心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

音楽の授業でスタインウェイのピアノ演奏を楽しむ。

2018-06-07 20:42:05 | Weblog

 昨日は久しぶりに一日中雨が降り、ここ関西も梅雨入り宣言となりました。そんな雨のなか、朝早くから天満橋にあるスタジオに出かけました。今週のカレッジは音楽講座「ピアニストの視点から音楽をみる」でした。午前と午後の各2時間、合計4時間。バロック音楽、古典派音楽、ロマン派音楽、近現代音楽の順に、音大の先生と大学院生から解説とピアノ演奏を聴きました。
 このスタジオには、フルコンサート仕様のスタインウェイ(D274)が常設されています。最前列に座って、バッハの平均律クラヴィーア、ハイドンやモーツアルト、ベートーヴェンのピアノソナタ、ショパンのノクターンやパラード、ドビュッシーのプレリュード、ラベルのマ・メール・ロワ、...最後はベートーヴェンの交響曲第5番を連弾で楽しみました。なによりも、若き院生たちの素晴らしい音楽表現に明るい将来を思ったものでした。
 先生いわく、ピアノ演奏には、譜面に忠実にテンポに合わせて弾くやり方もあるが、ある種の「ゆらぎ」が演奏の幅を広げるのだと。演奏者の個性、思い描く曲想ということなんでしょう。なんとなく分かるような気がします。考えてみれば、グレン・グールドなどはその最たるものです。
 ピアノと言えば、先日、アシュケナージと辻井伸行のコンサートチケットを手に入れることができました。辻井伸行のピアノコンサートは人気が高く、発売日にネット(チケットぴあ)で挑戦するも一瞬のうちに完売という状況が続いていました。大阪公演は11月11日とまだ先のことですが、アシュケナージが指揮するアイスランド交響楽団と辻井伸行の共演で、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」を聴きます(笑)。春先に咲く我が家の白いライラックも嬉しそう.......。
 きょうは音楽の話題が続きます。あと二題。........先日、レコードプレーヤーのカートリッジ、愛用のDENON製DL-103を新調しました。2年ぶりの更新になります。いたってシンプルな構造ですが、CDとは異なるLPレコードの良さを引き出してくれるMCカートリッジです。これがアナログの魅力です。
 もうひとつの話題は、先日、徳島県鳴門市のドイツ館で演奏されたベートーベンの第九のこと。読売新聞に「第1次世界大戦下、徳島県鳴門市の板東俘虜収容所で、ドイツ兵捕虜がベートーベンの交響曲第9番(第九)をアジアで初演奏してから100年となる1日、収容所跡地近くの広場で、市民らが当時とほぼ同じ人数規模の約120人で演奏会を再現し、歓喜の歌声を響かせた」という記事が載っていました。このニュースは他の新聞やテレビ、ラジオでも報じられていました。
 そのドイツ館に、私は昨年の9月、「歩き遍路」の第一歩を記す第1番札所・霊山寺に向かう前日、坂東にある民宿の周りを散歩していて偶然出会いました。戦時下のドイツ人捕虜たちと地元住民たちとの友情と交流の歴史が刻まれていました。国境を越えて音楽を共感する心。人の絆。大事にしたいものです。(2017.9.26『歩き遍路』の前日、ドイツ館に遭遇)
 ということで、音楽に纏わるニュース満載のブログ更新となりましたが、今週は梅雨に入る前の日曜日に孫長男君の運動会もありました。少子高齢化が叫ばれる昨今、子供たちの元気な姿を見るのは楽しいものです。「最近の子供は.....」という否定的な話もありますが、どっこい捨てたものではありません。応援合戦や集団演技などを見ながら孫たちの成長に目を細める爺バカがいました(笑)。
 明日は街歩き企画(京都の近代建築を巡る)の本番ですが、お天気が怪しそう。......当分、湿っぽいぐずぐずした日が続くんでしょうね。こんな季節はハーブの挿し木に最適です。大きくなりすぎたローズマリーの枝先を挿し木して「世代交代」の準備でもしましょうか。

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