Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

禿は近くでもうつらない

2023-10-24 | 文化一般
来春のティケットを四枚購入した。ハイデルベルクでの春の音楽祭である。以前は声楽や四重奏団のセミナーのような形態も取っていたが、現在の核はピアニストのレヴィットの企画音楽祭とその他の一般的な中規模迄の演奏会等が催される。昨年は復活祭と重なって出かけられなかった催しもあったが、それでもブレーメンの室内管弦楽団とアスミク・グリゴーリアンらのショスタコーヴィッチ交響曲14番はとても価値があった。

今年のテーマはブラームスで、秋ならばとも思わなくはないが春の音楽祭である。その中でもチャイコフスキーコンクールの優勝者のカントルフのピアノリサイタルが小ホールにあたる旧大学講堂で催されるので外せなかった。結構な売れっ子で各地で協奏曲などの出演が多いが間違いなく近辺の小さなところで聴けると思っていた。

よって、朝から準備をしておいて、手の届く席で聴ける機会を逃したくなかった。ピアニストでは一時はドイツの若手を代表していたシュタットフェルトと飯を食うだけではなくて、サウンドチェック中にも話しかけたり即ち間近でその音を聴いたのだが、大コンクール優勝者となるとその音が違う筈だと信じている。先頃も日本公演で大きな音が出るということで、今まで聴いたピアニスト中では誰が一番大きかったかと考える。

コロナ期間中に同じような席で楽しみにしていたアムランはピアノの現存する大名人であるが、決して音が大きい訳ではない。あまり思い浮かばないが、ポリーニも全盛期は楽器がよく鳴って大ホールで演奏できる奏者だった。兎に角期待をして、本人に最も近い三メートル以内の席を確保した。会員予約で既に出ているかと思っていたら、幸いにも取れた。

発売開始10時前に既にオンライン売り場に入れたので選り好みしたのだが、一番いい選択が出来たと思う。慎重を期して先ずは確保して購入確定にした。既にその時に支払い決定に時間がかかっていて、システムがふらついていたが無事完了。もし彼が今後も売れるならば身近で聴ける機会は最後と思ったので39ユーロは惜しくない。優勝者の実力を聴かせて貰おう。

しかしそれよりも遥かに売れているのが日本からの同コンクール二位の真央ちゃんで、これはハイデルベルクとも言っても各々の市場の大きさが違うということだ。

その次には案の定40分ほどのシステム崩壊を挟んで同じ小さなホールでのチェコのハース四重奏団を最安席で確保。これも安くておいしい席から売れていて、ここの客層は違うと分かる。要するに私と全く同じようなアルゴリズムで動いていて、通が多い。今春の公演前のレクチャーでも階段教室の前の方に座っているのは教授ばかりだった。要するにタクティクスが定まっている。

その他にもゲルハーハーとフーバーのピアノで新講堂で歌曲、その流れでコンセルトヘボ交響楽団の余興でセレナードなどを安く購入。ホルンのケティ・ウーリーでも乗れば付加価値が付く。19ユーロで三枚だから57ユーロ。往復80km程で交通費もあまり掛からないので、願ってもない。結構にミーハーなのだが、安ければ全く問題がない。



参照:
ハイデルベルクの春へと 2019-12-10 | 生活
認知年齢の大差は何処に 2009-09-04 | 生活
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