Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

よく分からない価値判断

2023-10-27 | ワイン
ラフマニノフのお勉強をしている。交響曲一番は特に馴染みがない。作品自体はリヒャルト・シュトラウス作曲「英雄の生涯」と同様に19世紀の作品だ。その作品が青年様式のモダーンさを象っているのに対して、やはりチャイコフスキーなどに連なって古臭い。

若書きであることもあってか1945年になってガウク指揮で初演後に直ぐに演奏禁止にしていたりするので、やはり現在迄もあまり演奏されていないようである。偶々代表的な録音とされているシュケナージ指揮コンセルトヘボ楽団の全集は手元にある。しかし今回の様に生演奏を体験するということでもなければ真面にお勉強しようとも思わなかった。

2017年にフィラデルフィアで演奏されたものが生中継されたりしていたので、なんとなく耳にしていた。そして2020年に体験したペトレンコ指揮での「交響的舞曲」が圧倒的な印象を残した。そこからも一定の作曲家像も得たのだが、それに如何に繋がるかということでもある。

録音していたものを聴くと、中継で指揮者のネゼサガンの話しもあるのだが、一楽章の作り方でも交響曲二番のラフマニノフらしい作風には至っておらず、スケルツォにおいても我慢を強いるかもしれないと語っている。最近聴かれるようになった曲でマーラーの素材となったとされるロットとかの稚拙な作風にも似ている。

フィラデルフィア管弦楽団の演奏はしなやかな弦と管楽器とのアンサムブルでそのフレージングなどは最早映画音楽にしか聴こえない。若書きだからそれでよいということはなく、やはり創作意図を読み込まないと駄目である。少なくともムードだけで創作したり、演奏禁止にするようなことはないということだ。

バーデンバーデンでは三晩続けて、三つの交響曲とピアノ協奏曲四番、「パガニーニの主題による変奏曲」などが演奏されるのだが、交響曲三番の晩は購入していない。安いところは売り切れているが、高いところは余っている。

来週の金曜日に初日となる。その前にフランスのスーパーに出かける予定だ。その為にブルゴーニュワインも審査した。まだ買えるワインを物色する為で、2018年産でいいものがあったから試した見た。酸が効いていて、長く寝かしておけるものだった。他所で購入すると結構な値段のするプリミエクリュであった。開けてしまったのだから仕方がないが、この手のものを購入して長く寝かしておくまでの気持ちがあるかどうか。

リースリングの場合は、ブルゴーニュシステムをドイツの高級ワイン協会が採用してからも既に四半世紀の歴史があるので、その殆どを同時進行でお勉強している。現在地下のワイン蔵に一番多く保存しているのが2001年産で、それも既に20年経過していて、通常ならばあと数年すればコルクを交換しなければいけない。その前に一本開けて味見をすることになるだろう。

今後も期待して保存しておくべきものか、それともぼちぼちと消費していくべきかなどの判断はとても高度な判断を要するもので、醸造所ですら経験がないとよく分かっていない場合が多い。作曲家が演奏禁止にするようなものでもある。



参照:
付け合わせザウワーボーネン 2023-10-26 | 料理
備えておきたい生活 2023-10-11 | 料理
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする