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錦秋!大徳寺と実相院

2017年12月02日 | 旅行

21日は、臨済宗大徳寺派の大本山で、京都の五山の一つ『大徳寺』を訪ねました。
千利休が山門の二階を増築して自分の像を置き、秀吉の怒りをかった話は有名です。
大徳寺には20余りの塔頭(たっちゅう:寺院の中にある個別の坊)があります。
その中の一つ、信長や秀吉など戦国大名ゆかりの寺院、『黄梅院』を拝観しました。


美しく手入れの行き届いた苔と薄紅色がさしてきたモミジの庭を通り院内に入ります。
黄梅院の見どころの一つは、千利休の作とされる『直中庭(じきちゅうてい)』です。
また、襖絵、庫裡(くり)、茶室など見どころいっぱいなのですが、撮影は禁止です。


京都市岩倉にある『実相院(じっそういん)』、岩倉実相院門跡(もんぜき)とも呼ばれます。
門跡とは、住職が天皇家と繋がりを持つ寺で、江戸期などに大変に栄えていたそうです。
幕末の一時期、岩倉具視が住み、当時の密談の記録などが残されているとのことです。


二つの庭があり、一つは比叡の山並みを借景とした雄大な石庭です。
石組みは日本を表現し、三つの半円のオブジェは大海原の波を表現しているそうです。


もう一つは山水庭園、池の周囲の様々な植物とモミジの紅葉が庭を彩ります。
また、奥の庭池にはモリアオガエルが棲むそうで、豊かな自然に包まれた寺院です。


滝の間(画像左)の磨き上げられた黒色の床板に、庭の紅葉が映り込む様は見事です。
この “床もみじ” 撮影は出来ませんので、畳に座り、じっくり脳裏に写しました。


『瑠璃光院(るりこういん)』に向けて比叡山電鉄の終点「八瀬比叡山口駅」を降ります。
駅に面した高野川を渡り、左に曲がると比叡山ケーブル、右に曲がると瑠璃光院です。
曲がってまもなく、整列用のロープが幾重にも張られた拝観チケット売場につきました。


な、なんと、現在の時刻は13:05分、拝観予定時間は16:00との標示が出ています。
2時間待ちは覚悟していたのですが、3時間は予定外、泣く泣く拝観を断念しました。


断念組が山門だけでも見ようとゾロゾロ、それを13:20分拝観組が余裕で見ています。
拝観料2,000円、人数制限有り、団体お断りなどにもかかわらず、この人気です。


やすらぎといこいの里にふさわしい、落ち着いて風情のある山門でした。
当院公式サイトによると、「参道は百種以上の楓紅葉が錦繍を競い合っている」とか。
錦繍(きんしゅう)とは美しい紅、山門越しから錦繍の様を思い後にしました。
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