信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

クルミの苗

2013年10月19日 | 果樹類
クルミ苗木の入手法についてkobaさんからお問い合わせがありました。

東御市ではクルミ栽培振興のため、優良品種の増殖や苗代の補助などを行っています。
市民であれば、JA信州うえだグリーンファーム東部店で購入できます。
現在は苗の生産が希望数に追いつかず2年待ちということです。

参考までに東御市民でない方が「シナノグルミ」といわれる優良品種を入手するには、
(1)小町園という苗屋さんで「清香」「要鈴」「豊笑」が入手できるようです。
 小町園の住所:長野県上伊那郡中川村片桐針ヶ平、TEL:(0265)88-2628
(2)タキイ種苗など大手の種苗店のカタログにも「清香」と「豊笑」が載っています。

「清香」と「要鈴」は雄花が先に咲き、雌花が後に咲く品種(雄花先熟種)です。
「豊笑」は雌花が先に咲き、雄花が後に咲く品種(雌花先熟種)です。
この雄花先熟種と雌花先熟種を混植して植え、受粉樹にする品種を10~20%とします。
たとえば、「清香」をメインに栽培する場合は、「清香」8本に「豊笑」2本などです。
東御市の推奨品種は雄花先熟が信鈴、要鈴、清香、雌花先熟が豊園、東晃、美鶴です。




東御市のクルミ苗木の栽培風景です。
手前が今年の冬に接ぎ木をした苗で、奥が接ぎ木後2年目の苗です。
2年目の苗は1年間に人の背丈以上に伸張します。
この2年生の接ぎ木苗を来春に希望者に有料で配布します。




これが今年度の冬に台木にする「ヒメグルミ」の実生です。




2年生接ぎ木苗を植えて2年目の若樹です。
グングンと大きくなります。



クルミの大敵は「コウモリガ」の幼虫です。
画像左のように幼虫の食入部はおがくず状の糞塊で覆われています。
クルミにはコウモリガの適用農薬の登録がありません。
気休めなのですが、画像右のように針金を差し込んで幼虫を潰す作戦です。




クルミの乾燥風景です。
この辺りはかって多くの農家が養蚕を営んでいました。
その際に用いた蚕を飼うカゴが、今はクルミを干すかカゴとして用いられています。



コメント (2)
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