日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

四国建築旅(11)  四万十川に架かる鉄橋と曽我の神社

2009-11-26 09:55:00 | 建築・風景

時間に追いかけられているモダニズム建築を訪ねる旅でも、ふと気になる光景に出会ったときに、車を留めてほんのちょっぴりその近辺を散策するのは楽しい。土佐湾に向う国道441号線は、四万十川を主に右に見て走る。チラッとテントやカヌーの姿が見え隠れしたりする。
国道を横切る鉄橋が見えたときに、二人から思わずオッ!と声が出た。
車を道端に留め対岸を見た。円形のコンクリート柱脚が土手から川面に立ち、トラスを組んだ箱状の鉄橋がカーブを描いて走っているのだ。単線。煙を吐いた機関車の走る光景がチラッとまぶたに浮かんだ。土木遺産。

近くに神社をみた。クリスチャンの藤本さんはお参りはしないが、建築家として興味深く神殿を眺めている。この神社は一枚の額に曽我神社と○母神社と二つの神社名が並んで書かれている。○の文字が読み取れないが、曽我が何故この地にと好奇心が刺激され、面白そうな由来がありそうだと思ったがさっとお参りして車に乗った。小さな祠であっても、神社であっても通りかかるとつい気になり足を止め、頭を垂れたくなる。