アルバム

アルバム

　就職前には、アルバムを作っていた。研究用・練習用などの標本写真を別にして、まず子供の頃からの2冊があった。最後の方は自分で貼った記憶があるが、大部分は母が作ったものだろう。学生時代のものは全部で18冊ある。しかし仕事についてからは忙しくて作る暇がなかった。
　退職後にこれを再開することにした。まず調べたのは学生時代に使ったコクヨの製品がまだ発売されているかどうかということ。幸いにもほぼ同一のものがあったが、文具店には置いてなかったから10冊を取り寄せた。2017年の7月であった。そのあと写真類のデジタル化およびそのデータの整理を完成させてから年代順に作ったが、最終的に10冊では少し足らず、11冊で2017年暮れまでが完成した。約8か月の作業だった。貼った写真の枚数は1,536枚。ほとんどの写真は新しく印刷したもので、一部は保管されていたプリントを使った。その場合もデジタルファイルは作った。それぞれの写真のキャプションは印刷して貼りこんだ。ついでに、以前のアルバムの写真のうち、プリント表面が湿度でくっついて剥がれたものを修復して印刷し直した。
　今回作成したうち、写真の一番少ない年は3枚しか貼ってない。2002年ごろからは撮影がデジタルになって写真枚数が増え、昨年は多い方から2番目の85枚が貼ってある。最多は2002年で117枚。以前のアルバムの学生時代の最後の頃にもっと多かった年があるかもしれない。

　結果としてずいぶん費用がかかった。一番使ったのは、プリンターのインクで、26,000円以上。次がアルバム本体で15,000円近く、そして光沢紙の11,000円、写真添付のフォトコーナー7,000円と続く。他の費用を含めて合計6万円ぐらい。約40年分であるから、1年あたりに直せば1,500円ほどでそんなに高い額ではないとも言える…かな。
　一部の写真、とくに家族と行った旅行写真には、日付のわからないものがある。種々の条件から大体の年を推定して入れるようにした。カラー写真の劣化はかなり進んでいて、色の調整に時間がかかった。数枚ではあるが調整しきれなくてモノクロで印刷したものもある。

　上の写真の右4冊は予備。これで今年（2018年）から10年くらいのスペースがあるはず。PとQの順序が変なのはご容赦を。現役時代の写真に旅行の記録が多いのに対して、退職後は散歩で見かけた事物の写真が多くなった。このブログを開設してからの写真には両者に重複するものが多い。顔の映ったものなどはアルバムにしかない一方、何かの修理をした記録などはブログにしかない。なお、ブログの方も印刷し直してファイルしてある。
　インクジェットの写真の退色が心配である。デジタルデータがすべて揃っているから、再印刷は可能。また向かい合わせの写真の「色移り」が想定されるから、不要な紙を挟んであるがどうなるか。