自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

アファンの森3 死体トラップ

2012年06月17日 | アファンの森
5月20日、23日のアファンです。

 糞虫をつかまえるのには糞を使いましたが、死体に集まる昆虫には糞の代わりに死体です、となるとえらいことです。糞はもちろん臭いので、アファンのスタッフには「先生のとこの学生さん、いやな仕事でも楽しげによくやってますよねえ」と言われますが(たしかに)、死体のほうはそれをはるかに上回る不快な作業になります。ただ、うまい方法があって、昆虫の専門家にきいたら、寿司を作るのに使う粉末を使うと、死体に集まる昆虫がまちがえて集まってくるらしいのです。これなら不潔さや臭さを避けることができます。去年はこれで成果がありました。


地面に埋めたコップ。この底に寿司粉末を入れるとオサムシなどが入る。動物に持ち去られないようにネットを張る。

 ただ、今年はやはり実際に動物の死体がどう分解するかをしっかり見ようということにしました。それで大学の別の研究室から実験用マウスの死体をもらって、森に置くことにしました。タヌキなどが死体を持って行く可能性があるので、タッパーを加工して、網をはり、木に固定してもち去られないよにしました。網のすきまから昆虫は入れます。
 
 糞虫と死体分解昆虫を調べることで、「鼻つまみ者」が実は分解という偉大な仕事をしていることを示そうとしています。この、ふつうならやりたくないはずの仕事を引き受けてくれているのが4年生の池田さんです。


マウスの死体の入ったトラップ


トラップの木の下におき、針金で固定する。


トラップを準備する池田さん
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