信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

オトギリソウ属の特徴

2024年08月17日 | 山野草

今年はオトギリソウ属との出会いが多く見分けの特徴をまとめてみました。
オトギリソウ科オトギリソウ属のオトギリソウ(弟切草)です。
日当たりの良い草原や野山にふつうに見られます。
見分けの特徴:草丈、分枝の程度、葉の形、葉の最大幅の位置。


見分けの特徴:葉につく黒点と明点の状況、花柱と子房の長さ比べ、
       雄蕊が基部で合着するかしないか、合着した束の数。


見分けの特徴:萼片や花弁につく黒点、黒線、明点、明線の状況。


サワオトギリ(沢弟切)、山地の水辺や湿地に生えます。


葉面の明点や花柱の長さなどオトギリソウ属の中では見分けやすい種類です。


イワオトギリ(岩弟切)、亜高山から高山帯に分布する高山植物です。


弟切とはその昔、この草の秘伝薬の秘密を漏らした弟を兄が斬り殺したとか。
その際に飛び散った血が、葉などの黒点とされる恐ろしい名の由来です。


シナノオトギリ(信濃弟切)、高山植物でイワオトギリによく似ます。


コケオトギリ(苔弟切)、湿った場所に小さな株を這わせます。
葉は明点のみで、雄蕊が5-8個と少なく基部が合着しないなど特徴的です。


ニッコウオトギリ(日光弟切)、高原の陽当たりの良い草地にはえます。
画像は従来アカテンオトギリと呼ばれた株です。


コゴメバオトギリ(小米葉弟切)、ヨーロッパ原産の帰化植物です。
湯ノ丸高原の地蔵峠や霧ヶ峰高原の道路沿いにも見られ勢力が拡がっています。


コゴメバオトギリはセイヨウオトギリの亜種とされ、葉が小さめです。


花をたくさんつけて豪華さがあり、外来種のわりには大事にされているのかも。


トモエソウ(巴草)、背が高く花が大きいトモエソウは夏の草地で目立ちます。


これまでに出会ったオトギリソウ属8種類の見分けの特徴です。
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