のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

もち花を咲かせて見るや指の先(一茶)

2008年01月15日 | 冬の梨畑
午前中に見えた雲です。
ひつじ雲?それとも亀甲状高積雲と呼ぶような雲?
雲の分類は複雑だし、見分けるのは難しい。

とにかく、ナシの枝先に丸い雲が刺さっている様子から
小正月に飾る餅花を類推したわけですが、
ちょっと苦しい連想です。

さて
先日のラジオで田舎のおじいちゃんが
みかんの古木に「生らぬなら切ってしまうぞ」と話しかけたら、
翌年からいい実をつけるようになった
というような聴取者からの投稿を紹介していました。

みかんの木がおじいちゃんの言葉を
理解しているかのような逸話です。

古木になると子孫を残そうと花を咲かせるという
生理現象だと説明してしまうとそれまでの話ですが、
ナシでも似たようなことがあって
剪定が迷うことがあります。

ナシの木が古くなって、勢いがなくなったようになります。
それでは困りますので
隣に苗木を植え、優先的に枝を配置するようにします。

古木は着果する枝が少なくなり負荷も軽くなって、
樹勢が復活してきます。
こうなると、現段階で生産性のある古木を生かすのか
将来性のある苗木を生かすのか、迷います。

古木だってまだまだいい実を生らせます。
ブドウなどは古い木の方がよいワインができるそうです。

育成していた苗木が、さあこれからというところで枯れてしまうのは
もしかしたら、隣の古木の怨念なのかもしれません。