信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

葉痕の存在感

2015年01月17日 | 山野草

秋に葉を落とした落葉樹に寄り添い、葉痕に出会うことが冬の楽しみの一つです。
葉痕(ようこん)とは、落葉後に葉の柄が枝に着いていた所に残るあとです。
維管束の痕が、人や動物の顔を連想させ、画像のように存在感を見せる葉痕もあります。


オニグルミは楽しい葉痕の宝庫、若い枝はかわいい動物たちで大賑わいです。
うし、うさぎ、うま、ひつじ、さる、いぬなど十二支の半分は出てきます。


葉痕が作る面に冬芽が添い、可愛く手を上げたりすばらしい冠で飾ったりしています。
葉痕と冬芽は、その樹独特の形を作りますので、樹種を知る手がかりにもなります。


今年の干支は羊、オニグルミの枝には様々な表情の羊でいっぱいです。
若い枝には羊のように温かそうな毛もはえています。


変顔の羊、葉痕はひとつひとつ表情が異なり、全部の葉痕を画像に納めたいほどです。


庭のアジサイは素朴な人面葉痕、その上には大きな冬芽がついています。


山菜の王様タラノキ、幹をグルッと取り囲む大きな葉痕で、馬の蹄鉄形です。


荒れ地にはびこるクズ、この葉痕が作り出す表情は単純かつ複雑で『こけし』のようです。


外来種のニワウルシ、大きな葉痕が遠くからでもよく見えます。


ハリエンジュ(ニセアカシア)ですが、この表情はかなり強烈、すさまじい存在感です。
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