ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

嵌められた日本 - 12 ( バルーク氏とロックフェラー氏 )

2020-07-11 23:09:26 | 徒然の記

 馬野氏が、イルミナティとして名前を出しているのは、バーナード・バルーク氏とデイヴィッド・ロックフェラー氏です。

     1.    バーナード・バルーク氏         ( 明治3年生まれ、昭和40年没 95才)

  ・ アメリカの官僚、政治家、投資家

  ・ サウスカロライナ州出身のユダヤ系アメリカ人

  ・ 戦争を一種の公共事業と認識している人物  

  ・ 第一次世界大戦時は、ウィルソン大統領の側近として、戦時産業局長官

  ・ 世界最大の工業国家となった米国の、軍産複合体の実権を握り、外交ではドイツに巨大賠償金を課した、賠償委員会議長

  ・ 以後ハーディング、クーリッジ、フーバー等、歴代大統領の特別顧問

  ・ 実質的に、大統領以上の政治的影響力を行使できる立場にあった

  ・ ルーズベルト大統領の顧問として、強大な影響力を行使し、公的には金融界の大物から、長老政治家というスーパーエリートへ転身した

  ・ トルーマン政権でも、影響力を行使し、国連原子力委員会の米国代表となる

  ・ アメリカの核独占による世界平和を唱え、「冷戦」という言葉を初めて用いた人物

  ・ 「冷戦」の語が、世界情勢を意味するものとして認められた事実は、彼の特権的地位を証明する

 バーナード・バルーク氏について、初めて知りましたが、「憎まれっ子、世にはばかる」とは、よく言ったものです。長生きをし、歴代の米国大統領の顧問として、大いに活躍しながら、世間には名前が知られていません。「闇の力」と言われる、所以でしょうか。

     2.   デイヴィッド・ロックフェラー氏         ( 大正4年生まれ、平成29年没 101才)

  ・ アメリカの銀行家、実業家、慈善家、ロックフェラー家3代目の当主

  ・ 元国務長官ダレス氏は、ロックフェラー家の顧問弁護士

  ・ 昭和36年にチェース・マンハッタン銀行会長に就任

  ・ 昭和44年から、昭和56年まで最高経営責任者

  ・ 海外に銀行事業を拡大し、世界各国の政財界に幅広い人脈を築き、民間外交を活発に行う

  ・ 冷戦の最中の昭和48年に、ソ連へ行き、ソ連初の米銀行支店を設立

  ・ 同年中国へ行き、中国初の米コルレス銀行を設立し、三極委員会を創設

     ( 注 1 :  コルレス銀行とは、外国に送金するにあたり、その通貨の中継地点となる銀行である。)

    ( 注 2 :  三極委員会とは、国際社会における日本・北米・欧州の協調促進のため設立された、非営利の政策協議組織。世界各国から著名な政治家、官僚、財界人、学者などが参加。発足時の名称は「日米欧三極委員会」)

 〈 「 三極委員会 」( 旧・日米欧三極委員会 ) 〉
 
   設立  :   昭和48年7月
   会長  :   長谷川閑史 ジャン=クロード・トリシェ、 メガン・オサリバン
   創立者 : デイビッド・ロックフェラー、ズビグネフ・ブレジンスキー、ジミー・カーター
   本部 :  ワシントン、東京、パリ
 
 ロックフェラー氏は、日本との関係が深く、ネットの情報では親日派として紹介されています。知らないことが多いので、そのまま転記します。

  ・   昭和47年 ブレジンスキーと共に、宮沢喜一、大来佐武郎を招待した勉強会を開催。翌年、三極委員会を創設

  ・   昭和50年  昭和天皇アメリカ訪問時に、ロックフェラー邸をご訪問

  ・   昭和53年   日本文化を伝える非営利団体「ジャパン・ソサエティ」の名誉会長に就任

  ・   昭和63年から平成2年まで、高松宮殿下記念世界文化賞の国際顧問、名誉顧問

  ・   平成 3年 勲一等瑞宝章を受勲

  ・   平成  6年   平成天皇アメリカ訪問時に、ロックフェラー邸をご訪問

  ・   新生銀行 社外取締役

 以上ネットから、転記しました。熟読すれば、特にロックフェラー氏については、日本との深い絆が見え、分かる人には分かるものがあると思います。

「イルミナティ」を代表する人物として、馬野氏が二人を挙げていますが、人によっては、「イルミナティ」を、「金融界を支配するユダヤ財閥」という言い方をします。バルーク氏はユダヤ人ですが、ロックフェラー氏は違いますので、気をつける必要があります。

 馬淵睦夫氏は、「ウォール街を支配する金融資本家たち」と、ユダヤ人に限定せず、確かそのように言っていますが、これが正しい言葉ではないかと思います。

 次回は親日家といわれるロックフェラー氏が、鄧小平氏と、どのような会話をしたかを、紹介します。眼から鱗の「親日家」ぶりが、語られています。

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嵌められた日本 - 11 ( イルミナティについて )

2020-07-11 11:30:18 | 徒然の記

 93ページまで来て、本の核心部分に達しました。氏の依って立つ思想が、やっと分かりました。

 「イルミナティ史観」です。9回目のブログで、アメリカもソ連も、いずれの国もイルミナティが造ったという、氏の言葉を紹介しました。この思考が氏の基本にあるとは、いささか意外でしたがそんな予感もありました。

 興味本位に流されますと、「ユダヤ人陰謀説」につながります。氏の著書が出された頃は、ユダヤ人について語るのは、まだタブー視されていました。しかし最近では、田中英道氏や馬渕睦夫氏などが、正面から取り上げています。ユダヤ人の歴史的役割を、暗闇のものとして扱わず、彼らの功績と罪を、事実として知るべきという意見です。

 ユダヤ人問題は、これもまた人類の歴史における、過酷な人種差別問題でもあります。蔑視され、迫害されてきたユダヤ人は、悲惨な歴史を持つ民族ですが、優秀な彼らは、世界の様々な分野で活躍しています。

 世界史は彼らを抜きに語れないと言っても、過言ではありませんが、世界には様々な意見があり、取り上げる人により極端な差があります。

 息子たちに、「イルミナティ史観」を説明するのは容易でありません。誤解が生じないよう、自分の解釈でなく氏の説明を忠実に紹介します。分かりやすくするため、箇条書きにします。

  ・「イルミナティ」は、18世紀に南ドイツで組織され、世界を暗闇から動かしてきたと考えられる、秘密結社である。

  ・  彼らの初仕事は、フランス革命であり、革命の成功には彼らの協力があった。

  ・  彼らの中核は、18世紀以後の工業化の波に乗り出現した大工業資本家であり、大金融業者である。

  ・  既成勢力を排除し、自分たちが自由に活動できる社会を作ろうと画策した。 

     ・  フランス革命と同時に、アメリカの独立運動が起こり合衆国が生まれた。フランス革命で働いた仕事師たちが参加し、その背後に彼らがいた。

      ・  第一次世界大戦で活動を開始し、戦争の遂行、ベルサイユ講和会議の操縦、国際機関の設立運営など、彼らの設計と指示によった。

   ・ 20世紀において、彼らが仕上げた大仕事はロシア革命による、ソ連国家の創出。彼らはレーニン一派を支援し、革命を成功させた元凶である。

  ・ 中世以来続いている社会勢力が、新興勢力である工業資本家の彼らの前に立ちはだかる時、彼らはその抵抗を排除するため何でも利用した。

  ・ 米ソは、思想的に両極に分かれていると見えるが、成立の事情を子細にみれば、同一の勢力により建てられた国家である。

 一般的説明をやめ、氏が自分の言葉だ語っています。

 「私は、イルミナティに関する知識を、カリフォルニア州にある歴史修正学会、その他の発行する公刊物から得ている。特別な情報ルートなどは、何もない。イルミナティ結社の実在の証明は、私の知る限りどこにもない。」

 「ところがその実存の噂は、20世紀後の今日でも米国の一部で強く信ぜられ、恐れられているとさえ言って良いらしい。」

   「前記の歴史修正学会は真面目な人たちの集まりだが、彼らはもちろん、その実在と活動を確信している。彼らによれば、その中核は国際大銀行の首脳だと言う。」

 「この話は、われわれの頭を惑乱させる。なぜ大銀行家が秘密結社を結んで、共産主義国家を作るのか。なぜ、ソ連国家が存続することを願うのか。不可解とは、まさにこのことではないのだろうか。」

 この部分が、話の核心だろうと思います。田中英道氏も馬渕氏も、同様な意見を持ち動画の中で説明しているので、初めて聞く話ではありません。むしろ確認したのはは、田中・馬渕氏の話が単なる推測でなかったと言う事実でした。

 「誰しもが持つ当然の疑問に対して、歴史修正学会の人たちは、彼らは、ワン・ワールド・バンカーだからだ、と言う。これだけでは読者には何のことか分からないだろうが、その心を解くと次のようになる。」

 もう一度文章体をやめ、氏の説明を箇条書きにします。

  ・ 彼ら銀行家にとって日常活動の目的は、「金融による金儲け」である。

  ・ 世界的視野で活動し、長期的視界を持っているから、各国の政治に隠微に介入する。 

  ・ 政治家を操ることも、当然含まれる。

        ・ だがイルミナティの本領は、そうした日常性を遥かに超えたところにある。

  ・  彼らは常に、黄金(財力)と世界独裁の政治権力を欲している。その仕組みが、一方では自由主義、他方では共産主義になる。

 ここではユダヤ人への言及がなく、分かったような分からないような説明です。氏は、私のような人間のためさらに続けます。

 「おそらく読者は、まだ狐につままれた気持ちをお持ちだろうが、とても紙幅が足りないから、この問題は別に十分に説明したい。」

 「今のところは、米国政府、そしてかなりの程度まで、英、仏政府を動かしてきた彼らは、ソ連もまた自らの産んだ双生児の一方として、世界支配のため動かしていると知っていただければ良い。」

 不親切な言い方ですが、本気で説明すると、分厚い本一冊でも足りないだろうと、予測がつきます。氏が具体的な例として、二人の人物の名前を挙げていますので、次回はこの人物を中心に、イルミナティの紹介をしたいと思います。

コメント (2)
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