ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

抗議に対する日本テレビからの反応

2008-09-22 | ベラルーシ生活
 9月19日に日本テレビに、20日に日テレ子会社とプロデューサーに、番組製作のため取材協力したのに、その痕跡すらないその態度は何なのか説明を求めるメールを送りました。
 すると20日の夜、プロデューサーの代理人として、ロシア人スタッフ(通訳の方)がロシア語で謝罪の言葉を、伝言してきました。
 プロデューサーの後藤さんには、日本語でメールを送ったのですが、どうして本人が日本人の私に日本語で、説明してくれないんでしょうか?
 ・・・と思いつつも、とりあえずその伝言を聞くことにしました。

 その説明によると、まず
「最初は本当に日本文化好きのベラルーシ人を取材する予定だった。」→というふうに私も最初の電話がかかってきたときは言われていたのですが、実際に取材班が来て番組名が「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?」と教えられ、しかも去年放映された第1弾の内容をHPで見ていた私は、すぐに「『日本文化好きのベラルーシ人』の番組には絶対ならんわ。」と思いました。

 だったら最初から、日本文化情報センターなんか取材しなきゃよかったのに。
 それに私のような不愉快な思いをした人は他にもいることが分かりました。
 センターでの取材後、ベラルーシの合気道クラブでもインタビュー取材をしていたそうです。
 もちろん、この人たちも全員放映カット。
 さらに日本に親戚が住んでいるというベラルーシ人(もちろん日本びいき)にもインタビューをしたそうです。この人、当然のことながら、日本の親戚に
「もうすぐテレビに出るから絶対見てね!」
と連絡しており、その後放映を見た親戚からも、やっぱり私と同じように「何で全く顔も名前も出ないんですか?」という苦情が日本テレビに来たようです。
 あーあ。かわいそうに。気持ちがよく分かりますよ・・・。

 さらに日本テレビ側からの説明です。
「ところが予定が大幅に変り、取材の9割は放映されなかった。」→そりゃ、そうですよね。だって内容が「ビートたけしの独裁国家で何が悪い!?」で、視聴率のために美人は優先して放映することにしたんだから。
 繰り返しになりますが、だったら最初から、日本文化情報センターなんか取材しなきゃよかったのに。

「辰巳さんのインタビューなど全部カットされたことを、事前に連絡しなかったのは悪かった。お詫びしたい。」→ブログで宣伝したり、私や娘の顔、センターの様子を見るのを楽しみにしていたチロ基金協力者や親戚の方には、ご迷惑おかけしました。
 この件について日本テレビ側がお詫びしたこと、この場でお伝えいたします。

「番組最後のテロップで取材協力者としての氏名を出さなかったのは、辰巳さんや日本文化情報センターなどが放映されなかったから。」→それじゃあ、全く無視になってしまう・・・。本当に繰り返しになりますが、だったら最初から、取材に来なければよかったのに。

「でも、放映されていなくても、番組テロップに取材協力者として氏名を出してほしい場合は、事前に頼んでおけばOK。」→何じゃ、こりゃあ・・・絶句・・・
 ということは、番組のテロップに名前が出ている人ってみんな前もって、「協力したんだから、私の名前、出しといてね。」って頼んでいる人なんでしょうか? 考えられない・・・
 
「ギャラ(出演料)に関しても前もって話しておかないとだめ。」→私は芸能人じゃないんだから、ギャラをくれ、なんて一言も言っていませんよ。
 大体ギャラ(出演料)と謝礼は別物です。
 どうしてこんなこと、電話で言ってきたのでしょう・・・私が脅してお金を取ろうとする人だと勘違いしてびびったのかな? (他にもこんなケースが今まであったのかもしれない・・・日テレ・・・)

 さて、私は後藤氏宛てのメールにこういう提案を送っていました。
「放映されなかったとしても、私がインタビューのときに話したベラルーシ事情などが番組の制作にちょっとは役立って、全く無駄にはなっていないと思うので、やはり、取材協力者として、私の氏名、日本文化情報センター、ミンスク市立第5児童図書館に感謝しています、といった一文を、この番組の公式HPの掲示板にでも、載せてくれないでしょうか?」
 せめて、番組放映後、時間が経ってからでも、一言でいいから公式に表明してくれるとそれだけでもこっちの気持ちが救われるのにな・・・と思ったからです。

 すると、22日後藤さんから直接電話がかかってきました。
 放送時間が少なく、ベラルーシのことをたくさん放映できず、カットしてしまったこと、そのことを事前に連絡しなかったことをお詫びします、という声を聞きました。
 私からの提案については、この掲示板は、視聴者からの番組の感想を載せる掲示板なので、「お詫びと訂正」を載せると違和感があると私自身思ったので、私がこの掲示板宛に送った投稿に対する返事として、番組スタッフ側から、全部カットした理由と、取材に協力したことに対する感謝の気持ちを掲載してほしい・・・とお願いしました。
 
 しかし、これは視聴者からの感想を載せる掲示板なので、それはできません。と言われました。
 それも分かるんですが、じゃあ、一生懸命協力したのに馬鹿をみた私たちの気持ちはどうなるんですか・・・(涙)
 このブログで、日テレ批判をし続ければいいのか・・・私なんてブログがあるからまだ救われているほうで、純粋な気持ちで取材を手伝ってくれたベラルーシ人は「本当に馬鹿を見た。」「日本人なんて信用できない。」と思ってしまうだけですよ。これもいやですよ、ほんとに。

 しかし、電話で後藤さんと話し合った結果、日本文化情報センターあるいはミンスク市立第5児童図書館宛てに、取材協力に関して謝意、そして記念として、日本を紹介する粗品を日本テレビ名で謹呈する・・・ということになりました。
 私は「日本テレビの片隅に置かれているような、不要の古雑誌とかでも、宣伝用カレンダーでも、何でもいいです。」と言っておきました。
 それぐらい郵送するのって日本テレビにとっては難しいことじゃないと思うし、日本を紹介するものとして、センターや図書館で末永く活用できるし、放映されなかったけど、日本のテレビ局が取材に来てよかったな、という思い出になると思うんですよ。
 
 というわけで、話し合いもまとまりました。後藤さんは「すぐに送ります!」とは言いませんでしたが、やっぱりもっと前向きに事態を解決したいのは、みな同じ。
 では、本当に日本テレビから粗品が送られてきたら、このブログで改めてご報告します。