田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

なにげない幸せ。 麻屋与志夫

2023-05-26 13:30:08 | ブログ
5月26日 金曜日
わが家には中道がある。
わずか一メートルほどの幅。
玄関から勝手口まで十メートル。
昔、裏で座繰り式のロープの片撚りをしていた。
それをさらに三本に撚り合せる。
遠い切通しまで運んだ。
片撚りのままでは未完成。
思い荷物を運び出す。
そのためにこの中道が必要だったのだ。

玄関で待機しているルナをさける。
裏の勝手口からでる。
裏木戸を開ける。

驚いた。しばらく歩かないうちに、苔が青々と息づいている。
裏の板塀の上に蔓バラ。
スパニッシュビユテイが顔をだしている。
わずか四輪ほど。
五月の風にゆれている。
なにか幸せな気持ちになって歩きだした。

ところがいけない。
このところ歩いていなかった。
体がふらつく。
五分ほどあるいてショボント戻る。
門扉をひらくと薔薇のいい匂いがでむかえてくれた。

胸いっぱいすいこんだ。
玄関を開ける。

あらあらルナがまだ待機していた。
ルナは待ってましたとばかり、庭にとびだした。


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