自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

丹沢 9

2019年05月25日 | 研究など research
丹沢に行ってシカと植物のことがいろいろ見えてきました。要するにササに代表される大型の低木や草本は激減し、一部のトゲがある植物や有毒な植物などが生き残っているということです。そうした中で草丈の低いイネ科などは再生力があるので、相対的には有力な存在になっており、それがシカの食物にもなっているということです。
 そうしたシカの影響下で、中型大型の植物が減った割に生き延びているのは小型の草本類で、この時期に花を咲かせるものに次のようなものがありました。



ハコネシラカネソウ

 私はこの花を知りませんでした。パッと見たときはヒメイチゲかなと思いましたが、花びらが丸いので違うのはわかりました。何れにしてもAnemone属だろうと思いました。帰って図鑑を見ましたが、そこにはありません。その近くをパラパラ見ていたら、別の属でシラカネソウだということがわかりました。実に繊細で素晴らしくきれいな花でした。


ワチガイソウ


ハコベの1種

ハコベの仲間は間違いないのですが、特定できませんでした。高さは15cmくらいありました。


マルバスミレ


シラバナノヘビイチゴ

ストロンという地上茎が這って横に横にと伸びます。オランダイチゴなどと同じFragariaの仲間で、小さいけどもよく似たイチゴがなります。

思えば白くて小さな花が多く、これらはシカの口を逃れてなんとか生き延びています。頑張れ、小さき妖精たち!

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