名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

与野党の醜い争い

2011-03-10 15:00:05 | Weblog
2011.3.9(水)
 前原誠司外務大臣が、外国人から献金を受けていた問題で辞任に追い込まれた。この後任には松本剛明外務副大臣(51)の昇格が内定したと今朝のニュースで伝えている。
 前原氏は地元(京都)で懇意の在日韓国人から5万円ほどの献金を4回ほど受け取っていたことが明らかになったとして、予算委員会で自民党議員から鬼の首でも取ったように責め立てられた。政治資金規正法では外国人からの献金を禁止していることは確かである。
 前原氏は現内閣の中では歯切れがよく、言動にぶれのない閣僚の一人であるが、党内最右翼の強力な改憲論者であり、決して好ましい政治家ではない。だから前原氏を擁護しようというつもりはないが、法令違反とはいえ、たかが20万円程度の、それも悪意のないものである。
 総理大臣もそうだが、外務大臣もコロコロ代わっている。それもこれも醜い政権争いがもとである。これほど国益を害することがあろうか。
 また年金保険料を支払わなかった専業主婦らの年金の取り扱いについて、真面目に支払ってきた人と同じような扱いではあまりに不公平だといって、これも与野党がもめている。このことを細川厚生労働大臣は引き継いでいなかったから良く知らないなどと答弁したため、これにも野党が飛びついて責め立てている。
 野党の自民党は、下野した悔しさからか民主党の失敗を大げさに取り上げて問責決議だ、解散だなどと騒いでいるばかりで、建設的な議論が行われているとは思えない。国民のための前向きな議論というよりも、敵失を見つけてはその傷口をつついているだけである。
 もちろん与党の民主党も、指導部に離反したり、首相退任を言ったり、はたまた離党者が出る始末で菅首相の求心力は落ちるところまで落ちている。
 予算が通っても関連法案が行き詰ったとき、菅内閣の行方が見えてくるのであろうか。