浦和の高校の先生が学校の敷地にタヌキ がいて糞が確保できるということで連絡をもらいました。おもしろそうなので分析をお手伝いすることにしました。3月の糞から骨が出てきたのですが、哺乳類では見かけない骨でした。細長いコップのように中空で、断面がだるまのようにくびれた、特徴的なものでした。以前作ったカエルの前足にこういう作りがありました。
タヌキの糞から出てきた骨
聞くと近くに池があってヒキガエルがいるということでした。いいタイミングで死体があったというので送ってもらいました。
ヒキガエルとしてはやや小ぶりな個体でした。
ヒキガエルの死体
それを1週間ほど処理して骨格標本を作りました。
完成した骨格標本
前脚の骨(橈骨・尺骨)を見ると、まさに件の骨でした。
前脚
その他、椎骨も出てきましたが、これも符合しました。
糞から出てきた骨 椎骨
というわけで、一件落着です。