Headache誌の総説に,20世紀を代表する片頭痛研究が紹介されている.
1918;エルゴタミンの単離と臨床への導入
1938;片頭痛における脳内血管拡張とエルゴタミンの血管収縮作用の確認
1941;頭部における疼痛感受性構造物の同定
1941;Lashleyによる視覚性前兆の研究
1944;Leão による 皮質拡延性抑制説(cortical spreading depression;CSD)
1959;セロトニンの関与とメチセルギド(セロトニン受容体拮抗薬;日本では使用されない)の臨床応用
1981;前兆を伴う片頭痛におけるspreading oligemia(片頭痛発作期に後頭葉より2~3㎜/分の速さで,前方に血流低下領域が広がること)の発見
1982;ラットにおける皮質拡延性抑制後のoligemiaの証明
1987;神経原性炎症仮説の提唱
1988;国際頭痛分類第1版発表
1988;スマトリプタンの発見
1990;片頭痛におけるカルシトニン遺伝子関連ペプチド (calcitonin gene-related peptide;CGRP)の関与
1995;PET研究と脳幹における"migraine generator"の提唱と
1996;分子遺伝学的研究によるチャネロパチーとして片頭痛
1996;中枢性感作とアロディニア
片頭痛の病態については歴史的にさまざまな仮説があるが,脳外科的手法,脳波,脳血流測定,PET,分子遺伝学など様々な研究手法の発展・開発に伴い,それら病態仮説もより核心に近づきつつあることが分かる.論文には極めて歴史的にも重要,かつ有名なFigureが並んでおり,それらを眺めているだけでもいてとても楽しい論文だ.
Headache 51; 752-778, 2011![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/book.gif)
1918;エルゴタミンの単離と臨床への導入
1938;片頭痛における脳内血管拡張とエルゴタミンの血管収縮作用の確認
1941;頭部における疼痛感受性構造物の同定
1941;Lashleyによる視覚性前兆の研究
1944;Leão による 皮質拡延性抑制説(cortical spreading depression;CSD)
1959;セロトニンの関与とメチセルギド(セロトニン受容体拮抗薬;日本では使用されない)の臨床応用
1981;前兆を伴う片頭痛におけるspreading oligemia(片頭痛発作期に後頭葉より2~3㎜/分の速さで,前方に血流低下領域が広がること)の発見
1982;ラットにおける皮質拡延性抑制後のoligemiaの証明
1987;神経原性炎症仮説の提唱
1988;国際頭痛分類第1版発表
1988;スマトリプタンの発見
1990;片頭痛におけるカルシトニン遺伝子関連ペプチド (calcitonin gene-related peptide;CGRP)の関与
1995;PET研究と脳幹における"migraine generator"の提唱と
1996;分子遺伝学的研究によるチャネロパチーとして片頭痛
1996;中枢性感作とアロディニア
片頭痛の病態については歴史的にさまざまな仮説があるが,脳外科的手法,脳波,脳血流測定,PET,分子遺伝学など様々な研究手法の発展・開発に伴い,それら病態仮説もより核心に近づきつつあることが分かる.論文には極めて歴史的にも重要,かつ有名なFigureが並んでおり,それらを眺めているだけでもいてとても楽しい論文だ.
Headache 51; 752-778, 2011
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