朝日新聞夕刊(2005年12月8日)によると、植物の病気を診断、治療や予防を指導する「植物病院」の創設を東大農学部が構想しているそうです。記事によれば、農家に病害対策を指導する農業改良普及センターは縮小傾向で、一方、大学の研究は基礎研究に特化され、現場を知らない研究者も増えているといいます。その通りです。
わが家で減農薬化を進めてきた過程で問題となったのが、殺菌剤をどう減らしていくかということでした。経験上、害虫については被害が見えてきてから殺虫剤を散布してもそれほど大きな問題にはなりません。むしろ、対症療法的に対処するのが殺虫剤を減らすポイントと言えるかもしれません。それに対し、病菌の方は後手後手に回ると被害を大きくし、取り返しのつかない事態をまねいてしまう恐れがあります。植物の病気はウイルスや細菌、カビなどで起こるミクロな世界です。素人で観察しろといっても限度があります。
わが家のナシについては、県の農業試験場で行われていた実験データがあって、その現地試験園として取り組んだことで、殺菌剤を減らす心理的な支援をいただきました。専門知識や具体的な実験データのフォローがないと、つい臆病になってしまうものです。
現在、農薬に頼らない農業が望まれていますが、体系的に指導支援する体制は整っていなく、もっぱら農家個人の技量やリスク負担を頼りに模索している状況かと思います。今回の「病院構想」がその追い風になることを期待します。
残念なことに、一民間企業からの寄付金1億8千万円が資金であって、5年間だけの設置とのこと。税金はこういうことに使ってほしいものです。
わが家で減農薬化を進めてきた過程で問題となったのが、殺菌剤をどう減らしていくかということでした。経験上、害虫については被害が見えてきてから殺虫剤を散布してもそれほど大きな問題にはなりません。むしろ、対症療法的に対処するのが殺虫剤を減らすポイントと言えるかもしれません。それに対し、病菌の方は後手後手に回ると被害を大きくし、取り返しのつかない事態をまねいてしまう恐れがあります。植物の病気はウイルスや細菌、カビなどで起こるミクロな世界です。素人で観察しろといっても限度があります。
わが家のナシについては、県の農業試験場で行われていた実験データがあって、その現地試験園として取り組んだことで、殺菌剤を減らす心理的な支援をいただきました。専門知識や具体的な実験データのフォローがないと、つい臆病になってしまうものです。
現在、農薬に頼らない農業が望まれていますが、体系的に指導支援する体制は整っていなく、もっぱら農家個人の技量やリスク負担を頼りに模索している状況かと思います。今回の「病院構想」がその追い風になることを期待します。
残念なことに、一民間企業からの寄付金1億8千万円が資金であって、5年間だけの設置とのこと。税金はこういうことに使ってほしいものです。