ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

小さい手

2011年09月20日 | 思うこと
私の手は、ピアノを弾く手としては小さい方です。しかも指と指の間にある水かき(?)の部分が大きくて横に指が拡がりにくい手なのです。

私は、中学生になってもオクターヴがぎりぎりで、手を拡げる曲が苦手でした。ピアノの先生からも「あなたは手が小さいしね~」なんて、いつも言われながらピアノを弾いていました。毎日お風呂に入ったら、指を拡げて水かきの間をストレッチ。こんなことをして、少しは拡がるようになりました。

しかしだんだん、「手が小さいんだから仕方ないわね」というのが当たり前になっていました。大人になってからも身長は平均より高いのですが、手はちっとも大きくならずこの手とずっと付き合っていきながらピアノを弾いています。

アメリカにいた頃、私がピアノのレッスンを受けていたとき、ある曲を先生に勧められたことがありました。その曲を見て私が「その曲は手が小さい私には、ちょっとハードな曲ですよね」と言うと、先生が「ユミコ、僕の手を見てごらん」と言って、自分の手を私に見せてくれました。私は絶句しました。先生は、イタリア系の男性でかっぷくのいい体格です。なのに、指が短い。そりゃ、私の指の2倍くらいの太さがありましたが、長さは同じくらいだったのです。先生の体型とは全然マッチしない、子供みたいな可愛い手でした。

それ以来もう、手が小さいからという言い訳をするのは、やめようと思いました。実際、私くらいの手のサイズで素晴らしいピアニストもたくさんいます。少しくらい小さな手でもストレッチしていたら拡がるし、ラフマニノフなどの、指を思いっ切り拡げなければならない曲に挑戦して、この音を出したいとか、ここのハーモニーをもっと美しくしたいとか思って・・いや切望しているうちに、だんだん拡がってくるものだと思っています。ちょっと熱血スポーツ漫画風の結論になってしまいましたが、「やれば出来る」と信じて努力すること、これは大事だと思います。

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