ダシンチーレンの北東にモゴドという小さな町があります。

訪問地の地図
ここでは2014年に行った調査のリベンジをしました。ある斜面を選んで、地形に応じて植物がどう推移するかを調べたのですが、そのとき、土壌班と地形班と同じラインをとって調査をしました。そのとき、群落調査はどうしても時間がかかるので、ライン上にとったプロット(調査地)の数が少なくなりました。それでも傾向は十分に表現できたのですが、実際にデータを照合して解析してみると、やはり点数が少ないということになったので、それを取り直すことにしたのです。
GPSに入っているデータでプロットの位置がわかります。正確にいうとわかることになっています。GPSの機械を見ると現在地と目的地がピンクの線で結ばれています。目的地に近づくとその線が短くなるのですが、実際には画面上では縮尺が変化していくので画面上の長さは一定です。それを見ながら目的地を目指すのですが、歩いていくと「ピッ!」と音がしました。目的地に近づいたことを知らせてくれるのです。そうなると一歩歩いても現在地が大きく動くので、結構難しく、下手をすると行き過ぎてしまいます。ようやく第1地点にたどり着きました。
こうしてお昼を挟んで22の地点で群落記述をすることができました。そのラインをドローン撮影した写真の上に描いたのが下の写真で、黄色い線がラインです。横線は道路です。
ちなみにモンゴルでは轍の跡が道路になりますが、その「道路」を外れると走れないわけでは全然なく、特別のことがない限りどこでも走れます。この写真でも我われが使った自動車が道を外れて写っています。

調査した「ライン」(黄色い線)。横線は道路。