日本神経治療学会は,神経疾患の治療指針を定める「標準的神経治療」を定期的に発行しているが,今回,獨協医科大学神経内科平田幸一教授が中心になり,「不眠・過眠と概日リズム障害」を発表した.不眠症,中枢性過眠症(ナルコレプシー等),脳血管障害・変性疾患と睡眠異常,治療について記載され,大変,勉強になる内容になっている.このなかで私は「多系統萎縮症と睡眠異常」について執筆をさせていただき,睡眠障害の特徴と突然死の問題について,解説とエビデンス・レビューを行なった.またお問合わせが多い上気道閉塞に対するpropofol鎮静下喉頭内視鏡検査(いわゆるDISE: Drug-induced sleep endoscopy)について具体的な方法を記載した.耳鼻咽喉科の先生方との議論の際に,資料として用いていただきたいと思う.フリーで下記のリンクよりDLできるので,ぜひご一読いただきたい.
標準的神経治療:不眠・過眠と概日リズム障害
標準的神経治療:不眠・過眠と概日リズム障害