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ススキの葉をちまき状に丸めたお馴染みのクモの巣です。
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葉先をひっぱり、ちょっと失礼して中を拝見させていただきました。
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姿を現したクモは、なんとカバキコマチグモ(樺黄小町蜘蛛)です。
樺黄は茶色がかった黄色の体、小町は小野小町からきているそうですが、はて?
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なんとも不気味な上あご、近くで見るとちょっと腰が引けてしまいます。
このクモ、日本のクモ類の中で最も毒性が強い、いわゆる毒蜘蛛です。
咬まれると、針でえぐられるような激痛や点状の出血があるそうです。
重症化すると発熱、頭痛、呼吸困難、食欲減退などが数日間続くとか、恐ろし!
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カバキコマチグモは、強烈な母性愛の持ち主としても知られています。
100個ほどの卵を産んだ母グモは、孵化するまで巣の中で卵を守ります。
卵は10日ほどで孵化し、1回目の脱皮をした子グモは母グモに食いつくのだとか。
母グモは体液を吸われる間も、敵が近づけば威嚇して子を死守するのだそうです。
母性愛というべきか、種を存続するためのすさまじさです。
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カバキコマチグモは、いわゆるクモの巣をはらず、夜間に動き回り餌を探します。
体長は1cmほどの小さなクモ、積極的に人を咬むことはないそうです。
生息地は限られているようですが、草むらは長そで長ズボンで歩きます。