自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

この前

2020年12月23日 | ことば
ふと小学生の頃のことを思い出しました。3年生くらいのことです。国語のテストで「この前というのはどのくらい前のことか」という意味の問題がありました。
 そのしばらく前に終戦記念日のラジオ放送があったので、今思えばこれは二学期のテストだったと思います。そのラジオで天皇陛下が「この前の戦いで・・・」と語られました。私は「この前」は数日から数週間くらい前のことだと思っていたので、この言葉が印象に残っていました。それで、テストの答えに
「この前とは、あることがあって、次のことがおきたまでのことで、何年も前のこともある」と答えました。しばらくして返ってきた答案はペケ(西日本ではバツのことをペケという)でした。私は「先生が間違っている」と思いました。

このことを大人になってから父に話したら、
「その時のことは覚えとる」
と言ったので驚きました。そして続けて言いました。
「お前はそのことがよほど悔しかったらしく、泣いとった」
というのでさらに驚きました。私は大人から我慢強いとか、おっとりしているとよく言われ、痛いことでは滅多に泣かなかったし、自分でもおっとりした子供だったと思うので、そんなことで泣いたというのは意外でした。その先生にはもう少し考えて欲しかったと思いますが、しかし私はこの頃から、こういうことをきっかけに、先生のいうことは正しいとは限らないと思うようになったと思います。
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