カッパドギアってナンだろう。
キノコのような奇岩がにょきにょき建ち、地下都市があることは知っていた。しかし何故?
5時間を掛けて大草原を走ってきた標高1000メートルになるこの地帯は、アナトリア高原といわれる。
数億年前に起きたエンジェルス山の噴火によって堆積された火山灰と溶岩が侵食されて、奇岩が林立する風景になったのだそうだ。これも帰ってきてからガイドブックを改めて読み返してなるほどと思った。
どうもギヨルメへ行くことだけが目的のようなおかしな旅になってしまった。良い旅のしかたではないかもしれない。でも先入観がないので発見だらけだ。言い方を替えれば僕の感性が試される。
ケレベッキ・ブディックホテルへチェックインして岩を掘って造った部屋を見せてもらい、さてどうしようかとガイドブックをめくる。
この村の見所は「野外博物館」だ。村の中心バス停辺りへ坂を下り地図を見ながらぶらぶらと歩き始める。絨毯屋が軒を連ねている。なるべくそちらへ目を向けないようにするが、声を掛けられると「やあ」とかなんとか言いながらニコニコと手をふる。
街外れに案内看板が立っていて矢印があり300メートルと書いてある。それが・・途中で間違ったのではないかと頭をひねりながら20分も歩いた頃ショッピングモールが現れた。1キロはゆうにある。
入場受付所でコインを買い、自動入場機にコインを入れる。博物館といっても幾つものとんがった奇岩を巡るのだ。
大勢の観光客がのんびりと見学しているが、この岩の中がくりぬかれていて天井や壁にフレスコ画が描かれている。4世紀前後からキリスト教の修道士が外的から身を守りつつ住み付き、キリストを描きながら信仰を守ったのだ。バカンスでトルコを回っているという一人旅の韓国の女性と、片言の英語を交わしながら幾つかの洞窟を巡った。
フレスコ画はブルーが基調だったり朱を多用したりして一つ一つの趣が違うがどれも魅力的だ。ギリシャ正教の大本山だったイスタンブールのアナソフィア博物館が、イスラム寺院に改宗されながらもその姿を大切に受け継いできたように、この洞窟もキリスト教修道士信仰の場の姿を見事に保存してきた。偶像崇拝を禁じてきたイスラムでありながら、この懐の深さは素晴らしい。
帰りはビザンツ美術の逸品といわれる、やはり岩を掘ったトカル・キリセ教会を覗いたり、道の右側の傾斜地に点在する奇岩を、これは一人で巡った。ギヨルメの岩はキノコ状ではないのがちょっと残念だ。
さてこれからホテルへ戻って一杯やりながらトルコ料理を食い、洞窟ホテルの夜を楽しむのだ。
洞窟にも、何か惹きつけられるものが有ります。小樽には手宮の洞窟、余市の近くにもフゴッペ洞窟などが有りアイヌより古い文化でした。アイヌは文字を持たない文化ですが、これらの洞窟には象形文字が残っていたり…。洞窟ホテルは憧れますねえ。
お腹の調子?何時からおかしくなったのか忘れてしまいました。変ですねえ。ずっとおかしかったのですけど??