ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2024年6月14日。ウクライナ侵攻から843日目

2024-06-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年6月14日。

 ロシア大統領は今日、ウクライナでの戦争終結には、ウクライナがNATO加盟に向けた野心を放棄し、同国東・南部4州をロシアに引き渡す必要があると言明しました。ウクライナ東・南部のドネツク、ルハンスク、ヘルソン、ザポリージェ4州からのウクライナ軍の完全撤退を挙げ、「ウクライナがこうした決定の用意があると発表し、実際に撤退を開始し、NATO加盟計画を放棄すると正式に表明すれば、われわれは直ち停戦命令を出し、交渉を開始する」と通告しました。
 同大統領は「条件は非常に単純だ」「ウクライナがこうした決定の用意があると発表し、実際に撤退を開始し、NATO加盟計画を放棄すると正式に表明すれば、われわれは直ち停戦命令を出し、交渉を開始する」などと通告していますが、いつもどおり、一方的ですね。
 さらに「われわれは具体的で真の和平提案を行っている」と主張。「ウクライナや西側諸国がこれまで通り拒否すれば、流血の継続に対する政治的、道義的責任は彼らにある」とけん制。
 さらにはウクライナの非武装化や西側諸国(日本含む)による対ロシア制裁解除も和平合意に盛り込まれる必要があるとも述べました。
 はっきり言って、ウクライナは負けを認めろ、と言っているのと同じです。
 明日と明後日に開催されるウクライナ平和サミットを直前にしてのこの発言ですが、とりあえずサミットが始まる前に言っておこう、ロシアは招待されていないし、という感じです。