用性のあるDNAアプリケーションを開発。第二四半期成長で21%の増益を見せています。 http://bit.ly/bAObI0



□ 19%増益となったBeckman Coulterは、昨年業務提携したラボシステム開発会社、Olympus Diagnosticsの寄与により成長。ただしライフサイエンス分野では昨年期決算より3%の下降。http://bit.ly/93s8So




□ Illumina社もQ2決算において31%増益。遺伝子ダイアグノスティクスが鍵。アメリカ当局(FDA)の安全管理方針強化も成長要因 http://but.ly/aeXFqV




□ 分子診断市場の加速 Iris International to Buy AlliedPath CLIA-certified lab will accelerate development of Iris' NADiA platform. http://bit.ly/doTaAE




□ イスラエルにおける日本文化論 RT @OxfordJNLsJapan: 【社会学】「日本」のブランド戦略ーポストモダン時代における、海外でつくられた「Cool Japan」のイメージをつかった文化政策の危うさ (T) http://bit.ly/dyw0nH




□ German academic and information institutions join forces to support science http://bit.ly/bX1jqT




□ 一体何が始まるんです? @r_macdonald:
Semantic Web crossing chasm: Flipboard+Ellerdale, Google+Metaweb, Apple+Siri, HuffPost+Adaptive Semantics, Evri+Twine & Facebook+RDFa




□RT @Hypios: From Crowdsourcing to Open Innovation - Klaus Speidel presentation at BNP / Silicon Sentier http://bit.ly/dxpkwP




□ 科学者による科学の為の映画 @the_Node: "Science on screen" post about films by and about scientists like @scicast and @imaginescience http://bit.ly/da7ZIg




□ RT @NCBI: COBALT stand alone binaries are available via ftp. README files included in each directory. http://bit.ly/95v2Jr #bioinformatics




□ RT @NCBI: Genome Workbench version 2.1.1. is now available. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/projects/gbench/




□ レーザー兵器の本格実用化 The US Navy demonstrates a laser capable of shooting down moving targets. http://bit.ly/dD262j




□ パンダを高額で貸しつける中国は、自国にマーケットのあるライオン密猟にも対処すべき RT @CellPressNews: New in Current Biology: a Quick Guide to Lions http://bit.ly/cnzGqk




□ 気候パターンの収斂が昨年の大雪を引き起こした? RT @EurekAlertAAAS: Converging weather patterns caused last winter's huge snows : http://eurekalert.org/e/3jXw



RT @nclimate_jpn:【Nature Climate Change無料記事第3弾】→『研究者たちはブログでの皮肉や辛辣な批評だけでなく、脅迫電話やその他の嫌がらせに耐えてきた』 

【気候変動】信頼度の低下? http://nature.asia/baO5Ot

世論は「肯定派」「懐疑派」に大きく二分されているわけではなく、意外と冷静に「実証」を求めているのです。その上で圧倒的なリソースを保有する「温暖化」の根拠をどう評価するか。




□ 過去100年の気候変動とバイオマス連動 RT @nclimate_jpn: Phytoplankton biomass is a crucial measure of the health of ocean ecosystems http://nature.asia/cMBOI9



□ 科学は世界中に食糧を供給できるようになるか
 
>> http://forcast.emailalert.jp/c/adnvadbkco65ghab

国連の食糧農業機関は、世界の農業生産量は2050年までに70%増やす必要があると見積もっている。今週号では、この目標達成に向けて植物科学やバイオテクノロジー分野で、どのようなことができるかを考察した特集を掲載している。





□ RT @BioMedCentral: Science Weekly: Will our oceans ever recover? the Global Ocean Legacy Guardian's Climategate debate http://bit.ly/aMBlHA




□ 複雑ネットワーク解析ツール、Cytoscape シンポジウムが開催。プラグインも多様化 RT @32nm: Cytoscape Retreat2010 - http://cytoscape.wodaklab.org/wiki/CytoscapeRetreat2010




□ iPadの科学アプリ、TOPランキング。Star Walkはともかく、意味演算ツール、"WolframAlpha"が如何に化け物地味てるか解る。Currently reading: Best science apps for the iPad http://is.gd/dxDOi

iPhoneにも"WolframAlpha"をインストール。これは本当に怪物級のアプリ。因数分解などの演算用途にはもちろん、意味検索エンジンとしてもGoogleなどとは全く違うアルゴリズムで「使える」形式でデータを抽出してくれる。




□ 『瞑想』をカテゴライズする RT @EurekAlertAAAS: Are all #meditation techniques the same? : http://eurekalert.org/e/3jf7

そういえば剣道やってた頃、稽古として必ず「黙想」が行われていたけど、 私的に精神統一をしたことは無いな。頭からっぽにするだけでメンテされる感じ




□ Bioinformatics - Oxford Journals.

□ Learning transcriptional networks from the integration of ChIP?chip and expression data in a non-parametric model.

>> http://bioinformatics.oxfordjournals.org/cgi/content/short/26/15/1879
We have developed LeTICE (Learning Transcriptional networks from the Integration of ChIP?chip and Expression data), an algorithm for learning a transcriptional network from ChIP?chip and expression data.

The network is specified by a binary matrix of transcription factor (TF)?gene interactions partitioning genes into modules and a background of genes that are not involved in the transcriptional regulation. We define a likelihood of a network, and then search for the network optimizing the likelihood.

We applied LeTICE to the location and expression data from yeast cells grown in rich media to learn the transcriptional network specific to the yeast cell cycle.

It found 12 condition-specific TFs and 15 modules each of which is highly represented with functions related to particular phases of cell-cycle regulation.


Availability: Algorithm is available at http://linus.nci.nih.gov/Data/YounA/LeTICE.zip










Cascade.

2010-06-27 20:23:40 | Science
Cascade
(iPhone 3GS; quadcamera; iPhoto.)



あらゆる『格言』は、人に真実を問いただすと同時に、虚しさを覚えさせる点で不完全なものである。3000年以上前に、ソロモンがコヘレトの言葉として記した教訓は、それ自体で完成していた。あれから人は、新しい何かを学んだわけではない。




□ my twitter log storage.


Npgicon_2 Nature Climate Change 創刊へ。(2011年4月)。

>> http://bit.ly/cK4HM7

既にアクティベートされているTwitterでは、関連情報の発信の他(IPCCの翻訳記事も予定)、無料購読の受付を行っています。@nclimate_jpn:




□ DBCLSが『統合TV Curated』を立ち上げ。

>> http://togotv-curated.dbcls.jp/

生命情報データベースの実用動画サービスを整理したポータルです。



Ojtwitter RT @OxfordJournals:

>> http://bit.ly/a2psRs

"Japan Underperforms Despite a Well-Established #Research Enterprise, According to Thomson @Reuters"

日本の研究機関のガラパゴス化? 国内駆動に集約してるのは有利な面もあるのかもしれないけど、トムソンロイターは研究政策の課題として、国際協力とアジア地域への貢献を発展の活路にと指摘。確かに日本不在の1,000 genomesの例も象徴的かも

同時に、企業研究の開発分野での縦割り構造が国際連携の阻害要因というのも良く聞かれる話ではあるけれども。どの企業にも言えるけど、現場の優秀な技術者を消耗させることなく、相当な権限や待遇の補償、その為の助成の充実が急務。


Npgicon_2 RT @naturejapan:

>> http://nature.asia/cBXqIP

「科学者満足度:明暗 デンマーク1位/日本最下位--主要国英誌調査」



600pxearth_from_space RT @SciNewsBlog:

>> http://bit.ly/9c8cR6

Neuroscientists can scan your brain and predict your behavior: This has frightening implications.



Bmc_logo_only_spaced Like:iPhone/iTouch/iPad App from the National Library of Medicine

>> http://bit.ly/cQsj9p (via @BioMedCentral)



G_d5 RT @GenesDev:

>> http://nyti.ms/cJgbJV

G&D Editorial Board Member Elaine Fuchs speaks to the NYTimes on stem cells: 日本の幹細胞研究にも言及しています。



Node_twitter RT @GenesDev:

>> http://bit.ly/buwXIF

Now up, the NODE: a new community website for all developmental biologists -



Hy_2 RT @Hypios:

>> http://bit.ly/aDgauS

Happy 98th birthday, Alan Turing! (though this year we'd spring for an iPad).




□ お知らせ

□ twitter logの貼り出し方針

基本的にリツイート形式のものは、ツイートの発信者へのリンク記載を必須とし、「非公式リツイート」を用います。


その理由は、「公式リツイート」は自身のTL上に反映される条件が限定されている為、「blogへの情報貼り出し」を第一義的な目的としている私としては不都合なのです。

また「公式RT」と「非公式RT」を同時に行うと、フォロワーさんのTLリソースを食うことになるなど、色々と勘案した結果、「非公式RT」を標準として用いることとし、「公式RT」については、その効果や目的を吟味して、適宜使い分けていく方針に定めます。


Long live Hayabusa! Welcome home!!

2010-06-17 20:35:18 | Science
Hayabusahome
(copyright: JAXA; Last photo from Hayabusa (MUSES-C) with Star Tracker Camera.)



□ Japan celebrates asteroid round trip success

>> http://blogs.nature.com/news/thegr... (The Great Beyond)

Japan’s Hayabusa finished its dramatic 7-year trip to an asteroid with a suitably stunning, shooting star like disintegration as it entered the Earth’s atmosphere. Before turning into a fireball (at 22:51 Japan time on 13 June), it released its recovery capsule

Altogether Hayabusa travelled 6 billion kilometers. The mission pushed ion thruster engines further than they’ve been pushed before, too. Despite technical problems, the ion engines were able to guide the craft in its last round of orbital corrections before coming back to Earth.

The ion engines propel the craft by expulsion of accelerated ionized gas (xenon). While providing less powerful thrust than conventional chemical combustion, the ion engines are durable and efficient.



Hayabusaがカプセルを射出した後、最後の力を振り絞って『後ろを振り返り』姿勢制御カメラで撮影した地球の姿。過露光によるスメアで撮像が大きく尾を引いてしまっていますが、私には、これが数々の絶望的な苦難を乗り越え、七年ぶりに帰郷を果たしたHayabusaの、涙で滲んだ視界の光景に思えてならない。


□ NASA Team Captures Hayabusa Spacecraft Reentry.

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これほどの想いと希望を託されて、
燃え輝いた流れ星が、かつてあっただろうか。

そしてHAYABUSAの最期に見るものが、人の歩みの行く果てそのもののような気がして、あんな孤独な砂漠に降り立った種子が、想像だにしないだろう万雷の拍手に迎えられるように、私たちは何かを遺して燃え散って行くのだろうか。

太古の昔、この星に生命を宿した原初の種子は、宇宙から飛来したアミノ酸の欠片だった。私たちの故郷を垣間見たHayabusaが持ち帰ったカプセルは、情報という名の命を吹き込んだ種子となる。


rubbish talk_4. (意思決定の因果律)

2010-05-30 17:13:19 | Science
Data_storage_3



大脳生理学上では、理性や情動を制御する前頭前野の働きによって、論理的・社会的な人間の「振る舞い」が決定されているらしいことが明らかにされて来ている。

事象や言語といった外部刺激に応じて、前頭葉の一部が脳内の信号を処理することで受動的に感情を生じ、次いで能動的な反応を身体行動で顕現する。


しかし問題となるのは、一般に周知されているこのモデルでは、自身に一定の反応を引き起こす「処理の仕方」が如何様に決定されているか、ということに関しては、その因果関係の理解にまでは及ばないというところにある。このままではエッシャーの『書く手』のような騙し絵のイメージでしかない。


人が何を歓び、怒り、哀しみ、楽しく感じるのか、その原理や指向性は一体何処から生じるのか。もっと単純な生命の場合との相似性は保たれているのか、など疑問は尽きない。とりわけ社会科学における脳機能概念の引用については、人間の抱く情動と振る舞いの因果性を語る上で、目も覆いたくなる程の「自明の公理」が安易に散りばめられている。



一つ言えるのは、人間の脳自身が、外部刺激の一次処理段階において、「それぞれの感情」を区別して処理しているわけではないだろうということだ。では、人間や生命を任意の適応度地形において相互作用する「群(Cluster)」として見なした場合の「感情」の立ち位置とは何かというと、それは個体の挙動を決定する要素をn次元媒介として収納した「チップ」のようなものだと置き換えることが出来る。(意識の本質は『時差』にある。)


この「チップ」は、進化の過程における群内構造中の個体行動の位置づけが力学的にプログラムされたものだ。それらは「過去に規定された (a priori)」ものでありながら、同時に「後験的 (a posteriori)」にフィードバックを繰り返して、このプログラムを書き換え続けている。一様な刺激に対する感情の「個体差」はそうして生まれる。


チップ内の信号は、群内における他の個体や外部環境刺激との相互作用で絶えずカリキュレーションを行っている。この計算処理工程が働くダイナミクスは、もっと単純な物理原理によるもの。即ち電位差によって生じるエネルギー交換だが、この現象を「情報差異」という概念にトランスすると、「情報」が電気信号の「相」の観察によって規定されるものであることが良くわかる。



「自己の境界」とは、(身体的な意味も含めて)その発生段階から外部環境から抽出されているものであり、その振る舞いもまた、決定論的な化学反応によって連鎖的に引き起こされているのであって、意思決定には、そもそも分岐や選択肢の存在が用意されているわけではない。


しかし、「現在」に立ちながら自己の振る舞いを時間推移に沿ってスライスしてみた場合、それは過去に向かってはケース毎の「処理結果」であり、未来に向かっては「拮抗する力学」となる。

人間として生を享受するにあたり、自らの感情と向き合うことに一定の負荷があるということは、少なくとも自身の脳がそのように仕向けているという限りにおいて、他者との対話と同等か、それ以上の価値があるのかもしれない。




□ 補論

□ ネット代議制の何が問題か?

「gov 2.0」などとして数カ国で動きを見せている、ネット投票による政治意志決定の可能性。現状のシステムでは、それを使役する層の「偏在性」と、現実として得うる政党議席数とのアンバランスにより、構造論から言っても『直接民主主義』の実現性は未だ遠いところにあると言わざるを得ない。(システムの公平性、不正操作のマイニング・セキュリティといった、技術・運用面での問題をクリアしていると前提しても)


そもそも大衆の意志を総括するシステムの評価・設計や、政策の立案自体に人為的な恣意が介入することがバランスを欠いている。議員を「社会活動を行う人間の一員が務めること」には、それなりの必然性が反映されて働いているし、現状実施されているgov 2.0の方法論では「マイノリティ」の意見が力学的に圧殺されてしまう懸念もある。


また、政治のメカニズム自体が人為上の概念的創造物であるのに対して、その内部に「大衆」の意思反映機関を繰り込んでしまうことに大きな矛盾を孕んでいる。今のところ数議席にそういう政党があってもいいとは思うが、どうせやるなら全議席(もしくは政党)が、それぞれの目的を抱える意思代替システムであるか、ネットを介した集合知そのものが全体に影響を波及するシステムを構築しないと、この理念の行く末はない。


いつしか、ネットやロボットによる「意思決定」が実用に足るレベルに達した時、過ちを行いがちな人間の政治に対して大きな抑止力として働くような権限を持つシステムを導入する時代は来るかもしれない。だが、政策の実行や、権利の執行機関となると、純然たる理念に基づいた機械論的政治システムでは、恐らく直接民主主義の掲げる「民主制」は、その人間性やモラリティを力学的に埋没させてしまうだろう。


GenoCon: International Rational Genome Design contest for Synthetic Biology.

2010-05-25 17:03:16 | Science
Rationalgenomedesign



□ First-ever contest in rational genome design based on semantic-web technology.

>> http://genocon.org/
>> http://www.riken.jp/engn/r-world/info/info/2010/100524/index.html


セマンティック・ウェブを基盤とした「合理的ゲノム設計」の公開型最適化研究。

ブラウザ上でクラウド的にプログラミングを行うBio-Informatics研究の新領域の試みが、次世代グリーンイノベーションへと向けた、ゲノム設計技術者をサポートする為の国際コンテストという形式で実践されます。

(※ ゲノム研究のクラウド化自体は、既に海外では試験的に導入され、最近の国際シンポなどで有効性が謳われています。)


因みに理研のサイトでアカウントを取ってエントリーすれば、誰でも"SciNeS"上のセマンティック・ウェブにアクセスして利用できるようになります。(私もエントリーしてみました。)

『生物学/プログラミングいずれか未経験者でもOK』と間口が広いながらも、規定や説明、選考基準に関しては、生物学の専門外のプログラマーたちにも一定の評価を得ている吟味された内容です。私も含めて「後学の為に」という方は、良く「抱負」の項目を考えて応募してみては如何でしょうか。


(※ GenoConの差し当たっての目標は、ゲノム設計士という提案の喧伝の他に、こうした公開型研究がクラウドとして機能するかどうかを試験的にブートしてみたいといったところでしょう。また、現状、国内のドライ系の研究者の方はBioPerlやBioRubyなどの記述に慣れた人も多いと思うのだけれど、同時にin-vitroな安全性の評価を行える専門家が既に一定数いるということを勘案に入れるべきか。さもなければ選考が相補的になるような。。)



つい先日は、アメリカのJ. Craig Venter 研究所が全遺伝情報を人工的に合成した細菌を作製することに成功しており、まずは環境適応型の『人工生命』という未来の技術的視野において、その開発エンジニアとなり、DNA配列をデザインする「ゲノム設計者」の為の人材育成の必要性が評価されています。


また、この世界的動向に先立ち、日本のJST(科学技術振興機構研究開発戦略センター)は、「環境適応型作物のゲノム設計技術」という戦略イニシアチブを打ち出し、その中で「ゲノム設計」の概念を定義付けています。

>> http://crds.jst.go.jp/output/pdf/09sp11.pdf

(※ ここで言う"Rational (合理的)"の意味は、「定量的可塑性がある」≒「プログラム可能な」)



【概要】
GenoConは、オープン形式で共通の課題解決に取り組む「公開型最適化研究(オープン・オプティマイゼーション)」という連携研究の仕組みと情報基盤を新たに提供し、バイオマス工学やグリーンイノベーション分野の発展に貢献します。コンテスト形式を採用することで、世界中の研究者から合理的ゲノム設計の手法とプログラムを募集して蓄積し、クリエイティブコモンズのライセンスの下で積極的に共有化していくことで、情報合成生物学を発展させるための集合知を形成していきます。
グリーンイノベーションでは、石油などの化石資源に依存した有用物質生産から、再生可能な資源であるバイオマス資源への転換が求められています。特に、化石資源の少ないわが国では、将来海外の資源に頼ることなく有用物質の生産を行っていくために、多様な生物種のゲノム情報を資源として活用し、資源増産につながる機能性植物を合理的ゲノム設計(Rational Genome Design)によって創出する技術の進展が期待されています。

(中略)GenoConは、理研サイネスにセマンティックウェブ形式※7で収録されているゲノムデータやタンパク質データなどの公開データベース群を活用して合理的にデータ処理を行うプログラムを作成することにより、植物の生理機能を高めるための最適なDNA配列を参加者に設計してもらうコンテストです。
GenoCon「研究部門(本選)」は、ゲノム科学、環境科学、バイオインフォマティクスや情報科学など、幅広い分野の専門知識と安全管理に詳しい人材の育成が期待できます。将来的には、「ゲノム設計士」という資格制度の創設を目指していきます。



「生命」をデータ化して制御・干渉が可能な未来がくれば、地球の資源運用とともに、その文明やパラダイムには、人類史上かつてないほどの劇的な変化がもたらされるかもしれませんね。ゲノムは「受け継ぐ」ものから「転写・デザイン」するものへ。このミッシング・リンクに孕まれるリスクを評価する手段も、今後は講じられて行くべきでしょう。


"Life finds a way (生命は道を探す)" これが生命の意志そのものなのか、環境との共進化と言えるのか。人間領域の制御触媒である記述形式、「情報データ」という電気信号を接地面として、マクロ・スケールで相互作用する、新たなランドスケープが拓けようとしています。




□ Clip.

□ Quantum Crack in Cryptographic Armour

>> http://www.nature.com/news/2010/100520/full/news.2010.256.html

量子鍵のクラック可能性
In standard quantum cryptographic techniques, Alice encodes each bit using the polarization of photons. When she sends these bits out, the polarization should be perfectly oriented in one of four directions, separated by 45 degrees (north, northeast, east or southeast).

In a perfect world, any hacking attempt would disturb a significant fraction of the bits' orientations, introducing errors just above the threshold. However, in practice, Alice cannot switch orientations for successive bits instantaneously ? each time she wants to send a bit with a new orientation, she has to change the voltage applied to the photon to shift its orientation. This gives the hacker time to swoop in and hijack the bit before it is sent out to Bob, measure it, and then send it on its way again.
「量子ハッカー」の時代来たる。鍵を作る時点の光子偏光に干渉し、通信を阻害しつつ、ランダムエラーの発生に付け込むという発想。量子鍵クラックについて、件の記事中で意見しているVadim Makarov氏が寄せたコメントによると、今回のアタックは現在知られている量子暗号システムにとっては脆弱で、脅威とは言えないと注釈。ただ、通信過程の両端にウィークポイントがあるのは昔から懸念されてますね。



□ NIH Proposes Conflict of Interest Rule
日本の厚生労働省に相当する米NIHの研究助成をうける際の、利益相反の開示基準が厳正に。

>> http://www.medpagetoday.com/PublicHealthPolicy/Ethics/20269

The proposed changes would:
・Lower the threshold at which a researcher's financial interests require full disclosure to $5,000 from $10,000.
・Require institutions to create a plan to manage all identified financial conflicts of interest, which might include reducing or eliminating the conflict. Institutions would need to report the key elements of their plan to the NIH.
・Require every Public Health Service-funded institution to post on a website information on all significant financial conflicts of interest.
・Require investigators to undergo financial conflict of interest training before engaging in Public Health Service-funded research, and every two years thereafter.




□ THE FINANCIAL CRISIS COLLECTION.
 A multiple journal collection of themed issues and free articles on the
financial crisis:


>> http://www.oxfordjournals.org/subject/social_sciences/financialcrisis.html

OUPの経済学7誌上で掲載された世界規模の経済危機に関する論文を集めたオンライン論文コレクション、無料公開しています。(@oxfordJNLsJapan)


Asteroid Explorer "HAYABUSA (MUSES-C)" finally within the reach.

2010-05-21 21:52:33 | Science
Hayabusaearthmoon


□ Hayabusa Captured its Home Earth!

>> http://www.jaxa.jp/projects/sat/muses_c/index_e.html
>> Project Details (PDF)

Hayabusa is currently 9,989,620 km away from the Earth, located at 8h33m14s RA and
30.08 deg DEC (Constellation of Cancer), as of 00:00:00 UT, 21 May 2010. From Hayabusa’s point of view, the Earth can be seen in a direction of Microscopium.



</object>


□ HAYABUSA -Back to the Earth-

>> http://hayabusa-movie.jp/



□ Falcon of phoenix (Fan made movie)

・Part.1
</object>


・Part. 2
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□ Mission Timeline.

>> http://en.wikipedia.org/wiki/Hayabusa#Mission_timeline
>> 経過 (日本語版)
>> Details of thousand trouble and recovery. (Fan Made Movie)


□ Criteria for HAYABUSA

・Operation of Ion Engines >> Success
・Operation of Ion Engines for more than 1000 hours >> Success
・Earth Gravity Assist with Ion Engines >> Success
・Rendezvous with Itokawa with Autonomous Navigation >> Success
・Scientific Observation of Itokawa >> Success
・Touch-down and Sample Collection >> Success
・Capsule Recovered >> ?
・Sample obtained for Analysis >> ?


□ IAA (International Academy of Astronautics)

>> http://iaaweb.org/
IAA 50th Anniv Logo: Goddard, Gagarin, Apollo, Voyager, MER, ISS and Hayabusa! Nominated w/ such great milestones.




古来より、日本人の精神性を大きく反映する観念的存在として『付喪神(九十九髪)』というものがあります。動植物から自然現象、道具や機械といった無機物にまで八百万の神が宿るという、この現代に至っても類希なアニミズムが定着する国として、世界中の文化人類学者の関心を集めているほど。


同様に、科学技術立国である日本のテクノロジーの結集として、今もっとも注目度を高めているのが、JAXAがリードする宇宙開発分野。特に精巧無比かつ圧倒的な低コスト化を実現したインダストリアル/プロジェクト両面の途方も無いデザインは、あのNASAをして呆れさせてしまうレベルにまで達しています。

それら「実現不可能」と思われたミッションの一連を為し遂げ、未だ偉大な功績をアップデートし続けている存在。それが小惑星探査機 "MUSES-C (通称:HAYABUSA)"なのです。



ここ数年、主にネットを軸とした我が国の宇宙事業への関心の高沸ぶりは、HAYABUSAの貢献に拠るものが甚大であり、いったい何がそこまで人々の心を震わせているのかというと、HAYABUSAの軌跡が、これから幕を開けるであろう宇宙時代を切り拓く、紛れもない「事実」によって紡がれる「物語」の大いなる序章に相応しい、普遍なる魅力を放っているからに他なりません。


あるいは開発者の言うように、これは宇宙広報の戦略としては、おそらく世界で最も成功した部類に入るのかもしれません。幾度となく致命的なトラブルに見舞われ、その度に復帰不可能と思われた状況を克服していく不死鳥の如き勇姿は、現況を伝える広報による情報開示の絶妙な匙加減やタイミングによって演出された部分も大きいでしょう。


こうしたムーヴメントについて、一部では扇情的で客観性に欠くとの批判もありますが、現場や事業面において、このセンチメンタリズムは恩恵にはなっても、少しも弊害にはならないと私は思います。実際、JAXAには一般から寄付金を希望する声が多く上げられたものの、彼らは「基礎研究が寄付に頼るようになると、注目を集めない研究の淘汰に繋がる」として断っています。これは基礎研究への投資を渋る現政権とは対照的な態度であり、科学従事者の鑑といえるものでしょう。



HAYABUSAが遭遇した、気の遠くなるようなトラブルとリカバリの歴史は、あらゆる事業における先見性と予備投資の重要さを物語っています。

特に2005年12月の通信途絶(3ヶ月を掛けた充電や、未実証の太陽帆理論を応用した軸安定)から、昨年のエンジン停止(万が一の為に挟めておいた80円のダイオードで二つのエンジンを仲介して復帰)まで、絶望的状況を針穴を通り抜けるように次々と打開していった裏には、開発者や運用スタッフの類い稀な才知と忍耐の駆使があり、そのドラマを通じて擬人化されたHAYABUSAの姿は、彼らの、そしてそれを応援する私たちの心を映す鏡としての、他ならぬ『魂』を照り返しているに違いないのです。

他者を担保する『心』という作用、その響きと共鳴が感動を織り成す。HAYABUSAが遺すものは、小惑星サンプルや科学的データ以上の大きな夢の種であり、今それを地球の未来へ、私たちの胸へと植え付けようと帰路についている。



5月12日、HAYABUSAは遂に蒼く輝く故郷の空を視界に捉え、その姿を測位用のCCDカメラで撮影しました。もう満身創痍、人間の脳にあたるメモリのビット反転エラーも多発し、もはや彼は自身が何者なのか、何を為し遂げたのかも、自分ではわかっていないのかもしれません。(そのため小惑星サンプルの採取の成否も不明)

6月13日には、そのサンプルが収納されたカプセルを地上に向けて射出。JAXAのチームがオーストラリアのウーメラ砂漠で回収する手筈となっています。そしてHAYABUSAは自ら大気圏内に突入し、燃え尽きる運命を全うしようとしています(そのデータも「地球に衝突する小惑星の軌道予測のためのシステム開発」に用いられる)。



本日5月21日、日本の宇宙開発の先陣を担うJAXAの探査機と衛星が再び宇宙へと旅立ちました。金星探査機「あかつき(PLANET-C)」、世界初の小型ソーラーセイル実証機「IKAROS」の二つです。この両機の開発と運用には、HAYABUSAだけではなく、悲運にも宇宙の塵と化した失敗も含め、先例の遺した甚大なノウハウが結集されていることでしょう。


そして、現在は「はやぶさ」直系の後継となる地球近傍小惑星へのサンプルリターンを実行する為の、"HAYABUSA 2"の開発計画が進められており、応援を募っています。

日本の宇宙開発の父の名を冠した「小惑星イトカワ」と同じく、これらの小惑星研究は太陽系の起源に遡り、地球やそこに這う生命も含め私たちの「組成」と「ルーツ」を辿る重要な意義が込められています。もちろん、未来の資源開発への足がかりとしても大きな一歩となるでしょう。そしていつか私たちは思い出すはずです。この時代の幕開けを飾る、小さな探査機の偉大な物語があったことを...。