のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

ちりかかる谷の小川の色づくは木の葉や水のしぐれなるらむ(藤原兼実)

2008年06月02日 | 農のあれこれ
グリーンツーリズムの後は、
せせらぎらしいせせらぎを本当に久しぶりに見てきました。

場所は千葉市内とはいえ、もう東金市との境にある谷津田。
千葉市では「谷津田保全事業」を
環境行政の重点施策としてすすめています。
平成16年には「谷津田の自然の保全に関する要綱」を定め、
保全対象候補地25箇所の谷津田を中心に
農家や地元の協力を得て「保全協定の締結」を進め、
これまで9地区10haの「谷津田の保全区域」を指定しています。



千葉市の谷津田保全事業の特徴は
市民団体が援農方式で農作業をすることで、
市は、保全活動を行う団体に
管理に必要な道具の貸与や人材育成等の支援を行っています。

見学したのはNPOちば環境情報センターが管理している谷津田で、
定期的に管理作業や自然観察会を積み重ねています。

半分の田んぼは苗が植えられていましたが、
半分はこれから古代米を植える予定とのこと。
水の張られた田んぼの中にはアカガエルや大きなタニシの姿が見え、
たいへん豊かな自然生態が繰り広げられているようでした。



この谷津の中央を流れる水路と田んぼとの間には段差がなく、
ちょっと水が増えると田んぼに水があふれてくるようで、
それも豊かな生態を維持する条件となっているのかもしれません。



田んぼに面した山林も
県の里山条例を利用して地権者との間で貸与関係を結び、
資材置き場や憩いの場として利用していました。
ここでは各自携帯トイレを持参してきて
山林への環境負荷を与えないよう配慮していると聞いて
びっくり。
地権者との信頼関係を結ぶためには
そこまで配慮すべきなのかと思い知らされました。

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