ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシでの新型インフルエンザ最新情報

2009-06-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 こんなタイトルをつけましたが、6月8日現在ベラルーシ保健省は国内での感染者を確認しておりません。つまりベラルーシは感染者はいない、ということです。(公けには、です。)

 4月30日にこのブログで 
 「ミンスク国際空港では、体調の不調の有無に関わらず、ミンスクに到着する全ての国際便を利用した者に対し、検査及び消毒を行っているそうです。
 ベラルーシ国境付近での鉄道駅には感染の可能性がある者の検査を行っています。」
 という記事を投稿しました。
 しかし、現在ではこのような検査や消毒などは行っていないそうです。

 水際対策なんてしても、あまり意味がない、ということでしょうか。
 島国日本でもあんなにがんばって飛行機の乗客を検査していなしたが、結局は国内で患者が発生、水際対策は打ち切られてしまいましたしね。
 何をあんなに騒いでいたのだろう、という感じもしますが、将来強毒性のインフルエンザが流行したときの予行演習だったと思えばいいのではないでしょうか?
 
 ちなみにベラルーシでは「これはA型か?B型か? 新型インフルエンザなのか? 風邪なのか?」を調べる「簡易検査キット」すらないそうです。
 これではアフリカの発展途上国並みです。

 マスクをする習慣ももともとないし、マスク自体が売られていません。医療従事者には病院など医療施設内で使っていますが、一般時向けのマスクは販売されていません。

 日本大使館は毎日のように在ベラルーシ邦人に一括メール送信で新型インフルエンザ情報を送信しています。
 それを読むと
「※なお、在留邦人の皆様におかれましては、マスク等インフルエンザ対策品を
 日本に帰国された際に購入する、ご親族の方に郵送して頂く、インターネット等で購入するなどして対策をとることをお勧め致します。」

 というアドバイスがあるのです。要するに日本大使館でも「ベラルーシにはマスクが売っていない。」と確認しているわけです。
 それにしてもインターネットでマスクを購入できるの? できるだろうけど、ベラルーシまで郵送してくれるんだろうか? そこまでする人がいるんだろうか? とか思います。
 
 また感染防止策として

「下記の点に留意し、感染防止に努めてください。
(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。・・・」

とも日本大使館(外務省)からは言われているのですが、ベラルーシに住んでいる日本人はすでに「水と食料を備蓄し」「用がないならうかつに外出するな。」ということを言われているわけです。
 でも、実際問題として実行できるかどうか・・・
 ベラルーシは特に感染者も出ていないので、余計に危機感がないわけですし。

 このようなメールが、日本大使館からほぼ毎日来ているのですが、これだけの「在ベラルーシ邦人連絡網」がありながら、先月16日から一ヶ月に渡り、国立美術館で開催されている「日本写真展」についてのお知らせは全くありません。
 私はたまたま開催初日の2日前に別の用事で大使館に行ったから教えてもらったのと、国立美術館に知り合いが働いているので、もっと前に写真展のことは教えてもらったのですが、そうでなければ在ベラルーシ邦人は大使館からは知らされてないわけです。

 この写真展は日本大使館が協力してい行っているのにもかかわらず、です。
 確かに日本の風景写真なんて日本人が見てもあまりおもしろくなく、ベラルーシ人に日本のことを紹介するために行うイベントなんだから、日本人に宣伝するよりベラルーシ人に宣伝しないといけないのかもしれません。
 でも日本大使館がしているイベントで、しかもメール連絡網を持っているんだから、在日本人を通してその友達のベラルーシ人に宣伝できる効果があるとか、考えないのかなあ、と思います。

 特に私なんかは短期滞在の留学生ではなく、日本文化情報センターをしているのだから、前もって教えてくれたら、こちらから日本文化に興味のあるベラルーシ人に宣伝などできるのですが、(サイトもあるし・・・。ちなみに在ベラルーシ日本大使館は自分のサイトは持っていません。)ここ数年は、このようなイベントが開催されても、日本文化情報センターには日本大使館からは全く連絡がきません。

 来るのは「インフルエンザ情報」ばかり・・・。
 あ、そうか。今分かりました。「インフルエンザに感染しないために不要不急の外出は控えろ。」と毎日のように注意喚起しているから、その在ベラルーシ邦人に「日本写真展に行きましょう。」という案内を送信すると矛盾するから、イベントのお知らせはしてくれないんだ・・・。そうかあ・・・。(^^;)

(もっとも、日本文化情報センターのロシア語版サイトには、ベラルーシ国立美術館の知り合いから送付してもらったファイルの文章を少々推敲して、貼り付けてベラルーシ人向けに公開してあります。
 せっかくなんだから、より多くのベラルーシ人にみてほしいですからね。日本写真展なんてベラルーシではめったにないんだし・・・。)

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