のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

いぬふぐり空を仰げば雲も無し(高浜虚子)

2008年02月23日 | ネイチャースケッチ
二十四節気雨水の初候は
土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)とかで
「雨が降って土が湿り気を含む頃」といいます。

何か地面に象徴するようなものはないかとみましたら
ナシ畑で淡紅紫色した小さな花がさいているのに
気がつきました。
「オオイヌフグリ」という花のようです。
剪定作業は上向き仕事なので屈んでみることもなく
気がつきませんでした。

ヨーロッパ原産の帰化植物で
明治期になって入ってきた草。
春早くから花が咲く代表的な春雑草だとか。

でも、「潤い起こる」には程遠い今日の天気でした。
連日乾燥注意報が発令され、作業靴は埃まみれ。

南よりの風が吹き春一番となった午前中から一転、
午後には西から突風が吹き、寒冷前線通過。
黄砂と見まごうほどの土ぼこりで
一瞬あたりが黄色く染まりました。

気象が荒くなって
こんな風や大雨や低温、高温にたびたび見舞われるようになると
農業もやりにくくなるなあと思いつつ、
もしかしたら江戸時代の飢饉なんていうのは
もっと激しいお天気だったのではないだろうか。

ご先祖様はそれをちゃんと生き抜いたんじゃないだろうか。
これが当たり前かもしれない。
恐れることも奢ることもなく
生き延びていく算段をしなくては なんて、
冷たい西風に震えながらぶつぶついっておりました。

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