田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

妻は猫になる。 麻屋与志夫

2022-07-18 14:25:07 | ブログ
7月18日 月曜日
●久しぶりで暑い。
「Luna、るな、ルナ」
妻が声をはりあげている。
「どこにいるの? 熱中症になるわよ。ルナ返事して。どこにいるの」
「猫も人間並みに熱中症になるの」
「なるわよ。猫はね、肉球と鼻でしか汗をかかないの」
「人間のように汗をかいて体温調節ができないわけだ」
教室も冷房している。ルナのために冷房しているのだ。
その教室にもルナの姿はない。
「ルナ。どこにいるの、二階は冷房していないから心配だわ」
二階に駆けあがる妻の足音。
わたしは掘りごたつから、どっこいしょと声をかけて、立ちあがる。
いるではないか。居間のテレビの横にある三段重ねのケイジ。の天井。
ルナはのびのびと横になって寝ていた。
「返事してよ。ルナ」

●妻はときどき、猫になる。ルナとシンクロしてしまう。
GGの言ってることが、理解できなくなる。
ルナが♀でよかった。でないとGGの最強の恋敵だ。
ルナの姿が見えない。所在がわからなくなるとてんやわんやの大騒ぎとなる。
こうなったら、ルナをテナズケテいつでもGGの側にいるようにしよう。
そんなGGの下心がわかるのか。
アメショウはダッコされるのが嫌い。スリスリもしない。完全にGGは猫になった妻とルナには無視されっぱなし。それでも、食事だけは用意してくれる。これじゃ、おいらは猫並みの待遇か。いやちがう。みんなで猫になってしまったのだ。平穏な三連休の田舎町でのひと時です。






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2 コメント

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暑さがぶり返して。 (種吉)
2022-07-18 19:13:53
こんばんは、先生。
またまた暑さがぶり返しましたね。
このところの梅雨の戻りで涼しく、しのぎやすかっただけにからだがついていきません。
伸び放題の草を刈ろうと思いましたが、暑気負けするとつらいので、やめました。
猫ちゃんも大変ですね。
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Unknown (麻屋)
2022-07-31 16:13:12
今日、31日。暑いですね。
ところが、わたしは、それほどには感じません。
老化でなにか体質が変わってしまったようです。
妻は汗をかいています。暑い暑いと悲鳴をあげいます。
わたしは急激な老化に襲われ、怖いようです。
いままでの経験則では物事を判断できなくなっています。
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