のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

多目的防災網を広げると

2005年04月27日 | 今年の梨づくり
ナシ畑に多目的防災網を張り出して20年余りたちます。平米当たりの単価が100円前後もするものです。10年程度、耐用年数があればと期待しているのですが、だいたいどこの畑もこれまで2回かけ直しをしています。その間には網もいろいろな試行錯誤がありました。
初代の網の色はブルーでした。劣化耐性を重視した製品でしたが、網を透過する光の減少が大きくなるためナシの生育に影響がでるという指摘があり、二代目は白色の網になりました。しかし原料に不純物を含まないために、紫外線による劣化に弱くなりました。そこで最近は両方の中間の性格ということで、水色の網が出てきました。はたしてこの製品がどれほどの耐性があるか、結果は少なくとも5年後です。
網の色以外にも、網の織り方にもいくつかのパターンがあります。基本的には横方向が2本のナイロン糸になって9mm角に編んであります。網を強化するために横方向の糸を3本にしたり、9mm角の中に2本の糸をクロスして編みこんでカメムシの侵入を防ぐよう目を細かくしたものもあります。ただ、糸を2本から3本にしただけで重量が重くなったり、まとめたときにかさ張ったり、目が細かくなると風をうけやすくなったりと、それぞれ弱点もあります。もちろん価格も上がります。
まだ新製品が出てくるかもしれませんが、現段階では、どっちみち消耗品だから色は白色で廉価な基本形でいいかなと考えています。

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