田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

宿敵韓国に勝利。今夜はぐっすり猫ちゃんとおねんねできるぞ。麻屋与志夫

2016-01-31 10:00:14 | ブログ
1月31日 Sun.

●「リリがいない。リリ、どこなの。パパ、襖開けっ放しだったでしょう」
ミイマが寝室で叫んでいる。

●U―23アジア選手権決勝。
日本3―2で、宿敵韓国に勝利。
午前二時やっと興奮冷めやらぬまま寝床にもぐりこんだら、隣りの部屋でミイマの声が夜のしじまを破った。

●「リリ。リリ、どこなの。寒いからおいで」
ミイマがリリを探す声だけが深夜の心底冷え込んでいる家の中にひびいている。
「ミイマの方が心配だよ。風邪ひくぞ」
声だけのミイマに警告。二年ほど前、風邪をこじらせて副鼻炎をわずらった。
その後遺症でまだ耳鼻科にかよっているミイマに声だけを飛ばす。

●うとうとしていたら、中道にめんした引き戸が音もなくひらく。
冷たい風がふきこんできたのでそれと知れた。
リリがブラッキ―のあとから入って来た。
ブラッキ―がさそつて、どこかに隠れていたリリをつれてきたらしい。

●寝床から起きて、リリをミイマの寝床まで、届ける。

●リリを抱きしめて「リリ。おいで。おいで」
と声をかけるミイマの横にリリはもぐりこむ。
やっぱり寒かったのだ。

●わたしの寝床にはブラッキ―がまっていた。
サッカ―の試合も勝ったことだし、今夜はぐっすり眠れるだろうと希望的観測をしてふたたび、ねどこにもぐりこむ。


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