のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

晩梨の熟期早まるやるせなさ

2009年10月19日 | 梨の品種
『晩三吉 おくさんきち』というナシです。
(タイトルも「おくなしの…」と読んでください)

古くからあるナシで、明治初期あるいは江戸末期に
新潟県において発見されたという文献もあるようです。
11月ごろから出回り、翌年の春ごろまで貯蔵できるので、
「貯蔵梨」としてもしられています。

形状ははあまり整っていませんが、大きくなるナシです。
写真のナシは1.7kgありました。
サクサクとした歯触りで、甘みも酸味もほどよくあるといわれます。

熟期はもう少し遅いかなと思っているのですが、
もうできているようです。
同じ晩梨の「新雪」もそうですが、
かつては収穫直後は渋みが残っていて
追熟させて年越し後に食べるようなナシでしたが、
ここ数年は収穫直後でも美味しくなってきたような気がします。

それだけ積算温度が高くなっているということでしょうか。
つまり温暖化が進んでいるということ?
となると、もっと晩梨の需要は増えるのかもしれません。
古い品種でも100年以上、現代まで残っているということは
その特性を支持するお客様がいらっしゃるということですから。

ただ、晩梨というのは
できるだけ遅くまで保存できるようにしたいナシですので、
このまま温暖化を喜んでいいのかどうか…

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