ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年11月17日。難民の多くはベラルーシ領内

2021-11-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年11月17日。国境地帯の難民問題について、イラク政府はイラク難民は帰国させることを表明し、チャーター便を用意し、また帰国希望者を募っているそうです。希望者は数百人はいるそうなので、何回かに分けてチャーター便を飛ばさないといけませんね。
 ミンスク市内のホテルに滞在している難民は、国境地帯に向かわず、チャーター機を待っている人たちなのかもしれません。

 それにしても何のために、斡旋業者に手数料を払ってわざわざベラルーシまで来て、結局帰国するのか・・・。
 難民の人からすると、EU入りに失敗した一つの人生経験という位置付けなのでしょうか。
対リトアニア国境地帯で立ち往生している難民数十人は、帰国することに同意したそうです。

 難民からの投石を受けて、ポーランドの警察官が重傷を負ったからなのか、難民に放水車が放水していますが、今11月ですよ。今日のベラルーシの気温は昼間でも1度です。
 
 国境地帯にはまだ2000人の難民がフェンスの前で不法入国の機会を狙っています。
 一方でベラルーシ側の物流センター(仮の難民キャンプ場)では、今日からあ1日に少なくとも2回の食事を提供している、と国営テレビ局が報道しています。さらに、収容された人は、ベラルーシ政府に感謝しており、国境地帯へ行こうとしておらず、物流センター内にいたがっているとも。
 それはもちろん森の中で野宿するより屋根のある物流センターの中にいるほうがずっといいですよ。
 画像を見た限りでは、ベラルーシ軍が食事を用意(軍の物資)しているようです。メニューは蕎麦粥。中東の人の口には合わないでしょうが、何ももらえないよりよっぽどましですね。
 他にもミネラルウオーターやジュース、子どもにはクッキーも配られています。
 あとはこのように密集している場所でコロナが流行ってほしくないですね。

 今日はドイツ首相とベラルーシ大統領が2回目の電話会談をしました。 
 
 ポーランド側の発表では、1日で161人の難民が国境を強行突破し、そのうち9人が負傷しました。

 ベラルーシ国営航空ベラビアはトルコからのフライトにアフガニスタン人の乗客も搭乗させないことを決定しました。

 

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