みつばちマーサのベラルーシ音楽ブログ

ベラルーシ音楽について紹介します!

大阪のバザーでベラルーシ音楽CDが販売されます!

2017年06月15日 | ベラルーシ音楽CDはどこで売っているの?
 7月に大阪で開催されるバザーで、ベラルーシ音楽CDが販売されます。
 トーダルのCDのほか、主にベラルーシ民謡のCDが発売されますので、ベラルーシ音楽に興味のある方、ぜひぜひお越しください。


CD「月と日」についてはその1枚の売上金が1個のサプリメント、ビタペクト3の購入につながり、チェルノブイリ原発事故の被災地の子どもに配られます。ビタペクト3を飲むと体内にたまった放射能物質が排出される効果があることが分かっています。
 2002年から行っている「チロ基金」の「ビタペクト配布活動」について詳しくはこちらです。(HP「ベラルーシの部屋」と「ベラルーシの部屋ブログ」)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katsudou.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


 すでに200回以上に渡り、2000個以上のビタペクトをベラルーシに住むチェルノブイリの子どもたちに配り続けています。
 この活動の趣旨にご賛同してくださる皆様、ご協力をお願いいたします。

(一部、お問い合わせがあるのですが、当バザールでは「ビタペクト」やそのほかのサプリメントは取り扱っておりません。またヨーロッパ輸入雑貨店「Vesna!」でも取り扱っておりません。)

ベラルーシ語に翻訳された日本の歌CD「月と日」について詳しくはこちらです。自分で言うのも何ですが、おもしろいので聞いてみてください!

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/songs/index.html


 CD「月と日」公式サイトの英語バージョンはこちらです。

http://todar.net/mesyacisonca/index_eng.html


ヨーロッパ輸入雑貨店「Vesna!」のサイトはこちらです。

http://vesna-ltd.com/


  『2017年 夏のユーラシアバザール』(日本ユーラシア協会大阪府連主催)

日時:7月13日(木)~15日(土)     
   午前10時から午後7時まで。

        
会場:日本ユーラシア協会大阪府連内 ユーラシア文化センター
   大阪市中央区谷町7丁目3番4
   新谷町第3ビル3階313号室

   地下鉄谷町線「谷町6丁目駅」下車。
   4番出口を上がり南(右方向)へ徒歩5分西側(右側)
 
電話:06-6763-0877

 日本ユーラシア協会大阪府連のサイトはこちらです。
 詳細はこのサイト内の「ロシア物産とバザール」のコンテンツをご覧下さい。
 またこのサイトで会場の周辺地図を見ることができます。

http://www011.upp.so-net.ne.jp/jes

 
 今までにこのバザールに参加して得た売上金は、ベラルーシの子どもたち(チェルノブイリ被災児、障害児、孤児、貧困家庭の子弟など)の支援、またベラルーシにおける日本文化の紹介、交流活動・・・などに使われました。
(詳細はこのブログのほか、HP「ベラルーシの部屋」内「チロ基金の活動報告」もご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/index.html




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ユーロヴィジョン2017 ベラルーシ代表 Naviband

2017年05月15日 | ベラルーシ音楽全般
 2017年のユーロヴィジョン、会場はウクライナのキエフで、無事開催できるのかどうか心配の声もありましたが、大きな混乱なく行われましたね。
 混乱していたのは開催前で、ロシアの代表がウクライナから入国拒否される、つまり出場するなと言われる・・・という残念なことがありました。
 ここはベラルーシ音楽のブログなので、ロシアとウクライナの政治的などろどろは書きませんが、個人的にはロシアの車椅子の歌姫がユーロヴィジョンという大舞台に出られなかったのは残念・・・
 ウクライナ側は他の歌手をロシア代表に選び直せとか、ロシアで撮影した映像を生中継で放映しろとか提案したのですが、ロシアは拒否。ロシアの代表は出場せず、ロシア国内のテレビ中継もなし。今年からもうユーロヴィジョンに出ない、とまで言い出しているらしいです。
 悲しいですね。

 さて、ベラルーシ代表のことです。今年は初めてベラルーシ語で出場するということで、注目を集めました。代表は男女野デュオ「Naviband」です。楽曲タイトルももちろんベラルーシ語ですが、訳すと「私の人生の物語」というところですね。

 ベラルーシ語はマイナー言語なので、毎回英語訳の歌詞にした歌で参加していたのですが、ここへ来てついにベラルーシも、
「もっとベラルーシのPRをしないといけない。」
と気づいた様子。他の国と比べると独立してから時間が経っていない国(と書くと、それ以前は何もなかったのですか? と思う日本人がいるのであまりこういう表現はしたくないのだが。)なので、わざと、大きい声で「ベラルーシと言う国がヨーロッパにありますよ。」と声を大にして言わないといけないものですよ。
(ベラルーシで日本文化の紹介しているような仕事をしている人間からすると、これはよく感じます。日本でずっと住んでいる日本人は感じにくいことかもしれませんが。)
 
 おまけに今年は、ベラルーシ語の聖書が印刷されて、ちょうど500年という節目の年。
 ユーロヴィジョン2017でベラルーシ代表がベラルーシ語で歌うというのは大きい意義があることでした。

 Navibandの「私の人生の物語」のビデオはこちら
 ユーロヴィジョン2017公式サイトより。
 つまり公式プロモーション用ビデオということです。ステージでの撮影でもないし、PR用にしては地味に見えますが、私からすると、いかにもベラルーシのそのへんにありそうな森の中で、いかにもそのへんにいそうな外見のNavibandのお二人が、いかにもそのへんで売っていそうな服を着て歌っているのを見ると、いかにもベラルーシそのもの、という感じで大変よいです。

 しかもよく見ると、このビデオ、最初から最後までカットなしの一つのショットで撮影されているので、簡単そうに見えて、実は撮影するの難しかったのではないかと思います。もちろんカットが一つだけだから、細かい編集、つまり映像をたくさんつなげて得られる効果とかインパクトはないです。しかし、そのおかげで、視聴者はベラルーシの森の中で、ベラルーシ人アーティストといっしょに楽しく散策しているような気持ちになってくると言う、実はベラルーシPRとしては、秀作ビデオ映像ではないかと思います。

 ちなみに歌詞はこちら。ベラルーシ語オリジナルと英語訳が読めます。
 このユーロヴィジョンの公式サイト内の画像でも、Navibandの二人がベラルーシの民族衣装を着ているというのも、本当にマル。
 曲はもちろん、ベラルーシ民謡が下地になっているのが、二重マル。

 そしてユーロヴィジョン2017での結果ですが、ベラルーシは17位でした。全体からするとそんなにいい順位ではないですが、とにかくベラルーシ語で歌ったことに大きな意義があり、歴史に足跡を残したと思います。
 ユーロヴィジョンは日本では放映されませんが、YouTubeで見られますので、全体は長いですが、こちらをどうぞ
 ベラルーシの出場の順番は3番目で、19分40秒ごろに出てきます。

 出場直前の紹介映像も、ベラルーシらしさがあり、本当にマル。世界遺産ミール城も出てくるし、首都のミンスクも出てくるし、バランスがよいです。
 ステージでのパフォーマンスもベラルーシを前面に出した演出でしたね。
 船の形のお立ち台(笑)はプロペラないほうがよかったかもしれませんが、ベラルーシがかつて、河川貿易、つまり帆船による貿易で栄えていた時代を彷彿させ、マル。
 衣装は民族衣装ではなく、ステージ衣装でしたが、「白ロシア」をイメージさせ、マル。
 ステージ後方に浮かび上がる建築物の投影ですが、ベラルーシを代表する建物ばかり。でも、ぱっと見て、「ああ、これはあそこの教会ね。」などとすぐ分かる非ベラルーシ人のヨーロッパ人はほとんどいないと思います。
 それでも、とにかくベラルーシの建築を見せるんだ、とがんばってPRしているところがマル。(国立図書館が出てくるのはご愛嬌。)

 ベラルーシもこれぐらいやらなくちゃ! で、やってくれたので、私の中では丸印の多いベラルーシ代表でした。

 ちなみにネット上でロシア人リスナーからは、「ベラルーシ代表の歌、よかった。」という声が多かったそうですが、「でも、ベラルーシ語の歌詞はさっぱり分からんかった。」という声も。(笑)
 会場だったウクライナの人たちは、たぶん歌詞の意味、ほぼ全部分かってくれたと思います。
 (ベラルーシもウクライナもロシアも兄弟国だから、仲良くしてほしいなあ、と思います。)

 ベラルーシの歌手はロシア語でも歌えますから、ベラルーシで売れると、ロシア(モスクワ)へ行ってしまうパターンが多いです。
 日本で言うと、大阪のライブハウスで人気が出たバンドが、東京へ行ってメジャーデビューしようとするのと似た感覚です。ちがいは、大阪と東京の間に国境はないけど、ベラルーシとロシアの間には国境があるということです。

 しかし、Navibandは、これからもベラルーシで活躍してほしいなあと思います。

 これを機に来年のユーロヴィジョンでもベラルーシ語で歌うアーティストが代表に選ばれるかと言うと、そうならないように思えます。
 2017年にベラルーシ語の歌が選ばれたのは、やっぱり2017年だったからだと思います。
 そういう意味で、本当にベラルーシ人にとって大きな意義のあるユーロヴィジョン出場だったと言えるでしょう。 
 
 

 


 
 

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ベラルーシ音楽CDはどこで買えるの?

2015年10月24日 | ベラルーシ音楽CDはどこで売っているの?
* 日本国内では京都にあるヨーロッパ輸入雑貨店「Vesna!」での品揃えが日本で一番でしょう。このブログでご紹介しているCDの多くが店舗販売されています。

http://vesna-ltd.com/

 店頭ではいろいろなベラルーシ人アーティストのCDを、その場で試聴できます。

 しかも「Vesna!」で販売しているベラルーシ音楽CDには、全てアルバムのタイトルと全ての曲名の日本語訳がついています。
 ベラルーシ語が分からない日本人でも意味が分かります。親切ですね。 

 また、トーダルのCDについては、全曲の歌詞の日本語対訳付きのCDもあります。歌詞の意味がよく分かりますので、せっかくなら、日本語対訳付きのCDを買いましょう。
 対訳付きのCDには「みつばちのシール」が貼ってありますので、目印にしてください。

  ベラルーシ語で歌う日本の歌「月と日」についてですが、このCD「月と日」を1枚購入すると、放射能を体外に排出する働きのある食品『ビタペクト2』1個の購入費としてチロ基金に還元され、ベラルーシのチェルノブイリ原発事故の被災児1人に無料で渡すことができます。
 ご協力をお願いします。
 CD「月と日」について詳しくはこちらです。(HP「ベラルーシの部屋」内)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/songs/index.html


 「Vesna!」店頭で購入できます。

* また年に2回、7月と12月に日本ユーラシア協会大阪府連が大阪市内で行っているバザーでも、ベラルーシ音楽CDが販売されています。(バザー開催期間以外は販売を行っていないので、注意。)
 日本ユーラシア協会大阪府連のサイトはこちらです。
 
http://www011.upp.so-net.ne.jp/jes


 ベラルーシ音楽CDについてのご質問はみつばちマーサまで。
nbjc19990909☆yahoo.co.jp ☆の部分を@に変更してください。

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詩人ゲンナジ・ブラウキン

2014年06月01日 | その他
 5月30日ベラルーシの詩人、ゲンナジ・ブラウキンが亡くなりました。77歳でした。
 バラドゥーリンと同じく、作品の日本語訳をした私としては残念です。
 心臓病を長く患っていたそうですが、ニュースではがんとなっていました。
 また1人ベラルーシを代表する詩人がこの世を去って寂しいです。
 ご冥福をお祈りいたします。

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ベラルーシの詩人バラドゥーリン

2014年03月04日 | その他
 ベラルーシの国民的詩人ルィゴール・バラドゥーリンが3月2日79歳で亡くなりました。
 多くではないですが詩の翻訳をやったことがある私としては悲しいです。直接面識があるわけではないのですが、日本語に翻訳したものを手書きで書いたものを知人を通して渡したことがあるのです。
 ご冥福をお祈りします。
 でもやっぱり、表現が変かもしれませんが、肉体が失われても書いた作品が永遠に残るというのはすごいなあ、と思います。

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新しいアドレスのお知らせ

2013年10月09日 | Weblog
 このたび新しいメールアドレスを設定しました。
 新しいアドレスは以下のとおりです。

nbjc19990909☆yahoo.co.jp

 ☆の部分を@に変更してください。
 よろしくお願いします。

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雑誌 ソトコト 2013年3月号でCD「月と日」が紹介されます

2013年01月24日 | トーダル
 ソーシャル&エコマガジンの「ソトコト」2013年3月号(2月5日に発売予定)にチロ基金のボランティア活動について記事が掲載されるされるのですが、活動の一つとしてCD「月と日」が紹介されます!

 ソトコトのサイトはこちらです。

http://www.sotokoto.net/jp/


 CD「月と日」の売上金一部をベラルーシのチェルノブイリの子ども達支援に使ってきたからなのですが、こういう取り組みが日本の雑誌で紹介されて、とてもうれしいです。
 
 しかし「月と日」完成時は日本が原発事故が起きて広範囲の放射能被曝の脅威にさらされるなんて、思ってもいませんでした。
 事故前は「日本→ベラルーシ」の一方的な支援ばかりでしたが、これからは「ベラルーシ→日本」の支援も増えていくでしょう。
 長い目で見れば、相互方向の文化活動ができればもっといいのですが、現時点ではまだ先の話ですね。
 ベラルーシが日本人の間で、チェルノブイリ関係で名が知られるようになったのはうれしいのですが、まだまだ・・・
 それに放射能まみれの国、というイメージが先行してしまうと、悲しいですね。
 (逆に外国人から「日本は放射能まみれの国。日本製の物は危険だから買わない! 日本産のものは一切口にしない!」と言われたら、日本人なら誰しも少々悲しく感じるのでは?)

 先のことになっても文化交流などが増えれば、理解も深まりいいと思います。そういう日が来ることを願います。

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マクシム・バグダノビッチの短歌

2012年05月24日 | その他
 2012年にベラルーシの詩人マクシム・バグダノビッチがベラルーシ語で書いた短歌を日本語に訳して発表しました。
 詳しくはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c6f9c3b34bb09b5310df6af73fbc144f


 どちらかと言うと文学で、音楽ではありませんが、短歌なのでこのブログ上で日本語訳を発表します。
 
 外国語で短歌が書かれると五行詩の形式になるのですが、とりあえず直訳の日本語の五行詩にして、その後五七五七七になるようにしました。ベラルーシ語を日本語に訳すより、五七五七七に文字数を合わせるほうが難しかったです。

 一首目(直訳)
 
 ああ、何と鳴いているのだろう
 青い目の鳥
 恋の苦しみの中で
 静かに、小さい鳥よ、静かに
 疲れてしまわないように


 これを読んで私は勝手に「青い目をした女性(鳥と擬人化)とバグダノビッチの恋愛のもつれ」(^^;)を想像してしまいました。
 これを短歌にしたのはこちらです。

 碧き目の 鳥鳴きもらす 苦々苦々と やむを請いたし 身沈まぬよう

 「苦々苦々」で鳥の鳴き声を表現してみました。(鳩みたいですが・・・。)
 「やむ」は「病む」そして「請い」は「恋」とかけてみました。
 ベラルーシ語の疲れるは沈む(体が持ち上がらない)というニュアンスがあるので、このように訳してみました。
 ベラルーシ語(外国語)の五行詩はどうしても短歌より文字数も言葉の数も多くなってしまうので、そのあたりを補うために掛詞で言葉の意味を層にしないと、元の詩の内容を訳しきれないなあ、と今回の翻訳作業を通じて思いました。


 二首目(直訳)

 かわいい君、当ててごらん
 暖かい春に息吹き、
 桜が咲いた
 私が枝を揺らすと
 あわれに色が私たちの周りに散った

 この作品は男性(バグダノビッチ)が女性になぞなぞを出している詩なのだ、とベラルーシ人は言っているのですが、全然答えが分からない・・・。(^^;)
 今回訳した中ではこれが一番翻訳がうまくいかなかった(作者の意図を訳に反映できなかった)作品です。
 何とか短歌にしたのはこちらです。

 君知るや ゆく春息吹き 桜花 我が枝ゆらせば あはれ色散る


 三首目(直訳)

 驚くほど繊細で
 紅色で黄色くて
 青味がかった
 秋の葉が
 絹のように道を覆っている

 とても美しい秋の短歌ですね。しかしこれも文字数を合わすのが大変で言葉の順番を入れ替えたり、大変でした。

 秋の葉の 黄さす紅さす おぼろ青 道おおいしは 絹衣かな

 この「紅」は「あか」と読んでください。(でないと字余りになってしまう。)(^^;)
 「絹衣」も「きぬごろも」と読んでください。
 「おおい」で「覆い」と「多い」をかけてみました。
 ベラルーシ語は英語と同じで単数形と複数形があるのですが、日本語はない(1枚でも「葉」たくさんあっても「葉」)ので、このように掛詞で訳してみました。

 
 四首目(直訳)

 全ては消えてゆく
 跡さえ残さずに
 まるで灰色の灰のように
 黒いたき火から
 風が現れるように

 結核のため25歳でこの世を去ったバグダノビッチの人生観が表れている詩ですね。黒いたき火という言葉から詩人としての情念を感じる作品だと思いました。
 
 跡もなく 諸行消えゆく 灰のごと 黒き炎も 風となるかな

 
 これらの「日本風の詩」はいつ書かれたものかはっきりしていません。詩集の中の作品として収録され、出版されたのはバグダノビッチの死後です。
 しかし研究により、遅くとも1915年までには書かれていたことが分かっています。
 
 翻訳(文字数合わせ)は大変でしたが、何とかできました。日本人の目からするとよい訳(日本語の短歌として)ではないかもしれませんが、大目に見てください。(^^;)

 これを機にちょうど100年前に生きていたベラルーシ人の詩人に思いを馳せていただけたら、と思います。

(それにしてもどうしてバグダノビッチは日本に関心を寄せていたのでしょう? タイムマシーンがあったら、ご本人に会いに行って直接きいてみたい!)
 

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「子守歌」収録曲「お休み、私の小さな花」

2011年11月16日 | ベラルーシ音楽全般
 ユニセフが創立60周年を記念して、ベラルーシで発表したアルバム「子守歌」
(詳しくはこちら)

http://blog.goo.ne.jp/mitsubachimasa/e/2382f78eab0d3851503dadbe252e726a


 このCDの収録曲のうちの1曲「お休み、私の小さな花」は2011年に世界文化社が出版した日本語訳の「自分と子どもを放射能から守るには」(ウラジーミル・バベンコ (著), ベラルーシ・ベルラド放射能安全研究所 (著), 今中 哲二 (監修), 辰巳 雅子 (翻訳) )の宣伝用メッセージビデオ動画の音楽として採用された。
 この動画はアマゾンのサイトで見られます。
(それにしてもトーダルの声がマーサの顔とかぶさっているというのが・・・奇跡のコラボだわ。)(^^;)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418113185/sekaibunkacom-22


 この楽曲にはプロモーションビデオも製作されている。こちらでぜひご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=puInaA1v_SY


 ちなみにこの中で登場する山猫の役はトーダルが演じている。
 
http://blog.goo.ne.jp/mitsubachimasa/e/a30be2fc33653ace8e2b96bb780ecb09


 ベラルーシ語版「さくらさくら」を歌っているクセニヤ・ミンチャンカはヴォーカルとして登場。

 ただ歌詞の内容(子守歌)とプロモーションビデオ(ヨウ素欠乏症撲滅キャンペーン)の内容が合っていないので、ベラルーシ語が分からない人にはあまり意味が通じない。
 なのでここで解説。
 まず歌詞の意味ですが、翻訳してみました。歌詞の内容は全くヨウ素とは関係ありません。
訳したとき何だか変な感じがしたのだけれど、途中「 」をつけたらうまく通じました。
 そうか、ゆりかごを揺らす風が赤ちゃんに向かって話している(歌っている)歌なのね。

「お休み、私の小さな花
かわいい小さい子。」
なしの木の枝に下げられたゆりかごを
風がゆらしながらささやいているよ。

「お母さんは畑で穂をたばねている。
お父さんはうねをたがやしている。
お父さんは一日中働いているから
ゆりかごのそばへ来られない。

お母さんは畑で刈り入れをしているから
おまえを抱いて畑へ行けない。
お休み、私の小さな花
かわいい小さい子。

甘い夢をごらん。
ふしぎな夢をごらん。」
あどけなくほほえんだなら
楽しい夢だったということでしょう


 曲は古いベラルーシの音楽に、このアルバムに合わせて民謡風で子守歌風の歌詞をつけたものです。
 作詞はアレーシ・カモツキーさん。CD「月と日」収録曲の歌詞をロシア語からベラルーシ語に翻訳した詩人です。
 CD「月と日」について詳しくはこちら。

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/songs/index.html


 プロモーションビデオのほうの解説は・・・一言で言うと「ヨウ素をとりましょう。」です。
 ベラルーシはもとも風土病でヨウ素欠乏症が多く、チェルノブイリ原発事故後、この風土病のために甲状腺癌が急増したのです。
 今でも子どもの80%がヨウ素不足だと言われており、国をあげての「ヨウ素をとりましょう」キャンペーンを行っている国なのです。

 そのためベラルーシのユニセフはいくつも「ヨウ素をとりましょう」コマーシャルを製作し、テレビで繰り返し放映しています。
 その一環で、このプロモーションビデオが製作された、といういきさつがあります。
 手っ取り早く国民にヨウ素を摂取させるために、率先して行っている対策は、食塩に初めからヨウ素を混ぜておく、というものです。
 食塩は料理のときに使うので、知らず知らずのうちにヨウ素を摂取していることになる・・・というわけです。

 それでは順番にプロモーションビデオの解説をしましょう。
 まず 曲の最初で女性が何かしゃべっていますが、これは
「お休み、私の小さな花。かわいい小さい子。なしの木の枝に下げられたゆりかごを風がゆらしながらささやいているよ。」
と話しています。
 そして天使の登場。この天使は、未来の母親、そして今授乳中の母親のために体にいいものを探す旅に出ます。
 飛んでいった先々でいろんな人(?)に出会います。

 ここで女性ボーカルが3人出てきますが、それぞれ歌詞の1番、2番、3番・・・というふうにメインボーカルを分担しています。
 この3人は「風の精」です。つまり歌詞に出てくるゆりかごを揺らしている風の役をしています。これが歌になっています。
 登場する順にご紹介すると、ラルィサ・グルィバリョワ、タマラ・リシツカヤ、クセニヤ・ミンチャンカです。
 クセニヤちゃんはベラルーシ語版「さくらさくら」を歌っている方なので、日本人にはなじみがありますが、ラルィサ・グルィバリョワとタマラ・リシツカヤについてご紹介します。
 ラルィサ・グルィバリョワはベラルーシの音楽シーンを代表する実力派歌手。普段はロシア語で歌っています。音楽番組の司会者もしています。歌声はベラルーシの歌手によくある、「口の中に飴玉入れているだろう!」系ですね。
 デビュー当時はアイドル歌手扱いだったけど、今は継続して人気のあるベラルーシの歌手です。顔はちょっとエラ張ってるけど、カワイイよね!

 タマラ・リシツカヤも普段はロシア語で歌っている歌手。歌手以外にもタレント、司会、さらには執筆活動もしているというベラルーシでは珍しいマルチタレントです。
 もっとも「歌手でデビューしたけど、やっている中で歌が一番下手だ。」とも言われております。(^^;)
 確かにラルィサ・グルィバリョワとクセニヤちゃんの間に挟まっているとややハスキーな声が、少々下手に聞こえてしまいますけどねえ。
 私は個人的にはタマラ・リシツカヤ、好きです。
 すごいのは3人の子どもがいるママさんタレントであること。(あ、4人目も生まれたんだっけ?)
 とにかくこのまま強気でベラルーシ芸能界で活躍していただきたい。
 
 それからバックボーカルで低い声がサビの部分にかぶさっていますが、これはトーダルの声です。
 
 さて話は戻り・・・天使はどこへ行ったのでしょう?
 天使はまず塩をもらうために小人に会います。日本では小人、というと「白雪姫と7人の小人」のように森の中で暮らしているイメージがありますが、ベラルーシでは土の中に住んでいる、というイメージなのです。 
 さらにベラルーシには海がないので、塩と言えば、岩塩なのです。
 そこで地中に住んでいる小人に頼んで、岩塩を採ってもらいました。しかしこの塩にはまだヨウ素が含まれていません。
 
 次に天使が会ったのは美しくも冷たい魔法使い(女)
 その周りをターバンを巻いた男(王子様)がぐるぐる回っていますが、何と魔法使いに片思いしているのだそう。(CDについている解説による。)
 魔法使いは古い書物に書かれていた秘密、「塩にヨウ素を入れること」を天使に教えます。
 
 そこで天使は海に行き、人魚からヨウ素をもらうことにしました。このときヨウ素が入っている容器の表面に光る文字
「IOD」
が現れますが、これがベラルーシ語でいうところのヨウ素です。
 CDについている解説によるとわざわざ「海に住んでいる人魚」となっています。
 そう、海がないベラルーシでは人魚は川は湖に住んでいるものなのです。
 しかも、日本人がイメージする下半身が魚、とは限らず、ベラルーシの人魚は足があります。人魚と言うより水の妖精のようなイメージです。
 このプロモーションビデオに出てくるのも足のある人魚ですね。でもそれだとこの設定の場合、よく分からないので、髪の毛が魚の形になっています。

 さて次にベラルーシの森に住む山猫が塩にヨウ素をいれました。(というかギクシャクとした動きでかき混ぜているような・・・)
 この山猫の役をトーダルが担当しています。
 さらにうさぎが塩とヨウ素を混ぜました。
 解説によると
「この塩をぱっと見ただけでは普通の塩と変わりません。(食塩を買う前に)ヨウ素入りの塩かどうか知っておこう。」
だそうです。

 そして天使はヨウ素入りの塩を配りに行きました・・・終わり。
 ・・・って登場するこの三つ編みの女の子は誰なんだ?
 解説がありません・・・。
「このプロモーションビデオを見た人が自分自身で考えよう。」
ということなのか?
 でもうちの子にこのプロモーションビデオを見せたら
「これは未来のお母さんだ。」
と解説してくれました。
 そうか。確かにそうかもしれない。というかそういう気がしてきた。
 (でも人魚と初登場しているのはなぜ?)
 
 さて、プロモーションビデオの最後に文字が写っている画面が出てきますが、この文章を翻訳するとこうなります。
「ヨウ素入りの食塩は全ての人に大切なものです。
赤ちゃんに母乳をあげているお母さんにとっても大事なものです。
ユニセフ・グループより」

 ユニセフ・グループというのはこのアルバムを作るために結成された音楽グループのことです。このグループがこの曲を演奏したり歌ったりしています。
 このグループはこのアルバムを作るためだけに結成されたので、今はアーティストの皆さんそれぞれ自分の音楽活動をしております。

 ・・・というわけです。
 皆様、分かっていただけたでしょうか?
 でもやっぱり謎のプロモーションビデオですね。とてもきれいだけど・・・。 


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トーダルの伝記本 

2011年01月18日 | トーダル
 これは音楽と言うより本の話です。が、読んでください!
 2010年年末にベラルーシの音楽家トーダルの伝記本が出版されました。
 伝記と言ってもご本人はちゃんと生きております。(^^;)
 半生記を綴った本、と言ったほうがいいですね。

 ご本人は内容について直接執筆しておらず、3人のジャーナリスト、音楽評論家が共同執筆者になっています。
 内容は主にトーダルの生い立ちや、インタビュー記事、今までいっしょに音楽活動をしてきた関係者の人たちの紹介、ヒット曲の歌詞などから構成されています。
 そして当然のことながら、CD「月と日」誕生のいきさつ、2008年の日本公演のことなど、かなり詳しく多くの紙面を使って紹介されています! 写真もたくさん掲載されています。 
 本の最後には代表曲の歌詞が紹介されているのですが、その中に「月と日」収録曲である「村祭り」「われは海の子」「故郷」の歌詞も載っています。
 さらにトーダル君の音楽活動には関係のないチロ基金の活動についてまで、親筆者の1人でジャーナリストのエラ・ジビンスカヤさんのご厚意により、この本で紹介されているのです。どうもありがとうございました!

 本を読んでみると、ベラルーシ語版「さくら」を歌っているクセニヤちゃんのインタビューがあり、
「今まで歌ってきたたくさんの歌の中で一番好きなのは『さくら』です。」
と答えています。おお! うれしいです!
 
 画像は本の表紙です。タイトルを日本語に訳すと「ベラルーシの言葉は歌うことから」。(それにしても最近のトーダル君、ひげもやもやになりましたね。)
 タイトルの由来はベラルーシを代表する詩人、ルィゴール・バラドゥーリン「ベラルーシの言葉」という詩の最初の1行目から引用されています。 
 ルィゴール・バラドゥーリンの詩にトーダルは作曲したことがあり、それがCD「愛の汽車」となって発表されています。
 
 そして今年に入ってから、出版記念式典が行われ、行ってきました。スポンサーの1人として呼ばれたのですが、何だか気分がよいのう。(^^;)
 式典ではトーダル君が歌を歌ったり、ゲストとして呼ばれたベラルーシ民謡グループ「GUDA」の歌が間近で聞くことができて、よかったです。
 私は挨拶などあまり上手ではないので、本のタイトルの由来になった「ベラルーシの言葉」を日本語に翻訳して、朗読しました。後から翻訳した文章をちょうだい、と出版社の人に言われたので、きれいに清書してからあげました。(汗)

 しかしまあ、人生40年になる前に本が出版されて、すごいですね、トーダル君! あと40年がんばってくれ。
 こうなったら、人間国宝にでもなるしかないですね。(笑)
 付け足しみたいですが、ベラルーシでは芸能人関係の出版物(写真集を含む)が発行されるのは、非常に珍しいことなのです。
 

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