自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

ヒキガエル

2022年04月14日 | 研究など research
浦和の高校の先生が学校の敷地にタヌキ がいて糞が確保できるということで連絡をもらいました。おもしろそうなので分析をお手伝いすることにしました。3月の糞から骨が出てきたのですが、哺乳類では見かけない骨でした。細長いコップのように中空で、断面がだるまのようにくびれた、特徴的なものでした。以前作ったカエルの前足にこういう作りがありました。

タヌキの糞から出てきた骨

 聞くと近くに池があってヒキガエルがいるということでした。いいタイミングで死体があったというので送ってもらいました。

 ヒキガエルとしてはやや小ぶりな個体でした。
ヒキガエルの死体

それを1週間ほど処理して骨格標本を作りました。

完成した骨格標本

前脚の骨(橈骨・尺骨)を見ると、まさに件の骨でした。

前脚

その他、椎骨も出てきましたが、これも符合しました。

糞から出てきた骨         椎骨

というわけで、一件落着です。


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