のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

オリジナル減農薬防除暦

2005年12月20日 | 今年の梨づくり
ナシの12月の仕事といえば、もちろん剪定作業がありますが、事業費の決算もしなければなりません。簿記ソフトを入れているのですが、入力はどうしてもこの時期になってしまいます。もうひとつ、来年の防除計画もこの時期に検討します。農協への農薬注文期限もありますが、今年の防除の反省を忘れないうちにしておくという意義もあります。

先日、果樹組合研究部の会合があって、今年の防除結果を出し合い、来年の目標となる防除計画を協議しました。ここ数年、沼南果樹組合では県や全農の防除暦とは別に減農薬を目指した独自の防除暦を作っています。

防除暦とは、「この時期にこういう病気や害虫が出るのでこういう農薬をこれくらい散布してください」という、主に農薬散布の目安を暦にしたものです。参考資料として使えばたいへん役に立つものですが、その通りに農薬散布すればほとんどミスがない代わりに防除の面白さを失わせ、農家の考える力を衰えさせる「悪魔の書」にもなりうるものです。

組合の減農薬防除暦を参考に、さらにわが家オリジナル防除暦を検討し、農薬の必要量を算出し、農協へ必要数を注文するという段取りです。今年は病気も害虫も大きな問題にはなりませんでした。ですので、さらに減農薬化を進めたいところですが、来年は幸水の芯ぐされ症対策とカイガラムシ対策を重視した防除体系を考えてみました。はたして来年も計画通りにうまくいくでしょうか。