のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

元旦やしずかに居りてありがたし(相馬虚吼)

2008年01月01日 | 近隣スケッチ
全国的にみれば雪の降っているところが多いようですが、当地では穏やかな新年の朝日を拝むことができました。

元旦には近在の寺社に初詣をしています。隣町にある「粟島神社」にも行ってきたらという祖母の薦めもあって、娘たち二人も連れ出しました。粟島神社は婦人病を始めとして安産・子授けなど女性に関するあらゆることを祈願する神社ということで、3年前になくなった曾祖母がよくお参りしていました。

出かけていった白井市今井の粟島神社はかつてはにぎやかなときもあったのでしょうが、集落のほぼ中心部にひっそりと佇んでいました。ところが境内に見慣れぬ小さな鳥居が新設されています。鳥居の下は30cm四方くらいの大きさしかありません。鳥居をくぐるのだという説明がありましたので、コンクリート敷きの上を這いつくばってくぐろうとしたのですが、ちょっとキツイ。

どういういわれがあるのかと家に帰ってから調べてみましたら、「腰のべ鳥居」だったようです。こちらは熊本県宇土半島にある粟島神社に残る伝説だそうで、腰が曲がらないようにするお祓い、婦人病とも因縁の深い下半身の病気全般にご利益があるとのこと。今度はござを持って出かけてみましょう。

正月というと、曾祖母が子供のころに歌っていたという歌を思い出します。

♪豆腐のような餅食って雪のような米食って、正月っちゃいいもんだ。ああもっともだ、もっともだ♪

どういう節だったか、聞いたときには曾祖母も忘れていましたが、昔の暮らしの様子が想像できます。新年を迎え、世界情勢が混沌とするなかで食糧危機が危惧されるという声も聞かれました。白い米や餅が十分に食べられない時代にはしたくないものです。