田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

九十歳のじじい。立ちションのできた昭和がなつかしい。 麻屋与志夫

2022-08-12 11:15:32 | ブログ
8月12日 金曜日
●風変わりで危険の多い人生を送っているぼくは、前立腺が肥大するほどの年齢まで生きられるとは思えないが、万が一奇跡的に九十歳までくたばらなかったら、たぶん、無一文と思われていたくせに、 “ホームレスのプードルの世話に使うこと” と指示をつけて、古いコーヒー缶のなかに貯めていた百万ドルの現金を遺すような偏屈じいさんのひとりになるだろう。

●ぼくの私淑しているディーン・クーンツの傑作『オッド・トーマスの受難』の一節だ。

●身につまされる。

●前立腺肥大。あまり外出したくない。公衆トイレのない街だ。いまではスーパーなどのトイレを利用させてもらえばいのだが。そこまでたどりつくまで我慢できない。我慢できるようだったら苦労はない。あるとき、物陰で萎びたチンボコをひっぱりだして立ちションと洒落こんだ。潔癖症の妻に見とがめられて、軽蔑の眼差しでみつめられた。

●ああ、昭和が懐かしい。野良犬と競い合って丸太製の電柱に正々堂々と立ちションのできた時代だ。そういえば、『世界最速のインディアン』で、庭木に主人公が立ちションする場面があった。男だなぁ。

●トイレといえば、外出さきで奇妙なことに気づいた。便座のあるほうから、多くの若者がでてくる。いまは男性でも便座にすわって尿をするのだという。特に家庭で尿が床に飛び散らないように――。

●なるほどなぁ。昭和一桁生まれの爺には理解できない。

●なんだか、話がオチッパナシだ。要するに、九十歳の男の考えることは、こんなものです。




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