自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

乙女高原13 タムラソウ

2018年10月14日 | 乙女高原

タムラソウ

タムラソウという花があることは知っていましたが、自分の調査値では見たことがありませんでした。調査地に出てくると、その植物について調べるので、学名なども覚えることが多いです。この植物の学名は知らないでいました。
 モンゴルで調査するようになり、アザミに似ているけどとげのない植物があり、家畜が食べ残していました。図鑑で調べてSerratulaということがわかりました。それでカタカナで「セラトゥラ」と呼んでいました。なんとなく、日本にはないものと思い込んでいました。
 乙女高原ではよくあり、「ああ、これがタムラソウか」と思っていましたが、データを整理しているときに学名を入れようと思って調べると、なんとこれがSerratula。
「あれ、なんだか聞いたような」と「あ、そうだセラトゥラだ」というのが同時に頭に湧きました。そう思ってみれば、確かにモンゴルにあるものとそっくりです。アザミに似てはいるが、トゲがなく、葉の様子もよく似ています。
 ほとんどのモンゴルで出会う植物は、日本で知っていて、「ああ、あの仲間だ」と認識するのですが、これだけは初めにモンゴルで認識し、あとで日本で確認した植物ということになります。

 名前は図鑑類を見ると「田村草」と書いてあり、由来は不明と書いてあります。田村と草では意味がわかりません。わからないと聞くとなんとか考えたくなるもの。
 「ムラサキ」は「紫」で、当たり前のようですが、「ムラサキ」は「群咲き」で群生すること、その花は白ですが、染めるとpurpleに染まるので、「群咲き」草が「紫」になりました。そう思うと、タムラのムラは「群」かもしれません。「田んぼの脇に群生する草」というのはどうでしょう。ちょっと無理があるか。


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