そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



ヤフオクでライブロックを10キロ購入。
水槽内に追加した。

レイアウトはいわゆるベタな形にした。
左右にライブロックの山を築き、真ん中を開ける形。
これがいちばん奥行き感が出るレイアウトなのだ。
アクアリストの皆さんは大抵こうしているので、僕もこうする。
先人の知恵はありがたく頂戴するのだ。



ライブロックを箱の中から水槽に移動するとき、小さなカニを1匹発見。
カニは魚の天敵なので、水槽内には極力入れない方がいい。
すると、カニは上手い具合に発泡スチロール箱の底にポトリと落ちたので、「しめた」と思い、そのまま作業を続けていたら、いつの間にやら、底に落ちたはずのカニが消えていた。
どうやら、箱の中にあった他のライブロックの中に潜り込んだらしい。
その時すでにライブロックは全部水槽内に入れてしまっていた。
……やばい。
カニが入ってしまったではないか。

まだ1センチに満たない小さなカニだったが、そのうちデカくなり、暴れる可能性がある。
デカくなって発見できたら、捕まえよう。
専用のカニ捕獲機も海水魚ショップでは売っていたりする。
そもそも1匹いたということは他にも数匹紛れ込んだ可能性もあるし。

さらに、ウニが2匹いたが、こっちは取り出した。
1センチに満たない子ウニ。
ウニは石灰藻をかじるのでコレも良くないのだ。
だが、2匹いたということは他にも潜伏している可能性がある。
まぁウニが現れたら獲って食ってやればいいのだが。
そりゃもう新鮮で美味いことだろう。
……いや、待てよ。
26.5℃の温水で育ったウニか。
マズそうだ。
ウニは寒い海で育ってないとダメだ。
食う案は却下だ。
ウニ、入ってないといいな。

ちなみに、石垣島のC.P.farmで購入した人口ライブロックやサンゴの類は、今度の土曜日には届かなくなった。
台風4号の影響で、発送を遅らせるらしい。
憎いぞ、台風。
というわけで届くのは21日の土曜日。
それまで我慢できるのか?
仕事の途中でショップに寄ったりして、サンゴを買ってしまいそうだ。
ま、いいか。
ま、いいかったら、ま、いいかだ。

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ゲド戦記

ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント


「ゲド戦記」をやっと観た。

この映画、評判が著しく悪かった。
そりゃもう公開時は滅多打ちもいいところだった。
「息子はダメだ」
「息子はろくなもんじゃない」
「息子に父は越えられない」
「このバカ息子!」
……とまぁ、ひどい有様だった。

宮崎駿監督の息子、宮崎吾朗氏の初監督作品。
興収100億円が目標だったが、結果は76.5億円。
それでも2006年邦画のナンバーワンなのだが、興収的に失敗には違いない。

で、やっと観た。
評判が悪かったので、まったく期待していなかった。
そうとう目線が下がっていたのかな?
結果は意外にも、非常に面白かった。
やばい、面白かったのだ。
途中、少し泣いたし。
むしろどうしようかと思ってしまったよ。
僕は世間の感覚とずれているのか?と。

そもそもこういう世界観が好きだっていうのはある。
魔法使いとか、竜とか、そういうの。
いわゆるファンタジー。
で、この映画では魔法使いも竜も両方かっこいいのだ。
だから、しびれてしまったのかも知れない。

確かにお話はなんのことやら分からん。
登場人物の背景もなんだかよく分からん。
要するに疑問だらけだ。
評判が悪かったのも当然だ。
子供なんかなんのことかまったく分からずポカ~ンだろう。
でも、何となく分かる感じが僕は嫌いじゃない。
で、とにかくいい点は、テーマが至極明確なことだ。
テーマだけはセリフでこれでもかと語られる。
うん、悪くない、悪くないぞ。
なんであの子は竜なんだ、とか、そもそも竜はなんなんだ、とかまったく分からないんだけど、その不透明感がファンタジーだったりするわけで、すべてが合理的に説明されるにつれてどんどんつまらなくなってきた「某メガネをかけた魔法使い少年の物語」とか「某光る剣を振り回す3部作の過去を描いた新3部作」とは違い、「明確に説明されないからなんかスゴそうに感じちゃう」ってのが、僕は嫌いじゃないのだ。
要するにハッタリだ。
ハッタリは悪くない。
ファンタジーなんてそもそもハッタリだらけだ。
そういう意味で「ロード・オブ・ザ・リング3部作」は偉大。
あれもよく考えたら細かな設定はなんのことやら分からん。
もうハッタリだらけ。
だが、テーマは明確だ。
わけの分からない設定の中で、分かりやすくベタなテーマを描く、それがファンタジーの王道だ。
リアルな設定で描いたらクサくてとても観てられないとか、そんなヤツぁいないよと思われちゃうベタなテーマを、真正面から描くための装置……それがそもそもファンタジーのファンタジーたるゆえんだったりする。

うん、「ゲド戦記」悪くないぞ。
もしかしてホントにいい映画なんじゃないか?
のちに評価が高まる名作だったりして。
十数年後、もし宮崎吾朗監督が父をも凌ぐものすごい大御所になっていたら、「処女作『ゲド戦記』だけどさ~、当時から僕はいいと言ってたんだよね~。昔書いたブログが証拠だよ」と、みんなに自慢しようっと。
そうならなかったときは、記憶から消すだけだ。

星5つ。★★★★★
いや、さすがにそれはないか。
4つぐらいにしておこう。★★★★

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