ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

私の生徒たち

2006年12月01日 | レッスンメモ
私のピアノ教室にやってくる生徒は、とてもさまざまです。まず、年齢は4歳から60代まで幅広く、ピアノのレヴェルは、初めての方から、コンクールで入賞する方、音大を卒業してピアノの先生をやっている方まで、ものすごい幅です。

その生徒の、目的に応じて、レッスンの内容やメニューも変わります。それぞれの生徒に応じた対応をしたいと思っているので、生徒の年齢やレヴェルが違うほど、こちらも、気持ちを切り替えて、頭も切り替えて、なにが、その生徒に一番適切かを、常に意識していなければなりません。

私が話した内容の理解ができているかどうかの判断も注意深く行い、それによってレッスンの内容を決め、深めていきます。

性格もあります。熱心な方、まじめな方、波のある方、子供にいたっては、お話の聞ける子と、すぐ集中できなくなる子、我慢できなくなる子・・・など。

大人の方は皆さん忙しくて、時間の割り振りが大変です。毎週来れる方や10日に一度の方、2週間に一度・・・とさまざまですが、それぞれやりくりして頑張って、ピアノに向ってくれているというのが、私としてはとても嬉しく、それぞれのペースでいいから、続けることが大切だと思っています。

と、いろいろですが、みんなどこか一つか二つ、あるいはもっと、いいものを持っています。たとえ、全然熱心に練習しない子供の生徒でさえ、曲を弾く時ちょっとした物語や、絵が思い浮かべるようなことを添えてあげると、目がきらきらしてきたり、冗談をまじえたりすると、のってくれます。

もちろん、まじめな生徒とは、作曲家の人生も踏まえたお話もできるし、それと重ねながら、音そのものの研究もいっしょにやれるし、レッスンの内容は、どんどん広がり、尽きることがありません。

そして、レッスンが終わったあとすごく気持ちよくなるんです。私って、根っから生徒とレッスンするのが好きなんだなとつくづく思います。
いろんなレヴェルがあるけど、生徒が一歩ずつでも、前進しているのをみるのがすごく楽しいのです。

そして、子供とも大人とも、年齢をこえて、音楽を通じて、心がいきかう瞬間があります。目と目があってにっこりしてくれる子供や、人生のお話までいっしょにする大人の方や・・・。

この心の交流があれば、一緒に音楽を勉強していけます。
本当に、愛すべき私の生徒たちです。
コメント
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